マガジンのカバー画像

脳卒中

193
運営しているクリエイター

#筋力

上肢懸垂用肩装具は意味あるのか?

上肢懸垂用肩装具は意味あるのか?

肩の亜脱臼

筋緊張が低下した発症早期の麻痺側肩関節亜脱臼は、抗重力肢位となった際の棘上筋や関節包の過剰な伸張により、周辺の軟部組織に過度のストレスを与え、麻痺側肩関節周辺組織の微細損傷ならびに炎症の出現を誘発する。立位や歩行練習などの機会の増大に伴い麻痺側上肢が下垂位となる頻度が増えれば、そのリスクは高まる。

上肢懸垂用肩装具(オモニューレクサ)

上肢を引き上げる作用があり、X線撮像により、

もっとみる
肩関節亜脱臼 肩関節の機能解剖

肩関節亜脱臼 肩関節の機能解剖

肩関節の構造

・受け皿である肩甲骨の関節面が小さい

・可動域は広くなったが不安定

・不安定性を補うために関節唇、関節包や腱板によって補強されている

・上方には軟骨性の関節面がない

・肩峰と烏口突起の間に靭帯(烏口肩峰靭帯)があり、上方の受け皿となる

・これを肩峰下関節というが、滑液包が潤滑の役割を持つ

・関節包は余裕を持たせる一方で、局部的に肥厚し安定性を高めている。

肩関節の筋肉

もっとみる