家族の風景

妻の実家は今住んでいる街から車で30分程度。兼業農家で、今でもお義父さんは田んぼでお米を作っている。

「精米しすぎたからお米とりにおいで」

1週間前にもお米をいただいたのにも関わらず、またお裾分けをもらうことになり、お家へお邪魔させていただいた。

どちらかと言うと昔ながらの田舎の住宅で、居間と仏間が畳で繋がっている造りだ。妻は3姉弟の末っ子。昔は賑やかな声がこの広い空間に響いていたんだろうな。

土曜のお昼だったが、お義父さんは日本酒を持ってきて、「ちょっと飲んでくか?」とお誘いいただき、お義父さんと自分はお酒を、お義母さんと妻はココアを飲みながら、たわいもないことを話した。こういった家族の時間がすきだ。

普段はお義父さん、お義母さんの2人で暮らしている家。いつか2人にとっての孫を引き連れていくだろう。賑やかな空間がまた蘇るのが楽しみだなと、妻が運転する助手席で少しそんな想像をしながら、家路についた。頭の中で、ハナレグミの家族の風景が流れた。

家族の風景/ハナレグミ

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