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【1分解説】行動経済学のフレーミング効果とは?

※1分間で読める600文字以内でお伝えします。

『伝え方が9割』という本がベストセラーになったのは2013年のことでした。

今回は、行動経済学からフレーミング効果を紹介します。フレーミング効果をヒトコトでいうと「同じ事実でも伝え方によって反応が異なる」です。

フレーミングの重要性

手術におけるフレーミングの実験

上記はフレーミング効果を検証した行動経済学の実験の概要です。

結論は、同じ事実でも伝え方次第で反応が変わるというものです。

100人中90人生存」というポジティブな伝え方をされた場合には、「100人中10人死亡」というネガティブなアプローチに比べて手術に踏み切る確率が高まったのです。これがフレーミング効果です。

「割増」か「割引」か

フレーミング効果は、ビジネスシーンでも活用されるケースが多く見られます。特に、クレジットカード会社の事例が有名です。

クレジットカード会社のビジネスモデルは、小売店等から売上の数%の手数料を取るというもので、1970年代に急速に広がりました。

当時、クレジット決済を導入した店舗は現金客とクレジット客で異なる価格を設定しましたが、クレジット業界のロビイストはその”表現方法”にこだわりました。

具体的には、クレジット決済に「割増料金」を課すのではなく、現金決済に「割引料金」を適用すべきとしたのです。

つまり、クレジット決済のデメリットよりも、現金決済のメリットを強調するように誘導したのです。この小さな差がクレジットカードの普及に一定の役割を果たしたと言われています。

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