卑弥呼伝第十六章
【闇の世界の神フクロウ】
*1575 文字
その年は、異様に野ねずみが増えておりました。
「なに!それほどに野ねずみが増えたか!」
「はは! 我らの大切な食料の米を、貪り尽くしております。サツマイモも、ニンジンも、はや底を突きかけておりまする」
「そうか、もっと詳しく話を聞かねばならぬ。そうじゃ、大人(たいじん)のカムロを呼ぶがよい」
「はは!」
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