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週末住人のこれまで~もちがせ週末住人の家、体験と民泊もちがせ暮らしの旅人~

こんにちは!週末住人sの塩田です!

 鳥取県をフィールドに様々な活動を行ってきた週末住人がこれまでどんな道のりを歩んできたか、キーマンにインタビューを通じて振り返ってみる企画をスタートしました。
 今回は「もちがせ週末住人の家」、「体験と民泊もちがせ暮らしの旅人」についてです!
 インタビューは共同代表の松浦さんに行いました。


1.用瀬に自分たちの拠点ができる

もちがせ週末住人の始まり

 もちがせ週末住人の家の誕生。それは、株式会社週末住人の前身である「もちがせ週末住人」の誕生でもあります。 

 鳥取環境大学起業部で活動していた当時部長の岩田さん、松浦さん(本記事で当時の活動メンバーを「もちがせ週末住人」とします)。
様々な活動をしている中で、鳥取用瀬支所の元支所長のSさんと出会い、その方よりこんなお話を頂きました。

用瀬に空き家があってそこで何かやってみない?

 Sさんとの話し合いの中で、お客さんとしてではなく、住人として関わっていくことと。ただ、知らない土地の中で活動をしていくことや学生としての活動がある中で、週末だけ用瀬で活動していくことに決まりました。

 よそ者であり、学生だったもちがせ週末住人。
 2016年7月、もちがせ週末住人の活動拠点としてもちがせ週末住人の家が始まります。

地域の方とのつながりができる 

 空き家を自分たちの拠点に変えていく中で、地域の方とのつながりができていきます。
 借りた当初は前に住んでいた方の荷物が置いてあったり、網戸が破れていている等すぐにオープンできるような状況ではありませんでした。
 オープンへ向けて網戸の張替え作業を外で行っていたところ、当時区長をされていたYさんに声をかけられます。このことが地域の方とのつながりができていくきっかけになります。

 網戸張替えの翌週には近くの山に祠を立てる活動に参加し、その他地域での活動があれば積極的に参加していきました。その他、地域の方が参加できるご飯会や地域の方と東京から来た学生が交流するワークショップを開催します。

 よそから来た学生が用瀬町の一員に、単に住み始めた人だけでなく、外からを人を連れてくることができる存在に段々変わっていきます。

2.滞在してくれる方はどんな人?

どんな体験をしてもらおうか

 2017年1月、宿泊業の許可を取ることができ、体験型民泊施設もちがせ週末住人の家がオープンします。

 滞在してくれた人たちにどんな体験をしてもらおうか。当時は、2週間に1度地域の方とワークショップを開きコンテンツを考えていきました。そんな中、こんな話し合いが行われます。

用瀬に来る方ってどんな人だろう?
鳥取は砂丘や大山がある中で、用瀬にわざわざ来る人にどんなことをしてもらおうか?

田舎を体験してもらうだけなら、用瀬じゃなくてもできるよね?

 話し合いを重ねていくうちに、もちがせ週末住人の家はこんな拠点になっていきます。

・宿泊に来た方が観光をしてもらうだけでなく、もちがせ週末住人や地域の方たちと関わっていく拠点
・滞在期間中だけでなく、より長期的な関係を築くことができる拠点

 ワークショップの他、総務省より「ふるさとワーキングホリデー」の発表を受け、もちがせ週末住人でもワーキングホリデーの受け入れを実施することになります。

 この同時期に、体験と民泊もちがせ暮らしの旅人をオープンします。

3.地域の方に支えられて

 地域の方から食器やちゃぶ台を譲ってもらったり等自分たちの活動に必要な支援を受けながら、現在もこの拠点は成立しています。

 2021年3月にはもちがせ週末の家が現在の場所に移転することになります。用瀬に人たちにとって、他の地域から遊びに来た人にとってより開かれた場所で活動を実施していくことになります。
 この物件を見つけることができたのも地域の方からの大きな協力を得ています。

4.もちがせ週末住人の家、体験と民泊もちがせ暮らしの旅人ってどんなところ?

 今回インタビューした中で「もちがせ週末住人の家」、「体験と民泊もちがせ暮らしの旅人」はこんな場所だと印象を受けました。

みんなで作り上げていく場所

 拠点が二拠点になったことやもちがせ週末住人が大学を卒業する等、拠点の存続が難しくなった瞬間を何度も経験しています。
 しかし、その中で鳥取に移住したメンバーやこれらの拠点を管理したい、ここに住みたいと希望した救世主たちがが現れ、現在まで存続しています。
 そんな経験を経て松浦さんはこう思ったそうです。

 自分が大山の地域おこし協力員になったり、岩田さんが東京に行くことになって、誰も運営する人がいなくなった中でああどうじようと思っていた中で、折田さんが「私やります!」と声を上げてくれて。そして、折田さんが卒業でここを出ることになったとなったら、また新しくここに住みますという人が出てきてくれてね。
 困りごとがあったけど、困りごとって見方を変えると関わる余白だと思う。そこに関わりたい人って現れるんだな。完成されたものだと関われるところがなくなってしまうから、未完成だからこそタイミングごとに関わってくれる人がいる。
 みんなの人生のストーリーが詰まっていると思うよ。

拠点に関わることで自身が変わっていく場所

 拠点の運営に携わったメンバーが運営を離れた後、自身でゲストハウスを立ち上げる、そんなことも週末住人sでは起きています。

 もちがせ週末住人の拠点のDIYや運営で自分でゲストハウス始めた子もいるよ。「自分でもできるじゃん」と成功体験を作る場としても機能している気がするね。

5.おわりに

 今回のインタビューを振り返って、松浦さんよりコメントをいただきました。

 この家、建物が本当に色んなの行動を生み出していて、その結果成り立っている。週末住人を主語としてこの拠点でのストーリーができているし、ひとりひとりにフォーカスを当てて、この家、建物に何かしたというストーリーができる双方向の関係が成り立っているね。

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