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現場が主役の日本型DX - 長谷川本2 読書感想文

みなさん、こんにちは。

渡辺俊平です。(@ShumpeiWatanabe)

この記事では、「現場が主役の日本型DX」、通称 長谷川本2 (勝手に命名) についての感想をUiPathに入社してから約3年半を長谷川さんと共に歩んできた一社員からの視点で書きます。書籍の詳細や読者レビューはAmazon レビューのほうが充実しておりますので、ぜひご覧くださいませ。

1. 長谷川本2の所感

少子高齢化で働き手が減り続ける中、これまでと同じ仕事のやり方を続けていくのか? 昨年くらいから聞こえてくる大退職時代という言葉に衝撃を覚えつつも転職が当たり前になってきて、優秀な人財をどのように惹きつけて輝かせるのか? 昔からルーチンワークが苦手すぎて雑務にすぐ心が折れる自分の中で、よく頭に浮かぶ問いです。

デジタルテクノロジーの進化は早く、できることはどんどんと増えていく。
IT活用を前提とした仕事のやり方に見直すことが効果的ではあることは間違いないと確信しているが組織や人は中々に変われない。またプロのITエンジニアは採用難やリソースがあまり空いていなく、全て外注して作り上げるのは予算が潤沢にないと厳しいかもしれない。そんな中、ローコード・ノーコードツールの登場でIT活用のハードルは下がり、プロのエンジニアではない人たちが自身でITを作って運用する内製化の流れが勢いを増している。DX推進において、トップのコミットメントが必須なことは当然であるが、「現場の人」にフォーカスしたDX推進のエッセンスが凝縮されている点が現場を大切にする長谷川さんらしいと思いました。

自動化のテクノロジーを活用して、ビジネス成果を出すことはもちろん大切ですが、本から垣間見れるRPAをきっかけに「人から感謝される」「モチベーションが向上して熱意をもって仕事をするようになる」「組織の中にそういう人が増える、雰囲気が良くなった」という目には見えにくい効果こそが最も大切なことだと思います。また失敗を恐れずに取り組むチャレンジ精神誰かの役に立つ体験一緒に取り組む仲間を見つける大切さ、そして他人への思いやり(エンパシー)、これを自分ゴトとして実践して周りに広げていくこと。デジタル・トランスフォーメーション(DX)のXの部分の人にこそ真の成功要因があるのだと。本を読み終えて浮かんできた言葉はこれ。

DXを成功させるも失敗させるも、人がカギである

デジタルテクノロジーを使いこなすのも人、トランスフォーメーションを推進するのも人。書いてしまうと普通に聞こえますが、肝に銘じて日々活動していきます!(ベンターの立場としては、もちろん前半のDも大切にします!)

2. 長谷川本2 x ユーザーコミュニティ

本で言及があって嬉しかった点がユーザーコミュニティ UiPath Friendsのことです。実はユーザー主導型のコミュニティ立ち上げの話を最初に長谷川さんにしたときは、ユーザー会と何が違うのか?とNGでした。その後何度か話を重ねて任せるとOKをいただいて今に至るのですが、本を読んで思い返すと「自律を許す企業文化の醸成」、現場への権限移譲や応援する体制がDX
推進に必要
という文脈で書かれていました。コミュニティ立ち上げと文脈は異なりますが、経営者としてこれを実践されていた点が重なって、エモかったです!

長谷川さんは、日本のコミュニティをとても大切にしていまして、立ち上げ時の企画ミートアップに参加したり、コミュニティの重要な場には自ら出たいと言ってくれます!直近では、ラスベガスで開催したグローバルカンファレンスの体感速報のライブ配信(現地時間は22:00-23:00)にもフル参戦して、終了後も参加者と会話を楽しまれていました。またCo-CEOが来日したときはコミュニティについて一緒に話して盛り上がりました。本が発売された時には、UiPath Japan MVPやUiPath Friendsに何冊かプレゼント分を確保されてのみなさんからもぜひ感想を聞きたいと言っていました。日々会う方々は経営者層が中心になりますが、役職による上下関係のないフラットなコミュニティに来て参加者と楽しそうに話しをする様子トップからのサポートはコミュマネとしても助かりますし嬉しかったです。
本には、自動化を「義務として取り組むもの」から、「自分の興味あること、楽しいこと」に変えることが大切とありました。コミュニティにはこれを体感できる最高のキッカケに溢れていますし、コミュニティにおけるユーザーさんの熱量とベンターの熱量が相乗効果で高まること、ここに集まった人たちでDX推進のノウハウを共有しあって、会社の枠を越えた仲間として切磋琢磨しあうこと、これが現場が主役のDXを成功させる確度を高めると信じています!

最後まで読んでくださった皆様、ありがとうございました。皆様は勝手ながら、社外のDX推進仲間です!DX推進をきっかけにつながって、誰もが輝いて生きいきと働く環境づくりをともに実現していきましょう!
ぜひこれからもよろしくお願いします、

3. みんなの読書感想文

読書感想文を書いてくれた方々のブログ発信を掲載させていただきます!
多様な視点からの気づきや学び合うことも大切なので、ぜひ読み終わったら読書感想文を書いてみてくださいませ!
(読書感想文が増えてきたら、どんどん追記します)



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