甘い夢を見ていた

 ここ一ヶ月ほど仕事を休んで、好きなことをずっとしてきた。映画見たり、本読んだり、ジャンプ一気に読んで最新話まで追いついたり。朝起きることなんてほとんどなくなって十二時とかに起きるようになった。

 フリーになってから5年くらい経つが、今まで仕事が途切れたことはなかった。途切れるのが怖くていつもピリピリしていたし、言い値で「はい、やります!」って言って何でも受けていた。徹夜もいっぱいしたし、土日も休みなく働いた。

 でも、今仕事が途切れつつある。ぼーっとする時間が増えて「休めるようになっていいじゃん!」と夫に言われる。同時に編集者・ライターとして自分が今後どうなっていきたいかを考えるようになった。

 私はここでは週末ひさ子なので、note上で本名でやっている仕事をとろうとは全く思っていない。でも、自分の名前で書く文章で食べていきたいと思うようにもなった。

 昨日、ひとつ夢が潰えてしまってショックを受けている。で、さらに私の友人がある文章の賞を受賞したと今日連絡があって(私も同じ賞に応募しているのだけど)なんだか取り残された気分になった。

 世の中の人は、どんな仕事でも一生懸命やって、時には我慢をしたりするのに、私は、本業の仕事でさえもおろそかにして、ただただ物書きになりたいという夢を甘く見ていて……と思うと、すごく恥ずかしくなるような。今日は水曜日で、仕事もやらないといけないのだけど。今はぼうっとしてまって。

 去年のこの時期はとにかく私は死ぬのが怖くなってしまって毎日泣いていた、ということを考えるとだいぶ成長はできたのだろうか。綺麗事の世の中が嫌いで、それに抗いたいなとはずっと思っているのだけど。


今度一人暮らしするタイミングがあったら猫を飼いますね!!