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ロンドン編③

ロンドン4日目には、待ちに待ったアビーロード。ロック好きとして外せないスポットをウキウキ気分で巡り、学生時代、音楽にのめり込んだ日々を思い出した。


▼シリアルと紅茶から始まる朝

二段ベッドがひしめく部屋で寝起きし始めて何日か経つ。約7年前、オーストラリアにバックパックで旅して以来の感覚にまだ慣れない。
あの時は、今より英語も出来なかったし、なんでもおっかなびっくりだった。

今は、とりあえず、いろんな人と言葉を交わせるようになってきた。大変なことや不安に感じることもあるけれど、なんだかんだやっていける。
それに窓から見る景色と朝の気持ち良さを感じながら飲む紅茶は、美味しい。

ホステルから見える景色

▼アビーロード、あのアルバムの地へ

これまで運動ばかりしてきたのに大学生になって軽音楽部に入った。そんなに音楽好きではなかったはずなのにギターを始め、気づけば楽しくなり、今はビートルズゆかりのアビーロードに来ている。

アビーロード近くのショップ

アビーロードには、ホステル近くのバス停から行くことができた。事前にGoogleマップで調べたバスに乗り、目的地周辺のバス停で下車。
少し迷ったけど、人が集まっている本物の場所をなんとか見つけた。

アビーロードは、有名な観光スポットとは言え、ただの横断歩道だから普通に車がバンバン通っている。観光客が車の合間を縫っては、お決まりのあのポーズ。クラクションを鳴らされながらも挫けずに、本物のようになるまで頑張っていた。

後ろはめっちゃ渋滞。笑

かくゆう自分も別の観光客の写真を撮ってあげながらチャンスをうかがい、写真を撮ってあげた観光客に何枚か撮ってもらった。普段、自分の写真は撮らない方だけど、ここに来てやらないのはあり得ないと思い、チャレンジしてみた。

頭の中に自然とあのジャケットのイメージが

▼キューガーデンズ

人気の少ないアビーロード周辺の駅から電車に乗り、そこから割と遠くにあるキューガーデンズへ。郊外の静かな場所に降り立つと、階段でベビーカーを持ったお母さんを助けてから目的地に向かった。

受付では、スタッフのおじさんが、
「君は○才だね」と実年齢より若い年齢を何度か言ってきた。2回目にして、俺はピンときた。
おじさんは、俺を安い料金で入れようとしてくれている。なら、答えはイエスだ。

敷地内に入ると鮮やかなチューリップが咲き誇っていて、職員さんがみたことない器具で花の手入れをしていた。なんだかとても誇らしく仕事をしているように見えて、なんとなく憧れたし、清々しい気分になった。

巨大な温室が目を引く

キューガーデンズは、ロンドン南西部のキューにある王立植物園で、とてつもなく広かった。一番最初に見える温室には、様々な植物が植えられていて、南国気分やジュラシックパークのような
気分を味わうことができる。

温室の中は、湿気がすごいので一眼レフのレンズが曇って使い物にならない。一緒に入ったおじさんもどうやら同じだったらしく、二人で顔を合わせて「やれやれ」と首を傾げ、大人しくスマホで撮ろうねと笑いあった。

蒸し暑さがすごい
なんの花かは知らない

敷地内には、初めの温室の他にもサボテンが集められている温室や子供向けのアトラクションコーナーみたいなものもあった。天気も良かったので、ピクニックしている人などもいて、気持ちがよかった。

サボテンだらけ
気持ちいい天気
こんなところでのんびり

▼ヴィクトリア&アルバート博物館

ロンドンの街中に電車で向かいつつ、
今度はヴィクトリア&アルバート博物館へ。
割と夕方に行ったので、足早に館内の膨大な作品群を隈無くみて回り、現代美術から各国の古美術、工芸、デザインなどを味わった。

駅から割と近い
中庭は、水遊びする子供も

作品もさることながら博物館の雰囲気もとても良かった。館内の彫刻エリアには、スケッチをしている学生風の人たちがたくさんいて、芸術活動が盛んと行われている様子が感じ取れた。

スケッチしてる人がたくさん

▼あとがき

大学生で音楽を始めていなければ、ビートルズやアビーロードが、この旅の予定に組み込まれることもなかったと思うと、結構、感慨深い。
この先でも音楽関連の場所に行くことになるけど、趣味や好きなことが多いってことは幸せなことなんだなと後々気付かされる。

海外で好きな場所は、割と植物が多い公園、博物館や美術館だったりする。
海外の博物館や美術館のいいところは、よくわからない場所で、本を読んだり、スケッチをしたりしている学生や一般の人がいるところだと思う。
公園も同じで、どんな場所でも自分の好きな時間を過ごす人がいる。
日本とは国民性が違うから起こることだとは思うけど、そういう空間を見るとなんだかその場所が人とより身近に結びついている感じがして、心地いい。


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