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「確かに僕は今は貧乏だ。」

貧乏である。
それは財布の中身に限った話ではなく、
知識や経験、社会的地位なんかにおいてもだ。


もちろん人それぞれに歩む速度はあると思う。
そもそも同じ人生を歩んでいる人なんていない。
誰かと比べられることではないと思う。

そんなことは分かっている。
分かっていながら、気にしてしまうんです。

キラキラしたsnsの世界は毒だ。
知らないうちにこころが沈みこんでいく。

周りで活躍している人達を見て辟易する。
努力している人を見て焦る。僻んだりもする。


そうやって誰かと自分とを比べて勝手に落ち込んだりすることが、割に得意だと思う。センチになる事が得意な癖に、そこから抜け出すのはもう誰よりも下手くそだ。
こうなったら長い。


だからネガティブにやられそうな時は、
「今は」という言葉を頭に付けることにしようと思う。


確かに僕は今は貧乏だ。

こう表現するだけで、
いつかは何かをやり遂げてそうに見える。
壮大な夢物語の冒頭であるかのように錯覚できる。

だからいつかは、と勝手に未来に期待してしまおう。

今この瞬間がたまたま奮ってないだけなんだ

ということにしてしまおう。
虚勢でもいい。嘘でもいい。
今の自分の機嫌をとれさえすればいい。
視点をポーンと別の所に移してしまうんだ。

今がセンチメンタルなら、強引に未来に光を宿してしまおう。少しだけ楽になったら、夜にラーメンでも啜って沢山寝ればいい。起きたら胃もたれを鼻で笑ってやればいい。

窮鼠は窮鼠なりの心の保ち方を。
こうやって少しずつ生きていくんです。


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