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スポーツビジネスで求められるのは人材ではなく人財

『稼ぐがすべて Bリーグこそ最強のビジネスモデルである』

僕はサッカービジネス業界を目指していますが、スポーツビジネス全体に言えることがこの本には書かれていると聞いて、読み始めました。

2016年に開幕した日本のプロバスケットボールリーグ、B.LEAGUE。なんと準備期間たったの1年で開幕しました。1993年に開幕したサッカーJリーグの準備期間は5年。とてつもない早さです。どうしてB.LEAGUEはたったの1年で開幕できたのか。その裏側をこの本は教えてくれます。

B.LEAGUEの初代チェアマンは川淵三郎さんです。川淵さんといえば、Jリーグの初代チェアマンで日本サッカー協会(JFA)の会長も務められたことで知られていると思います。

そんな川淵さんは、B.LEAGUEの社員を、なるべくバスケ業界以外の人材にするように要求したそうです。今までの常識にとらわれていては、1年という短期間で新しいリーグをつくりあげることはできない、という考えがあったそうです。

本の中ではその人材のことを「人財」と書いていました。

スピード感が求められたB.LEAGUEにおいて必要とされたのは、人の持つ可能性を加工して成長させるイメージの『人材』ではなく、あるがままの素材を活かし、設定したゴールへ向かって役割をまっとうできる『人財』だったそうです。

そのため、B.LEAGUEの社員採用・人事にあたっては、

『なにがしたいか』『なにができるのか』
ではなく、
『なにをすべきか』『なにをしなければならないのか』

を語れる人を重視したとありました。

なるほど。

振り返ってみると今自分は、『なにがしたいか』『なにができるのか』が中心になっているような気がします。たしかにこの二つはなにかを達成する上で大事なことではあると思います。

ただ、本気で何かをつくりあげたいのなら、ゴールにたどり着くために『何をしなければならないのか』をまず理解する必要があるのだと、気づかされました。

「したい」ではなく、「すべき」という義務感。
「できる」ではなく、できなくても「しなければならない」。

自分ができなくても、できる人を巻き込んで一緒にやる。そんなマインドでもいいと気づかされました。

僕はまだ、将来に「これをやり遂げる!」という明確な目標がありません。「サッカーを仕事にしたい」ただそれだけがずっとふわふわしたまま、輪郭が見えてきていません。


その輪郭がはっきりした時、もしくはそれに近い事業を見つけた時、この精神で取り組めるような人財になれるのか、少しだけ自分に期待してみたいと思います。








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