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スイスの医療事情

お久しぶりです、ヨシタケです。

実はここ二日ほどインフルエンザに罹患して寝込んでいました。
2日に1度できれば毎日更新しようと思っていたのに、途切れてしまって残念です。

さて、ここスイスで病に臥す体験をしたわけですが、今日はスイスの医療事情について書こうと思います。


スイス人は薬を飲まない

スイス人は薬を飲まない国民のようです。
「インフルエンザに罹ったぽいんだけど、タミフルとか医者でもらえるのかな?」とスイスの人に聞くと、ただひたすら寝るだけと返ってきました。笑

調べてみると、大病や手術後などよほどのことがないと薬を飲むことはないという事でした。

更に驚いたのは、スイスの薬品会社「Roche」は世界一の薬剤生産を誇っていて、タミフルもこの会社が製造しているとのこと。ところがRocheが製造するタミフルのほとんどは日本に輸出されているそうです。

スイス人はハーブティーで体調管理

薬を飲まなくてやっていけるのか。日本人ならそう思いますよね。もちろん抗生物質などは取りますが、基本的にスイスの人はハーブティーで解決します!ドイツ語でハーブティーは「Tisane/ティッサン」と言います。

例えば、特にこの時期は花粉症が厳しいですよね。
薬局に相談に行くとハーブティーを薦められました。

ここで、主要なハーブティーをご紹介したいと思います。

風邪の引き始めにはErkältungsteeというお茶。こちらは、フランス語のパッケージですが、Tisane contre les refroidissement。Herbal tea against coldsで文字通り風邪対策のハーブティー。

Hustenteeこちらはフランス語側のパッケージ

花粉症には、こちらのカモミールティー。

喉の痛みにはBrustteeあるいはHustenteeです。
胸のお茶という意味で、呼吸器疾患に使用されるお茶です。

他にも症状によって、様々なお茶があります。タイムティーものどの痛みセージティーは抗ウィルスなどなど。
もし機会があれば皆さんも試してみてください。

スーパーのお茶コーナーはこんなにたくさんの品揃えがあります


スイス人は医者にもいかない

何故ここまでスイス人が医者や薬に頼らず自分で健康管理を徹底するのか。
一つは、スイスでは以前から薬の過剰・重複投与を問題視していることが挙げられるが、もう一つは医療保険制度にあるような気がします。

日本は国民皆保険で、国や勤め先の保険に加入することで、すべての人が3割以下の自己負担で医療を受けることができますよね。

一方スイスの医療保険は民間の企業によって提供されています。
医療保険への加入は義務付けられているので、健康保険会社の料金やサービスを見て自分に合ったものを選びます。

例えば私の場合、1か月に260FR(約34000円)の保険料を払っています。
これに対して、年間で2500FRまでは医療費を自腹で支払い、それを超えた分は、3割自己負担という形になっています。
歯医者はオプション扱いなども含めて、なかなか日本と比べると被保険者には優しくないですよね。。。

こうした制度の違いを考えてみると、健康な人は、できるだけ自分の努力で健康を維持するという考え方も理解できますよね。
事故に遭った人やその他医療が不可欠で負担が大きくなる人たちのために万が一の備えとして保険が存在しているのだと感じます。

日本は日本で、必要以上に通院していたり、医療がまるでただのように受けられることによる弊害はあるのかもしれませんね。


以上、日本にいた時以上に健康の大切さを感じた経験でした。
効果がどれほどかまだ分かりませんが、ハーブティーを飲んだり
日頃から食生活や運動に気を遣ったり習慣作りをしていこうと思います。

それではまた!

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