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なぜ今、カルチャーモデルが必要なのか?

『カルチャーモデル 最高の組織文化のつくり方』の発売(8/28)を前に、そもそも今なぜ、「カルチャーモデル」として自社のカルチャーを言語化・可視化することが求められているのか、お伝えしたいと思います。
最後には、カルチャーモデルのつくり方をまとめたSlideshareもありますので、よかったらご覧ください!

カルチャーに正解はない

いわゆる「いい会社」や「いいカルチャー」というものが、正解としてあるわけではありません。
個人の価値観が異なる以上、自分にフィットしていて居心地が良いと感じられる環境であれば、それこそがその人にとっての「いい会社」「いいカルチャー」といえます。つまり、誰にとっても最高だと言える組織があるわけではないということです。
逆にいうと、フィットしない環境にいることが働く一人ひとりに不幸を生んでしまっているのだともいえます。

これらについては、こちらのnoteで具体例とともに一度書いた通りです。
(OGPがアレなんですが・・・)

カルチャーモデルとは、カルチャーを可視化する営み

目指すカルチャーはそれぞれの組織ごとに異なっていてよいというのはご説明した通りです。しかし、そもそもカルチャーは目に見えない空気のようなもので、定義することが難しいものです。

カルチャーは言語化しなくても、経営トップや、マネージャー、現場の社員など、組織に携わる一人ひとりの日々の行動や言動から、積み上がって少しずつ培われていきます。
そのため、意識的に言語化・可視化をしなくても、組織のカルチャーというのはそこに存在しており、その会社らしさというものは自然と伝達されているものです。

ではなぜ、カルチャーの言語化・可視化をあえて行う必要があるのでしょうか?それは、カルチャーが不正の温床となるなど、経営的なリスクにもなり得るからです。

まだ記憶に新しい東芝の不適切会計問題。この問題が発生した原因は、組織ぐるの企業文化にあると、第三者委員会からの報告がされています。
経営が意図せずとも、「上司にものが言いにくい雰囲気」や「目標を達成しないといけないプレッシャー」といった、見えない空気感から、こうした問題につながってしましました。

こうしたビジネス上のリスクを抑え、「あるべき姿」へと意図を持って言語化・可視化するためのフレームワークが「カルチャーモデル」です。
「カルチャーモデル」というフレームワークをもとに、カルチャーを設計し、その設計図の通りに浸透させるによって、意図した通りのカルチャーを社員一人ひとりが体現し、一貫性のある強固な組織につながるのです。

カルチャーはビジネスに直結する

強いカルチャーをつくることは、何も不正対策などのマイナス面を払拭することだけを目的としたものだけではありません。むしろ、カルチャーはビジネスに直結する大きな貢献をするものだと考えています。

(1)ビジネスのスピードを圧倒的に高める
カルチャーが言語化・可視化され、組織に浸透していれば、意思決定に迷うことはなくなります。ビジョン・ミッション・バリューが組織に浸透し、目指すべき方向や、判断軸・価値観が擦りあっているため、一つ一つの意思決定の合意が早い。そして、意思決定した後も、前提の価値観がすりあっているので、メンバーは即座に納得し、実行に移り、実行中もブレることなく、ビジネスを推進することができます。
この意思決定から実行までのスピードの早さそのものが、ビジネス上の競争優位になります。

(2)自ら考え行動する強い組織が育つ
カルチャーの言語化は、カルチャーガイドやカルチャーブックといった形の冊子だったり、Webページだったりにアウトプットとしてまとめます。
これは、いわゆる「ルール」や「規則」とは違い、「ガイドライン」と位置付けてまとめ、詳細の決めごとまで書きすぎないことがポイントです。
あえて解釈の余地を残し、議論を促すことで、適切な余白の中で、自ら考え、行動するという人材を育てます。

(3)優秀な人材の採用や外部パートナーにつながる
カルチャーを言語化・可視化することができれば、自社のコーポレートサイト・SNSやオフィスなど、様々なタッチポイントで外部に発信し、ブランディングしていくことができます。さらに、そのカルチャーがしっかり浸透していれば、一人ひとりの社員の日々の行動・言動を通して、そのカルチャーはより深く・正確に伝わっていきます。
このようにして、対外的なブランディングを通して、自社のカルチャーにフィットしたロイヤルティの高い採用候補者を見つけ、外部パートナーの自社への理解も進み協業を効果的に進めることも可能となります。

カルチャーのつくり方

「カルチャーモデル」を言語化・可視化し、さらにそれを組織に浸透していく方法については、書籍に具体的にまとめているので、よかったら参考にされてみてください。

これだけだと「宣伝やん」って声が聞こえてきそうなので・・・w

講演用にまとめたスライドをSlideshareで公開しました!
こちらで大枠の概要はご理解いただけるかなと思います!!

それでは、いい会社をみんなでつくっていきましょう!
本の感想などお待ちしています〜!!


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