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二万五千年後の誰かさんに送るメッセージ

こんばんは。
最近はミニシアターに映画をよく観に行っています。
昨日レイトショーで観たPlasticという映画が素晴らしかったです。
その不思議な世界観に魅了されて、ヘンテコだけどロマンチックなことばかり考えてたからなのか、つまらないものを色々と書いていました。
(ヘンテコとロマンチックは紙一重で相性もいい気がする)

自分テレパシー

ふと立ち止まる
ひとり夜中の帰り道
僕はおそるおそる
カーブミラーを覗き込んだ
その瞬間
目線がピタリと合わさって
その瞬間
僕たちは時空を飛び越えた
それは行われた
世界の消滅
それは確かに行われた
僕だけが知りうる完全犯罪
自分の存在を確かめるために
僕は再び歩き出す



不器用だから

オープンカーを買った
スズメの子育てのために
腕を切断した
子供たちをびっくりさせるために
隣の家に火を付けた
キレイなお花を植えるために
警官を刺し殺した
血に飢えたコウモリのために
マンションの最上階から飛び降りた
生きるを知るために



言語未使用人類 荒野で旅人との出会い

xxx   (君は誰?)目線を送る

zzz 目線で答える

zzz その場に寝転がる

zzz しばらくして起き上がる

xxx (これからどこへ行くんだろう?)無言で見つめる

zzz 向こう側を指差す

xxx 左目を引きちぎって照れた顔で手渡す

zzz 手渡された左目を両手で受け取り、はめ込む

zzz はめるときに引きちぎった左目を力強く差し出す

xxx 嬉しそうに両手で受け取り、左目の位置に嵌めようとするがうまくいかず苦笑する

zzz 笑顔を見せる

xxx 諦めてポッケにねじ込みながら力強く頷く

xxx  zzz  無言で視線を交わし合う

zzz 振り返らず歩き出す



可哀想なの

誰も住んでいない豪邸

飛べなくなったカラス

踊れなくなったダンサー

動かなくなったロボット

ボク




終わり。
読んでくれた人がいれば、ありがとうございます😊


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