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ツリーマップで株主構成を図解してみた

株主構成の図解にツリーマップが役立つのではないかと考え作成してみました。他のグラフだと、例えば保有比率が1%程度の株主の存在を可視化するのが難しく、ツリーマップが一定の解決策になると感じます。

今回は、コンビニ3社の株主構成をツリーマップで可視化します。

セブンアンドアイHDの株主構成

セブンアンドアイHDの株主構成

セブンアンドアイホールディングスには議決権の10%以上を保有する主要株主が存在しません。

筆頭株主の伊藤興業株式会社はセブンアンドアイの創業者である伊藤雅俊氏の資産管理会社です。雅俊氏個人が保有する1.89%の株式と合わせると10%弱を握っていることになります。

ファミマと伊藤忠、ローソンと三菱商事の関係から分かるように、コンビニビジネスと総合商社は密接な関係があります。セブンアンドアイの場合はどうかというと、三井物産から出資を受けているんですね。

以前に伊藤忠との取引がメインだったようですが、1998年に伊藤忠がファミマの株式を取得したことをきっかけに関係が悪化したとの報道もありました。

伊藤忠はセブンの創業時から商品の納入を行っており、いわば二人三脚で事業を進めてきた。ところが98年、両社の蜜月関係にヒビが入る。伊藤忠が西友からファミリーマートの株式を買い取り、セブンの競合となってしまったからである。

ファミリーマートの株主構成

ファミリーマートの株主構成

ファミリーマート株式の40%超を伊藤忠商事が保有しています。完全子会社である伊藤忠リテールインベストメント合同会社が保有する8.6%と合わせて、過半数を保有する支配株主となっています。

伊藤忠によるファミマの子会社化が行われたのは2018年のことでした。その狙いの一つには「次世代型コンビニの開発」にあると言われています。

今回、伊藤忠が子会社する狙いは三つあるとされている。
 まず第1に、AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)などを活用した「次世代型店舗」を構築するというもの。伊藤忠とファミリーマートは昨年、LINEと提携して、次世代コンビニの開発に着手している。そうした取り組みを深化させる構えだ。

ローソンの株主構成

ローソンの株主構成

ローソンの支配株主は三菱商事です。

三菱商事がローソンを子会社化したのは2017年でした。その後、多くの人材を送り込みローソンに対する影響力を高めています。2020年現在、竹増社長以下、ローソンの取締役の過半数を三菱商事出身者が占めています。

その他コンビニの平均日販や店舗数は下記noteにまとめてあります。


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