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「自己認識」が世界を変える

「形式というのは必要かもしれませんが、バカバカしいことでもありますね」(銀河英雄伝説/ジークフリート・キルヒアイス)

みなさん、キルヒアイスの最後には涙しましたか?
どうも、完全同盟キャラのさいさんです。

今日は本線に戻って、講演資料と併せ「自己認識(セルフ・アウェアネス)」をテーマにしていきたいと思います。

あらかじめお伝えしておくと、このテーマは非常に長大となるので、何度も、いろんなところで、あれもこれもと出てくることになります。

今日は記念すべきその一回目。
というわけで、解説に入ります。
番外編が続きましたが、前回はこちらです。

☆ 人生が変わる6割は人との出会い

私達は一日に人生を変える選択を 70 も 80 もやっているような話もありますが、自分自身に決定的な変化をもたらすのは、
・6割が誰かとの出会い
・3割が何かの出来事
・1割が環境変化
とも言われています(もちろんこれらは組み合わさって訪れていることも多いでしょう)。

そして、これらの機会は、入学式、卒業式、結婚式といった「式」というセレモニーに都合よく現れたりはしてくれません。ほとんどの場合、ふとした日常の瞬間にいきなり発生します。そこで、今回の研修ではデレク動画後に

「自分が尊敬する人、よい影響を受けた人」

というテーマで隣のパートナーとシェアをしてもらう時間を設けました。
実はこのアクション「自分自身を内省しても、自分を正しく認識する事にはならない」という最新の研究をベースにしています。つまり、

【自分で自分について考えても、自分について知ることにならない】

ということがわかっています。

☆ 盛るのが人の習性です

簡単に説明すると、人は内省した時に「そうありたい」自分を信じて強化してしまうので、本来の自分自身を客観的に見ていない。

【人は自分で自分を知ることが極めて難しい】

生き物ということです。
なので、内省と自己認識の間には、何の関係もなかった。
ダニング・クルーガーやフィール・グッド等々、人にはこの点で人には明らかな心理バイアスがいっぱいあります。

身近にも起こっていると思いますが、例えば100m走の生徒平均が16秒という学校の中にあって、15秒で走るA君は「走るのが得意」と思う可能性が高くなります。
一方で、生徒平均が13秒の学校にいれば14秒のB君は「走るのは苦手」と思う可能性が高いわけです。

走るのが早いどちらかをリレー助っ人採用しよう!というテーマであなたにデータを隠して面接させれば、あなたは当然、A君を取る可能性が高くなるわけです。

ということは、自信満々に「彼からは自信を感じる!」とか主観満載の勘で採用をしている人事の担当者とか、マジやばいわけです(;'∀')

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☆ 自分の事は他人に学べ


そこで今回の「問い」があります。
自分の大事にしている価値観や才能を引っ張り出す為には、自分以外の他者を使う。それが王道となります。

自分が手本にしている人や、人生の大きな変化をもたらした人には、自身の人生にとって重要な何かが必ず眠っているのです。

【心の奥底からあふれ出てきた「感情」にウソはありません】

無料版のここでは、Insaight(インサイト)で書かれているダン・マクアダムス教授の部分を参照しつつも、コーチとして僕が工夫している簡略バージョンをお伝えします。

オリジナルはインサイトを読んでいただくとして、僕がコーチングでやるときは以下のような感じ。そして、それでも十分な効力を発揮しています。おおまかな流れとしては、

①付箋を使い、自分の人生に良い影響を与えた人、出来事を書き出していく。
②その中から重要度が高いと思われる三つの付箋を選ぶ。
③それぞれの付箋に対して以下の質問をして、その解答を書き留めていく。

その付箋を眺めながら、

質問1・いつ(When)の事でしたか?
質問2・誰(Who)がいましたか? 複数であれば関係者全員を。
質問3・2の登場人物はそれぞれが何を感じ、何を考え、何を語っていましたか?
質問4・この出来事は自分自身にどんな変化を与えましたか?

というものです。今回の全国研修では時間の配分もあってさらにざっくりと「人物とその理由」をシェアして頂きましたが、時にこうして思い出すだけでも違う未来をもたらす可能性は高いでしょう。

まさに「初心に帰る」という言葉を体現するアクションですので。

というわけで、無料版はここまで。
有料版ではこのライフ・ストーリーをさらに自分にとって役立てていく方法とそのマインドセットに関して、具体的な方法と解説を加えていきます。
もちろん、インサイトのコピーではなく、僕が実践で使っているバージョンを公開します。


個人的には昨年指折りの名作。
ターシャ・ユーリック著のインサイトはこちらです。

今年はこのインサイトを監訳された中竹さんの会社と一緒にお仕事がやれそうで、それがまた楽しみな最近です。

ではでは!


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