インドで歯医者にお世話になった話 in デリー&バンガロール
旅にアクシデントは付き物―
「良い旅」と「そうでない旅」の分かれ道は、アクシデントを楽しめるかどうかに尽きると思いますが、どうでしょうか。
インドといえば…!で、有名なガンジス川。
そんなガンガーと共に生きる街「リシュケシュ」へ旅行をした帰り道。
「シュウノスケ、コレ食うか?」と、インド人の友達からお菓子を貰ったのが事の発端。
想像以上に貰ったお菓子がネバネバで…
歯の表面を守ってくれていた被せ物(虫歯治療の後に被せるやつ)がポロっと取れてしまったという惨事…
まさかネバネバなお菓子で歯に穴が開くなんて…
それも、常に清潔さと戦わなくてはいけないインドという地で…
帰宅後に周りに歯の事を相談をしていると、
「近くの歯医者、知っている。」
と、サーバント(お手伝いさん)のサンジェイ。
ドヤ顔でローカルの路地をスイスイと進んでいきます。
写真を撮っているのに気が付くと、、、、、
めっちゃ写真に入ってくるサンジェイ。
なんでそんなにドヤ顔でキメるん?
三児の父、サンジェイ(コルカタ出身)
もちろん、到着した歯科クリニックの前でもポーズ。
サンジェイ、ここでもドヤ顔を披露。
服と壁の色が一緒で、謎のスタッフ感がすごい。
そして、ドヤ顔のわりにはドクター不在…
ドクター不在の時点で不安でしたが、
院内を見渡してさらに高まる不安。
デリケートな口腔治療に似つかない院内のご様子。
インドの神様といえども、殺菌・消毒は期待できない…
この写真を撮ったのが2015年って信じられますか?
サンジェイ「大丈夫。ドクター来るから座って待ってろ」
みたいなことをヒンディー語で言うので、
(こちらもいまいちヒンディー語が分かっていない)
おとなしく座って待っていたらドクター登場。
床拭き雑巾用だと思っていた、足元に置いてあるバケツで手を洗うドクター。
そしてその手を口に突っ込まれて「終わった…」と思ってしまう僕。
汚い手を突っ込まれて診察だけされて、けっこー高額な診察料。
(インドは歯に保険が効かないので、そこそこお金かかります)
「二度と来るか!」と思いながら支払いを済ませて、
サンジェイをひと睨み。
後日、ちゃんとしたインド人(こんな表現でごめんなさい…)に
「見てこれ、インドの歯医者ってこんな感じなんだね」
って、あたかもインドを知ったような顔して先程の写真を見せると
「うわ、こんな汚いところインド人も行かないわ…」
って言われて驚愕。
「ちゃんとしたところ紹介します」
と、めちゃくちゃ心配そうな顔で違う歯医者を予約してもらいました。
そして今回の案内人もサンジェイ。
心なしか、僕のセカンドオピニオンにご不満そうな顔。
そしてこの歯科クリニックも、
到着時にシャッターが閉まっていて不安以外の感情がありませんでした。
「ここに電話してね」
の張り紙の電話番号に電話して、待つこと10分。
先日とは打って変わって綺麗な受付が。
診察台も2010年代にちゃんと戻ってきました。
そうです、これが求めていた「歯科クリニック」です。
が、前例があったため、拭えない不安。
ついついこんな顔します
不安な僕を見て、めちゃくちゃ色んなことを説明してくれるドクター。
「安心しろ、メイドインジャパンだ」
と、ドクター。
むしろ日本語しか書いていない製品を日本語が読めないドクターが使っているなんて逆に心配…とか思いつつ
しっかり僕の歯を作ってくれたドクター。
なんだかドクターの表情もご満悦に見えますね。
治療中にインドの血が騒ぎすぎなドクター。
型取りの時なんて、みんな大好きセルフィ―ですよ。
楽しそうに僕の顎を押し下げています。
現在も僕の奥歯はドクターが作ってくれた&押し込んでくれた歯がついております。
皆さま、旅先で歯の治療をするにはお金だけでなく、
他にも精神削られるような心配事があるかもしれません。
なるべく渡航前に歯の検診を済ませておきましょう。
こんな感じでnoteを書き終わる頃に思い出しました。
ドクターが自信満々に
「マジ、これで大丈夫だから」
とおっしゃっていた奥歯、
つけた2カ月後にバンガロールで取れちゃったんですよね…
それも、ガム噛んでる時に…
インドのお菓子の粘着力強すぎ………
たまたま歯が取れた時に乗ってたタクシーの運転手が
「おれの従兄弟、歯科大学病院のスタッフなんだけど、行く?」
って、まさかのスムーズすぎる展開でインドで3つ目の歯科医院へ。
オックスフォード大学の歯科クリニックは、
簡単な治療は学生が担当してくれるため、治療費は無料です。
もちろん綺麗で広々しているので、
バンガロール在住の方はおすすめです。
歯が大事な事は皆さんご存知だと思いますが、
ついつい忘れがちな渡航前、要確認です。
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