シェア
katootto/空間と営み
2024年5月9日 20:07
千葉に戻ってから、奄美の残像のなかにいる気がする。沈んでいく太陽が浮かび上がらせる山のシルエットだったり、そこいらに生えている葉っぱの野生みのある色や形だったり、集落で会う人たちの穏やかさだったり、庭でひらひらと戯れる蝶々だったり。奄美では、雨が唐突に降り、唐突に止む。わたしたちは抵抗することもできずに、ただ受け入れるしかない。人間は蝶々のように儚く、弱い。縁側に出て、宙を眺めて、そこ