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続・国際スポーツのルール変更;身長優位の個人競技はこうしては?

身長や体重が決定的に重要なスポーツは、
① 個人戦は体重別または身長別のクラスごとに対戦する。
② チームスポーツは総量規制かハンデ戦とする。
とした方が《公平》かつ《安全》かつ《面白い》
── というような論調でエッセイを書きました:

ボクシング、レスリング、柔道など、アマチュアスポーツの個人格闘技は体重別対戦が徹底されています。
相撲でも、国際試合に関しては体重別にエントリーするシステムになっています。
世界相撲選手権大会で、男子は:
・Open(無差別級)
・Heavy Weight(重量級、115 kg以上)
・Light Heavy Weight(軽重量級、115 kg未満)
・Middle Weight(中量級、100 kg未満)
・Light Weight(軽量級、85 kg未満)
の5クラスです。
女子は、
・Open(無差別級)
・Heavy Weight(重量級、80 kg以上)
・Middle Weight(中量級、80 kg未満)
・Light Weight(軽量級、65 kg未満)
の4クラスになっています。
Open(無差別級)がまだ存在するところが「柔よく剛を制す」の日本発祥スポーツらしいところ。
相撲は男女とも、これら個人戦の他に団体戦がありますが、
《個人競技の国別団体戦には大反対!》
は以下のエッセイで語るところです:

重量挙げも体重別の競技です。こちらは格闘技(安全性&公平性)とは異なり、主に《公平性》を鑑みた結果でしょう。

このように、個人競技で体重別対戦は広くルール化されているにもかかわらず、
・身長差がパフォーマンスに大きく影響する競技に身長別対戦が導入されていない……
── これはどういうことでしょうか?

例えば、《走り高跳び》は競技者の身長が大きく影響する。
現在の世界記録2.45 mを跳んだハビエル・ソトマヨルの身長は193 cmでした。彼より20 cm低い173 cmの選手は、どんなに練習をして脚力を強化しても、この記録を抜くのは難しいでしょう。

幅跳びもそうかもしれない。
おそらくは水泳の多くもそうでしょう。
まあ、どこまで対象にするのかはともかくとして、誰もが否定しないであろう《走り高跳び》から着手してはどうでしょうか?

さて、具体的にルール化を考えてみると、これがなかなか難しい……。

たとえば、男子で、
・Tall(高身長級、190 cm以上)
・Middle(中身長級、190 cm未満)
・Short(低身長級、175kg未満)
(どうも、「short」とか「低」の使用が印象良くないですが……)
と3階級で争うとしたらどうでしょう?
やはり、中身長級で189 cmの選手と175 cmの選手とではかなり差があるなあ……。

ということで、
解決策を提案します!

走り高跳びのような競技は、
・Open(無差別級)
・Handicap Game(ハンデ戦)

の2クラスで戦うことにしてはどうでしょうか?
「Open(無差別級)」は現在の競技法とまったく同じ。
一方の「Handicap Game(ハンデ戦)」は、身長より何cm高いバーを跳んだかを競うのです!
(身長プラス何%を跳んだか、という比率で計算する方が合理的かも。あるいは、身長でなく、足の長さを基準にした方がいいかもしれません)

これはけっこう面白いよ!
小学校の時から走り高跳びが得意で、中学、高校と陸上部を続けたのに、思うように身長が伸びず、好きな道を諦めた人もいるでしょう。
諦めるな! チャンスはまだある!

現在の世界記録保持者ソトマヨルがハンデ戦に出場したとして、
245 cm(記録)ー193 cm(身長)=52 cm(換算成績)
となります。
もし、165 cmの選手が218 cmのバーをクリアしたら、
218 cm(記録)ー165 cm(身長)=53 cm(換算成績)
で、少なくとも、
ソトマヨルさんより好成績!
になるわけです。

どうでしょうか?

この続きは……

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