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日々の雑感 day26【心理的安全性⑤ 人の話を聴けないあなたの処方箋】

前回はこちらです。

さて、更新がちょっとあきましたが、大先輩の研修サポートをしてきました。それと、毎日だと読む人も大変そうなので、少し間をつくっていこうかなという意味でもよい立ち上がりにしたいと思います。

☆なんか話したくなっちゃうんですよね・

研修サポートをしていて今回も頂いたお題がこのタイトル。

頭ではわかっていても、つい自分を押さえられずに自分の考えや反応を相手に対してぶつけてしまう。そしてその結果、相手がどんどん受動的になって、自分以外は発言しないような集団へと向かってしまいます。

リーダー、管理職あるあるなんですが、こんな時にどう対処したら良さそうでしょうか?

上手に話を聴ける人の考え方(マインドセット)や態度には一貫して相手への尊重、尊敬(リスペクト)がありますし、自分自身に対しては謙虚さや誠実性を欠かしません。それも客観的にかなり高いレベルで持っている方が多いでしょう。

その為の自己認識も重要となります。
自分がどんな価値観を持ち、どんな性格なのか、どんな状況でどんな状態なのか。そんな自分を受容できる器や心の強さを身に着けてもいます。

なので、出来ている人の真似をしようとしてもハードルがなかなか高いと言えるでしょう。

☆目的論と好奇心

相手と対話をする時、あなたはどんな目的を持っているでしょうか?

多くの人は目的どころか目標をも見失っていることが多いわけです。

例えば、リーダーが話し合いを開催しても、それがリーダーや管理職が「仕事をしているためのアリバイ作りの時間でしかない」とか「部下の功績を盗み取ろうとする機会の為」というリーダーの自己利益の為の時間であれば、部下は沈黙をもってその時間が早く過ぎ去るのを待つだけでしょう。

あるいはリーダーが部下に貢献しようとしていたとしても、その質問が抽象的であったり、具体性を欠くことで部下が評価を怖れ、沈黙を守ろうとするようなケースも多いでしょう。

上記リンクを参照にして頂きつつ、今回、僕はこの質問者に対し、自分自身の好奇心からのアプローチを伝えてみました。

☆心に棚を作る

基本的に相手の話を聴けない状況は、感情のコントロールが不十分で起こっている事です。

なので、その感情を置く為の心の棚を意識してもらいました。そのうえで「より正確でより客観的な情報を多く得る」という目的意識をインプットしてもらいます。

これまでは断片的な情報で判断し、相手へ上からの正解を押し付けてきました。ですので、まずはこの断片的な情報を、より正確でより多い情報が揃っている状況を作る事に意識を向けてもらうわけです。

そうすれば「正解」ではなく「情報を集める為の問い」を発することが出来ますし、その為に相手の状況や背景へより注意を深めていくはず。

さらに多くの情報は自身の好奇心を掻き立ててくれるでしょう。相手と同じ状況をより正確に追体験し、相手が見えていないもの、見落としているものを探そうと質問者がもつ「観察」の力をフルに発揮させてくれそうと考えたわけです。


ありがとうございます。頂きましたサポートは、この地域の10代、20代への未来投資をしていく一助として使わせて頂きます。良かったら、この街にもいつか遊びに来てください。