見出し画像

2023年を振り返って【時代と成長マインドセット。そして、つながりの力と】

少し間が空いてしまいましたが、先週は九州方面を回っていました。
そして、約10年ぶりの再会も。
 
東日本大震災時には、たまたま大船渡のキャンパスを離れ、東京にいた大学生だった彼女。「力になりたいんです!」とうちの支援チームの門を叩いてくれたことが、最初の出会いでした。そして震災後、彼女は当時から語っていた夢を実現する為に海を渡り、メキシコでイルカのトレーナーになるというその夢を叶え、今に至っています。
 
2011年6月に南三陸町で約70カ所の避難所で現状分析とニーズを聴き取り続け、支援をつなぎ続けていた自分。東京との往復を繰り返し、大船渡の仲間たちと小さな一歩を積み上げていた彼女。そしてこのイルカパークの支配人は Light Up Nippon 立ち上げへ動いていた本人。
と、そんな震災の現場で明日を信じて日々を送っていた3人の縁の糸。それがまたよりあったこの2023年12月。本当に奇跡のような。壱岐島・イルカパークでの再会が叶ったというわけです。

☆縁を大事にするということ

関係性のコーチングでは、こうした久々の再会を意図的に起こすことを奨めることもしばしばあります。
 
数年間という期間で人は必ず変化します。その状況やおかれてきた環境を経験にしてきたことや新たにつながった人々と影響しあったこと。その積み重ねが交わることで、人は新たな発見や、新たなつながりを再構築する機会を得やすくなります。
 
特に「再会」という状況では、もともと築き上げていた信頼関係が時間を短縮し、質の高さを保証してくれます。あたりまえですが、初めて出会う人にいきなり全てをさらけだすような行動は、ほとんど全ての人に出来ない、出来えないからです。つまり、お互いの心理的安全性を確保するだけの積み重ねが必要ないというメリットがあるんですね。
 
2011年の東日本大震災から僕が心がけている一つが、会える時に、会える人には必ず会うということです。人はいつでもあえるわけではありません。一期一会。その機会は本当に大切にしようと。
 
この年末年始。世界的なウイルス感染病による変化から日常へと戻ってきているこのタイミングで、みなさんも誰かとの再会をしてみるのはいかがでしょうか? おススメです。

☆2023年といえば

「老害」と「希望の若者」というコントラスト。その間に挟まれる責任世代の態度、在り方が問われるようなことが多かったような印象です。
 
特に海外で活躍をして日本中に勇気を与える。そんな若者たちがとても増えてきていたように思います。あるいはインターネット時代らしく、今まで知られていなかった海外で活躍する日本の人々にも注目が集まっていたようにい思います。

一方で、日本という狭い世界の中で、相も変わらず既得権を守り、自ら決めたルールを破り、ああいえばこういうという見るに絶えない老害のニュースもとても多かった。そのコントラストには対立をあおりたいメディアのバイアスがあったとしても、ファクトとして光と闇が入り混じった年であったように感じるわけです。

☆成長マインドセットの時代へ

PISAでも証明された日本の若い世代の「成長Mindset」。
この「成長Mindset」を簡単に説明するならば、

*凄い人になる努力を惜しまない。成長を喜びに出来る心。

と言えるでしょう。能力を向上させる、新しいことを学ぶという事への積極性。他人の目や評価を気にせず、自分がやると決めたらやる。困難な状況も成長の機会として捉え、粘り強く取り組むといった特徴があります。

その反対が「証明Mindset」。いわゆる「老害」の大半がこちら状況にあると言っても過言ではないでしょう。こちらを説明するならば、

*凄い人に見られたい。でも成長に興味はない、努力はしたくない。

と言えます。失敗やミスを怖れ、自分と自分以外の誰かを比べている。困難な状況になると不安に押しつぶされるか諦めるか。人に頼むことや感謝する事も苦手。でも、そのくせ結果を出し、才能や魅力をほめてもらいたいという欲求が強い面倒くさい特徴があります。
 
「すぐ出来る○○」「たった一つの○○」「これだけ○○」とか自己啓発に走る人も多いですし、簡単に取れる「資格」だけはやたらと持っている人もいます。なので、最後にはチートな行為に走るケースもままあります。
何もやっていない人が終わってから「実は私も(が)やっていました」と喧伝するとか「あれおれだから」とか立ち回っていたり、自身の責任問題のようなケースがあると「秘書が」「部下が」「下請けが」なんて他人に転嫁する。これらは、証明Mindset の人における頻出事象です。

☆希望は

ですので、世相としてどちらに未来への希望があるかが明確になったようにも感じます。責任世代としては、きっと来年もこの成長マインドセットを持つ人々がすりつぶされないような「場」、環境を少しでも増やしていくことと向き合っていくのだろうと感じています。
 
そう。実は世代対立ではなくて、マインドセットの相違こそが重要なんですね。

そして、このマインドセットは自ら選択することが出来ます。
どちらを選ぶのかは、私達自身です。


ありがとうございます。頂きましたサポートは、この地域の10代、20代への未来投資をしていく一助として使わせて頂きます。良かったら、この街にもいつか遊びに来てください。