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ウクライナ料理とロシア料理の違いって? | ウクライナ料理

ウクライナといえば、2022年現在、ロシアからの侵略により世界から一身に注目を浴びている。これまでウクライナを知らなかった方でも、ご時世的に知る機会となったのではないだろうか。
ウクライナの首都、キエフも連日報道されるニュースで一日に一度は聞くワードとなっている。キエフはロシア人から見ると、日本でいうところの京都のような存在で、ロシア文化の原点ともいえる。その点からキエフ侵攻についても「まさか攻撃対象になるとは思いもしなかった」などと専門家の推測に反したようだ。
そんなロシア文化の原点でもあるウクライナは、料理という側面でも伝統と格式を持っている。今回はウクライナを応援するためにも、日本で世界旅行シリーズの第一弾としてウクライナ料理を取り上げる。
(店にもよるが、売上の一部をウクライナ支援にしているところもある)

ウクライナ料理とは

ウクライナ料理とロシア料理の境界線

とは言いつつも、ウクライナ料理はなんだろうと考えて見たがボルシチはロシア料理でなくてウクライナ料理であることを新聞の片隅で少し見知った程度だ。ネットからウクライナ料理店の情報を探していたのだが、ウクライナ料理だけを扱った専門店というのは非常に難しいこと。前述の通り、歴史的背景からウクライナ料理というのはロシア料理の一部ともいえるため、ロシア料理とウクライナ料理で境界線を引くのは難しい。

結局、考えあぐねた私はロシア通のTさんに丸投げし、最初なら「スンガリー」というロシア料理の老舗が良いとの情報を得た。そしてTさんはロシア"連邦"の料理種別方を教えてくれた。

地域ごとのロシア料理

第一にロシア料理。連邦国家故にいろいろな食文化が混じっているため、東京のご飯を想像すると良いそうだ。第二にウクライナ料理、ボルシチをはじめ、ロールキャベツもここに入りトマトを使った伝統的なものが多い。第三にジョージア料理。少し前に流行ったクリームシチュー的なシュクメルリが挙げられる。第四にウズベキスタン料理。遊牧民族が想像できるこのエリアはイメージはモンゴルに近く、マトンをクシに挿して焼いたような遊牧食が多い。他に芋系が多いベラルーシ系、食文化が異なるポーランド系などアジア~ヨーロッパを混ぜた幅広い食文化を築いている。
こんな情報を得たため、本場のボルシチとロールキャベツ目掛けてお店に向かった。

65年愛される店 スンガリー

店の雰囲気

この日も新宿のJR南改札口ではウクライナの国旗を持った人々が反戦デモと募金活動をしており、それを横目にウクライナ料理を食べに向かう私はつくづくミーハーを矯正しなければと思いつつも、やはり、どこか浮足立つ自分はどうしようもない。

スンガリーというお店は本店のある新宿東口と新宿三丁目の二店舗あり、それぞれで違ったコースメニューが楽しめるらしい。昼に訪れたので昼営業している新宿三丁目店に向かった。

新宿三丁目の大通りに面した角ビルの地下にその店はある。映画に出てきそうな外観でヨーロッパともアジアのものとも呼べないロシア感が強調される。一見、高級店とも取れる外観は内装も同様だった。金髪のスラブ系のねーちゃんに案内される私はお坊ちゃまの気分になった(ほんとうにそんな感じ)。

スンガリー新宿三丁目店さんの内装

これぞウクライナ料理

メニュー表を開くとA~Dコースがあり価格は1500~4000円レンジ。常に貧乏な私は初ページの4000円コースには正直驚いてしまったが、残念ながらその日は売り切れかつジョージア料理ということで今回は引き下がる。1500円ほどのボルシチとロールキャベツのウクライナ料理コースを選んだ。

一品目は前菜のサラダ。

サラダ

写真を見ていただければわかるようオシャレ。これまで食べたことないドレッシングで非常に美味だった。サラダなのに食べるのが勿体ない気分だ。

ボルシチ

続いて目的のひとつのボルシチ。ボルシチってもっと薄い味のスープを想像していたけれど味の詰まったトマトスープ。毎日食べたい。

ロールキャベツ

スンガリー名物でもあるロールキャベツ。私がこの記事で最も感動した料理だ。これはキャベツ?と思うような味の滲みてキャベツとは思えないトロトロ。その割に、これもまた美味しいお肉をしっかりと巻いている。
冷凍のお持ち帰り品もあるようで、おすすめしたい一品だ。

チャイティー(紅茶)

締めはチャイティーだ。チャイティーと書かれていたためインドっぽいチャイティーを想像していたが、全く異なるものだった。出して頂いたのはブリティッシュな紅茶でジャムを入れるのが特徴だ。(”ブリティッシュな”と表現すると怒られそうなので”ロシアンな”?)
ジャムは入れなくともスプーンで掬って「つまみ」のように食べても良いようだ。
ジャムは写真の左からストロベリー、ブルーベリー的なベリー系、ローズだ。ローズは珍しくつい何度も掬ってしまった。

マップ

今回訪れたスンガリー新宿三丁目店

本店スンガリー

#日本で世界飯

日本国内で世界中の料理にチャレンジする。ウクライナははじめの一歩。

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