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日々の雑感 day28【 話を聴く4つのレベル③】

さて、4つのレベルもいよいよ後半です。
この3つめからはポジティヴな聞き方になっていきます。

☆応答的リスニング(responsible listening)

この応答的リスニングはどんな状態かというと、相手の話を聞けている状態。それはつまり「相手の話を受け止め、自己を投入し、責任をもって聞く」ことが出来ている状態だとゴールストンは伝えてくれています。

例えばですが、玄関の戸を開けた時にずぶ濡れの子供がいたとします。

そんな子供に「ずぶ濡れじゃないか。傘がなかったの? 急な雨で大変だった?」と話しかけていく。

これが応答的リスニングになります。

☆受容的リスニング(receptive listening)

そして傾聴の最終段階。受容的リスニングがその先にあります。

ゴールストンがこの段階の条件としていることが活発で主体的な対話と言えるでしょう。お互いが語り、聴き、真につながりあうことが傾聴の目的であり、達成の基準と言えます。

先ほどの子供の場合でしたら、乾いた服に着替えさえ、ヒーターの側やコタツで体を暖める、スープや暖かい飲み物を用意するといったアクションへと対話もなく伝わりあい、行動につながっていける。

そんな状態が真の受容的リスニングだとゴールストンは語っているわけです。

☆出来ているつもり

上下関係でよく見受けられるのが、上のポジションの人(親、教師、上司)が自分の解釈を「正解」として下のポジションの人(子供、生徒、部下)に押し付けるというものです。

1on1でも部下の主体性がとか対話力がという案件でヒアリングに行くと「問題はこちらだな」ということはしばしば起こります。

知人が鬱になった時、精神科医の前で、当事者をさしおいていかに自分達が我が子を愛し、貢献したかを話し続ける両親に対し、ドクターが診察室からその両親を追い出したことがあったそうです。
やはりこのケースでも、親の誤った関与、介入が大きなウエイトを占めていたということでした。

イージーなケースだと良かれと思って子供の好きなハンバーグを作ったら、給食がハンバーグだった子供が「またか」的なリアクションをして親が逆切れするとか、良かれと与えた服やおもちゃが子供にとってはそうではなくて・・といったコミュニケーションの不協和もここに入るでしょう。

というわけで、次回は失敗を回避する為の「観察」にさわっていこうかなと思います。

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*義勇さんらしい、良かれの失敗(笑) 


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