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「くらしてん」

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「くらしてん」は、様々な地域にくらす人の何気ないくらしを記録しているメディアです。noteでは記事のあとがき、暮らしにまつわるあれこれを話すpodcastの話などを綴っています。
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地域をアーカイブするということ ー「くらしてん」陸前高田ページのリリースによせてー

こんにちは。メディア「くらしてん」を主宰している加藤です。 この度、「くらしてん」のサイトに「地域ページ」が加わります。これから様々な地域のページをリリースしていく予定ですが、まずは「地域ページ」の第一弾として、陸前高田のページをリリースします。 このnoteでは、 ①地域ページをつくることになったきっかけ ②地域ページの構成 ③今後の展望 について、書きたいと思います。 ①地域ページをつくることになったきっかけ2018年にスタートしたメディア「くらしてん」。これまで5

「くらしてん」ラジオvol.05:第1回目の記事、父の暮らしを振り返る前編

こんにちは。日曜か月曜かゆるりと更新している「くらしてん」ラジオ。最新のエピソードを公開しました。今回は18年1月の第1回目に公開したkatoottoの父の暮らしを振り返る(前編)です。記事の中の印象的な写真とともに、父親の暮らしについて語り合います。 今回、記事からピックアップした写真は、アクティブなテニスの様子と、対照的な骨董品集めの2枚。 多趣味な父の記事には、退職後の悠々自適に趣味を楽しんでいる暮らしが映し出されています。が、これは退職前の仕事に就いていた時代でも

「くらしてん」ラジオvol.04:陸前高田ミウラさん最終回/風景の微細な変化を楽しむ

こんにちは。「くらしてん」ラジオ4回目を公開しました。2月に公開した陸前高田のミウラさんのあとがきインタビュー最終回。インタビューした聞き手のkatoottoが最後に選んだ風景を聞いています。 最後はミウラさんが撮った2枚の海の風景。 ミウラさんが記事のインタビューのときに語っていた 「自然の景色は、毎日みていても、毎日違うし、毎日きれいだなと思う。」 という言葉。そこある”微細な変化”のある風景は、都会で出くわす風景とは違う日常の光景です。聞き手のkatoottoが故郷

「くらしてん」活動サポートのお願い

「くらしてん」のnoteを読んでくださり、ありがとうございます。 2018年から始まったこのウェブメディア、主宰する私たち夫婦と数人のメンバーによるささやかな活動ですが、これまで不定期ながらも30名以上の方の暮らしを伝えてきました。 この度、私たちはこの活動を少しでも長く続けていくために、noteを通じて活動のサポートを募ることにしました。ここではサポート頂くにあたって、私たちの活動についての紹介をさせて頂きます。 このnoteを読んで頂いて、もし「サポートしたい!」と思

まちのスケールと、そこにおける私たちのふるまい

これまでも何度か言っているように、僕自身としては、このメディアを地方礼賛のスタンスでやっているわけではない。 であれば、なぜ地方の暮らしを記録するのかと問われるなら、地方の暮らしを扱い、それを記録するということの意味は自分の中にしっかりとあって、その一つには、私たちがどういう器に入れられたときに、どういうふるまいをするのか、つまり、私たちの暮らしを規定している構造を知りたいという欲求があるのだ。 今回記録したのは、真鶴のタカハシさんという20代男性の暮らしだ。 真鶴は神奈

「くらしてん」リニューアル③デザインで表現した”くらしてん”感

先日「くらしてん」のサイトをリニューアルした。その思いを伝える3回目。最後は「デザインで表現された”くらしてん”感とは?そして、今後の展望」。 "「言葉」と「記録」"というコンセプトデザイナー探しは難航した。というのも、私たちの活動は個人的なもので予算も限られているし、こういったプロジェクトに参画してくれるデザイナーの探し方がそもそもわからなかったのだ。そういったなかで、知り合いを頼って薦めて頂いたのが、grams design officeの山内さんだった。岩手の盛岡を拠

「くらしてん」リニューアル②形にしたかった3つの要素

先日「くらしてん」のサイトをリニューアルした。その思いなどお伝えする2回目。今回は「私たちが形にしたかった要素とは?」の話。 "「くらしてん」という体験"を構成する3つの要素リニューアルをすることが決まると、メンバー内での本格的なミーティングへと入っていった。 というのも、外部のデザイナーにお願いするにしても、何をどうお願いしたら良いのかを、まずは私たちで話し合う必要があったのだ。 そこで、最初にぶつかった難問は、私たちが提供したいと感じている、"「くらしてん」という体験

