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フィードバックにおける率直な伝え方について考えてみた

こんにちは!バクラクエンジニアの高際です!

チームで仕事をしていると、いいこともあれば困ることもあります。

いいことなら素直に感動したり、感謝を伝えたり、笑い合ったりすればいいんだけど、何かを直してほしいときの伝え方、フィードバックにはちょっとした配慮が必要なのかなと考えてます。今回はそんなお話です。

今回の記事は、10月から始まっているLayerX 2022アドベントカレンダー(概念)、40日目の記事です。

前回は maru (Chika Maruichi) さんの ドメイン未経験からLayerXにジョインして目指したい「営業の介在価値」 という記事でした。入社2ヶ月目にしてオンボーディングを改善するなど、既にチームにたくさん貢献していただいてて最高です!

LayerXアドベントカレンダー(概念)

よくあるテクニック (あんまよくない)

配慮してフィードバックする時によく使われるのが「〜かもですね」といった断定を避ける表現や、Good-Bad-Goodの順でフィードバックするといった手法があります。

円滑な関係を構築するのに断定を避ける表現や、Goodを伝えてから改善要求を伝えるのは大切だけど、相手に配慮しすぎて肝心なことが伝わらないのもいけないなあと感じてます。

  • 「進捗が見えにくかったかもしれません」ではなく

  • 「進捗が見えず、うまくいってるかどうか分からず不安に感じています」と率直に伝える

  • 「Aしてくれたのは大変助かりました。Bは修正の余地がありますね。Cはチームめっちゃ盛り上がって最高でした!」ではなく

  • 「BについてXXXという観点で問題がありそうです。YYYのように修正してはどうでしょうか?」のように伝える

  • 「このコメント、内容は正しいんだけどooとまで言われるとキツく感じて辛かったです」のように伝える

自分が伝えたいことは真剣に言わないと伝わらないんじゃないかなと思います。一方で伝え方には配慮も必要で、難しいですね…。

相手に配慮しつつ率直に伝えるコツ

例にもあげたように、率直に伝えるとは言っても互いのためのフィードバックであり、個人攻撃ではありません。

わたしが考えるコツは、相手の何かを指摘するのではなく、自分が感じた感想を伝えるということです。

なぜなら、自分がどう感じたかという感想は真実であり、しかも自分自身に関することなので誰かを攻撃したり、傷つけるものではないからです。

  • 「あなたは進捗報告が下手ですね」だと個人攻撃だし、本当は進捗報告ができるけど必要性を感じずにしていなかっただけかもしれない

  • 「あなたの進捗がわからず、わたしは不安に感じています」なら100%真実で、相手を攻撃もしない

I (アイ) メッセージ・You (ユー) メッセージとも呼ばれるテクニックですが、このテクニックの本質は「自分の感想」という確かなものを伝えることなのだと思います。

とか言ってますが、いちばん大事なのは、心から相手の成長やチームの成功を願ってフィードバックすることなんでしょうね。そうすれば自然と相手に配慮したフィードバックになるはず。

自分の感情をコントロールする

自分の感想をフィードバックすると言っても、自分の感情が燃え上がり、感情に支配されてしまわないよう気をつける必要があります。

ふつふつと怒りが湧いてきて、いつの間にかフィードバックが攻撃に変わり、喧嘩開始…ファイッ!

これを防ぐには自分自身を鍛えるしかないですが、書籍『7つの習慣』によれば、人間が生まれつき持つ力である自覚・想像力・良心・自由意志に気付くことが助けになるそうです。

めっちゃ簡単にいうと、起こった出来事に対してどう反応するか自分で選択することができるよねということです。

  • また○○してくれない! (イライラ)

  • 自分のイライラに気付く

  • 「○○して!」って伝えたら相手がどう感じるか想像する

  • あるいは自分の理想の姿を考える。イライラしながらキツいこと言ってる自分ってどうなの?

  • じゃあどう行動したらいいんだっけと自分で考えて決める

このあたり深掘りしたい方は書籍を参照するか、検索するなどしてみてください。(Google検索 → 7つの習慣 自覚 想像力 良心 自由意志)

フィードバックするときは自分の感情に支配されず、それでも自分の感情を大切に、真剣に率直に伝えることが大事だなと思います。むずかしい!

受け手の姿勢も大事

率直なフィードバックをする上で、また別の難しさもあります。自分の感情が受け入れられないんじゃないか、関係が悪化してしまうんじゃないか等…

そうならないよう、フィードバックは人格否定や個人攻撃ではなく、改善のための助言であるという前提を互いに共有する必要があります。

互いに感謝や尊敬の気持ちを持ち、時にはプロとして言うべきことを言う。この前提を互いに共有していることで、安心してフィードバックできるようになります。

あとがき

最後まで読んでいただきありがとうございました!

LayerXには「トラストフルフィードバック」という、同僚や斜めの上司、経営陣など、相手を指定してフィードバックをしてもらう制度があります。お互いがプロとしてのリスペクトを持ち、高め合う、そんな組織を目指しています。

トラストフルフィードバック

LayerXに興味を持った!もっと聞いてみたいという方がいらっしゃいましたら、ぜひカジュアル面談などお問い合わせいただけたら嬉しいです!


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