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2022 J3 第7節 レビュー【AC長野パルセイロ vs 鹿児島ユナイテッドFC】ショックが無いとは言いません。

2022.4.29 J3 第7節
AC長野パルセイロ vs 鹿児島ユナイテッドFC

こんにちは。
今回もご覧いただき、ありがとうございます。

突然ですが、ちょっと聞いてください。
結論から言うと本日5/3、8:00に投稿しようと思っていた記事が保存されていませんでした。

それに気づいたのが7時。
これは夢なはずなので、ちょっと走りに行ってシャワーを浴びてみました。そして、もう一度確認しました。やっぱりありません。現実のようです。

打ちひしがれて現実逃避から帰ってきた現在10時です。
頑張ります。簡易版で上げられるように頑張ります。

ご笑覧ください。

スターティングメンバー

vs長野 スターティングメンバー

雑感

中央密集!圧縮!

長野の守備はちょっと変わり種でした。
4-3-3の陣形は変わりはありませんが、3-3のところが中央30m程に密集、鹿児島がSBにボールを回せばWGとIHが協働して塞いでいました。

鹿児島はボランチやトップ下がビルドアップの肝になりますし、中央のスペースは潰しとけ!っていうのは分かりますが、長野のWGやIHへの熱い信頼は感じます。

長野WGやIHがプレスの初手で遅らせた後は、ブロック全体がボールサイドに寄り、圧縮しようとしています。シュタルフがあるスペースで窒息させようとしてきたのは意外な印象でした。

については変わり種でしたが、ボール保持についても序盤は尖ってんな!って具合でした。

圧縮したブロックの陣形そのままに狭く!縦に速く!が多かったです。SBが間に合えばサイドも使えるんですが、3トップやIHで完結することが多かったように思います。

鹿児島も浅い位置でビルドアップが引っ掛かるとCBと木村くらいしかネガトラ対応出来ないので、数人でも崩し切られる場面もありました。が、狭いスペースで攻め切るのは難しく、頻度として多くはなくピンチも少なかったですね。

一方でビルドアップについては流石シュタルフのチーム!という感じでした。やり方としては4-▽-3から一方のIHが落ちて、4-2-1-3の形が多くなっていましたね。

中原は落ちるIHに付いて行くんですが、木村のところは守備強度的にもボール保持への移行準備という意味でも積極的に付いて行きにくい状況でした。めでたくフリーになった長野IHのマークは、米澤担当だったでしょうか。

いつものことですが申し訳無くなりますし、IH対応だけでなく、前プレでもCB→SBへの2度追いを積極的にやってくれてシンプルに凄いです。

あと長野のビルドアップ隊については、6番坪川もキープレーヤーだと思います。持ち上がり方もそうですし、方向が読めないキックも持ち味で手を焼きました。

また、各選手の循環もスムーズで、アンカーが最前線まで上がってもIHがカバー、IHが大外に出てもSBやWGがインナーに入ってカバー、など流動的なのに配置はポジショナルに取れていました。

序盤こそ圧縮!の続きで崩していましたが、鹿児島の先制後辺りからWGが大外で張ってIH・SBがインナーでフォローする4-3-3の形で攻めてきました。

この辺の構築・柔軟な変更も流石シュタルフ!だと思いますが、どんなトレーニング設計したら出来るんですかね。偉い人教えて。

この項のことは森川の試合後コメントが色々物語っています。

(16番森川・試合後コメント)
--チームとして幅を使って、攻めていたが。
スタートポジションは幅と深さをとって、チームとしてビルドアップをしっかりやっていく中で、相手のファーストラインをブレイクしていくことは意識していました。前半は先に点を取られたこともあって、良い形で突破なりクロスに行けるシーンが少なかったので、改善点だと思います。
【公式】長野vs鹿児島の試合結果・データ(明治安田生命J3リーグ第7節:2022年4月29日:Jリーグ.jp

広げる!差し込む!

鹿児島も後手に回った訳ではありません。
先制したしね!
鹿児島が優位に前進出来たのは、「長野の守備尖ってない!?やっぱキツくない!?」を突いた場面だったと思います。

前述のように、鹿児島SBにボールが回ると長野WGやIHがサイドに閉じ込めようと初手プレスを掛けますが、距離・時間的に間に合わないこともあり、掻い潜れる場面も少なくはありませんでした。

掻い潜ってしまえば、長野アンカー1人で守っているライン間のスペースにボールを刺し込めます。そこでロメロなどがボールを受ければ、WGやトップで崩しに掛かることが出来ます。

またサイド圧縮が間に合わない場面もありました。
先制点のシーンはこっちでしたね。

先制点では長野の中盤3枚がかなりサイドに密集している状態で、渡邊のスルー1つで状況が一変し、サイドを裏返すことが出来ました。その後、ボールを受けた米澤のクロス・決め切ったロメロも素晴らしかったです。

先制後に話を移すと、押し込まれる時間帯が続きましたね。これはビハインドになってSBまで上がって攻勢を強めた長野に押し込まれた、とも捉えられますが、個人的には鹿児島から割り切ってSB対応したように見えました。

なので、ブロックを構えて守り切れた前半でしたね。
長野のクロスがやけに質が高く、シュートまで許していたのが、伏線になるとは思っていませんでしたが。

質で圧倒、締めくくり

後半も前半の流れを引き継ぎましたが、恐れていたクロス対応から失点してしまいます。2回視線を変えられたら中々対応が難しくもなりますが、ネガトラ中に準備も整わない中マークが確認し切れなかったようにも見えました。改善すべき点もある失点でした。

さらに長野の11番デュークカルロス投入も一つの分岐点でしたね。投入直後から質的優位でゴリ押され、ピンポイントクロスを上げられたらお手上げです。

まぁただ、2失点目を自らのマークに許した井原はホロ苦だったかもですね。守備対応だけでなく、ボール保持でも居るべきスペースに居なかったり、居るべきスペースに気づいても移動開始が遅かったりで薩川との差は感じてしまう出来ではありました。

一方で、CB2人に加わってビルドアップに関われているのは彼のみ持っている特長でもあると思うので、如何に使えるかが肝になりそうです。

話は変わって逆転後。
長野は守備体制を変更しました。

左WGの11番デューク・CFに入っていた33番山本は最前線に出ますが、右WGは少し下がるか2ndラインに吸収され4-4-2様の形で守備ブロックを組みました。

この陣形の方が厄介なブロックでした。
最終盤の80分過ぎから途中交代の22番住永・3番秋山がDHを組みましたが、どこを追うか・どこまで追うかが2人で徹底出来ていて、素晴らしかったです。

ただサイド圧縮の傾向は変わらずだったので、鹿児島としてはサイドを裏返して、チャンスを迎えることも出来ました。

が、最後まで同点弾は奪えず、今シーズン初の敗戦となりました。

あとがき

敗戦は必ず来るので、個人的には負けた後にどう振る舞うのか注視する心持ちを作ってきましたが、実際にとなるとショックが無いとは言いません。

ただ、1週間しないうちにリーグ戦はやって来て、天皇杯予選だってありません。次の準備しなくては。

クラブリリースを見ていると、次節も台所事情が厳しくなる予想もでき、総力戦になりそうですが、どう戦っていくのか見て行きたいですね。

次もよろしくお願いします。

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