「くらしてん」リニューアルしました

私たち夫婦で主宰しているメディア「くらしてん」がサイト・ロゴデザインを刷新し、気持ちも新たに再スタートします。 リニューアルを本格的に検討し始めてから、約一年半。 途中、主宰している私たち夫婦に子どもが誕生するなど、様々なことがありましたが、長い準備期間を経てようやく公開へと辿り着きました。 デザインは岩手県盛岡にあるgrams design officeの山内稜平さん。 私たちのコンセプトを汲んだ素敵なデザインに仕上げていただきました。 ぜひ、新しい「くらしてん」をご覧

「くらしてん」リニューアル① リニューアルに至るまで

2018年に私たち夫婦を中心として、数人のメンバーでスタートしたメディア「くらしてん」。これまで30人を超える人たちの暮らしを記録してきた。 この活動は、企業や団体が運営しているわけでもなく、あくまで私たちの個人的な活動であるのだけれど、それにもかかわらず、これまで途切れることなくたくさんの暮らしを紹介できてこれたのは、振り返るとよくやってきたなと思うと同時に、協力してくれた方々には感謝しかない。 「くらしてん」が4年目を迎えた今年は、私たち夫婦のライフステージが大きく変化

”くらしてみたあとに座談会” kurashi030 旭川キクチさんの記事で考える”子育て移住の気持ち”

くらしてんメンバーのkatoyomeです。 先月の8月、旭川のキクチさんの記事を公開しました。 キクチさんが東京からUターンした決め手は、子育ての環境にありました。 くらしてんでは、これまでのいろんな方のくらしを取り上げてきましたが、移住を考えるきっかけは年代によってかなり違うことがわかります。 20代であれば、都会で培ったスキルで地方に何かを仕掛けたいという人や、 大学進学を機に東京出てきたけれど、やはり都会は自分に合わないと感じる人など、 自分自身とくらす場所との関係か

"くらしてん"、note公式はじめます。

こんにちは。 この度、くらしてん公式アカウントを作りました。 これまでは、メンバーのアカウントで、それぞれくらしてんにまつわることを記していましたが、これからここにまとめていければと思います。 * 下記のnoteは、"わたしたちがなぜ、くらしてんをはじめたのか"を記したものです。立ち上げ人のkatoottoがくらしてんを始めた経緯、くらしてんを通じて考えていきたいことなどをまとめています。 是非ご覧ください。

編集のあとで:農業のくらしの時間軸 kurashi027‐28

4月、5月と2か月連続で陸前高田のしょうが農家キクチさんのくらしを公開しました。くらしてんとしては初めて一人の人を連続掲載した記念すべき記事でした。そこから3か月。随分時間が経ってしまったけど、今回はその2回についてあとがきをまとめてみます。 農業のくらしの時間軸「季節を通して写真を撮っておきましょうか?」 連続掲載の始まりは、撮影をお願いした時にキクチさん自ら提案してくれた言葉だった。くらしについてヒアリングさせてもらった時に、農作業の1日だけではキクチさんのくらしを伝

"編集のあとで" kurashi024

1月の中旬頃に山梨市に住むオガタさんの記事を公開しました。 大学卒業後すぐに神奈川県から山梨県に移住して、農家さんや作物のことを発信しているオガタさん。 実はこの編集後記を書いているミウラの友人で、山梨市に移住する前から知っています。 やりたいことができる、くらしの余白 オガタさんは農家さんから「手伝ってほしい」と声をかけてもらい、休みの日には農家さんの農作業のお手伝いやカフェのお手伝いをしている。彼女自身も「趣味は農作業!」と言ってしまうくらい、黙々と農作業のお手伝い

”座談会” kurashi023 花巻のサトウさんのくらしを振り返る

先月12月、岩手県花巻のゲストハウス女将・サトウさんの記事を公開しました。 この記事制作に関わったkatootto、katoyome、ミウラヒサコの3人でサトウさんのインタビューで感じたことを語り合う座談会を決行。 3人がサトウさんのくらしで発見した・感じたこととは? ※サトウさんの記事はこちら↓↓ 都会と違う、地方のシェアハウスの意味 katootto:では、みなさんよろしくお願いします。 まずこの写真が気になるんだけど、サトウさんは今はゲストハウスの一室に住んでい