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NAITO中学生-部活「剣道編③」

剣道編①はこちら↑。

デビュー戦を控えて

夏合宿がやっとの思いで終了し、安堵の表情を浮かべる私は内心、長期の休養が欲しい欲でいっぱいでした。

しかし、シーズンは9月に行われる学校総合体育大会の県予選大会(新人戦)が控えています。息抜きなどは許される間もなく、刻々と大会のスケジュールが近づいてきました。

予選前の練習状況は、合宿が終わってから、他校との合同練習や実践練習が多く組み込まれ、試合感覚を養いながらも実力を出し切る練習がメインでした。私は、1年生の初心者ということもあり、空手の経験者といえども、試合のルールや、勝敗のポイントなどをつかむのに苦労しました。

また、部内ランキングを見通しても、順番的に私は団体のレギュラーとして試合をするのではないかと予想を立て、(自分で言うのもなんだが笑)いつでも試合に出れる準備をすることに意識をおいていました。

試合期間の中、今でも覚えていますが、1個上の先輩に喝を入れられた記憶があります笑

それはなぜかと言うと、私の剣道があまりにも工夫がなく、ノーマルでなおかつ勝てる相手に苦戦をするという試合がちょこちょこありました。

挙句の果て、メンタル的にも負の沼にはまり、勝とうとする意志そのものが打ち消されていきました。

そんな私の姿を見ていた先輩(主将)は、その後の自稽古に私を指名。面から先輩の目が見えるのですが、とんでもない形相で私を見ていたのを覚えています。

この先輩は、私からしたらかなり強い人でした笑 実力もそうですが、主将としての統率力や、部員をまとめる意識は人一倍大きい人でした。また、後輩を育成するという部分においても、厳しい人でしたが優しい人でもありました。

いざ、自稽古が始まるやいな開始早々、面打ちからの体当たりで私がふっ飛びました。内心かなりびっくりしていました笑 

しかし、ここで私の心に火が付きます。まさに「やらねばやられる」状況になりました。情け無用の言葉が似あう状況がこの世に存在するのかというくらい、先輩は容赦なかったです笑

この稽古はかなり古風な印象がありますが、私個人的にはこの稽古によってかなり精神的に成長し、強くなれた部分か多かったです。がむしゃらに相手に立ち向かう部分、勝敗を気にするのではなく、どれだけ立ち向かえるか、ここが問われる練習でした。(もちろん先輩との信頼関係あってこその練習です)

このような練習を経て、ついに学校総合体育大会の市予選大会が開幕されるのでした。

新人戦開幕!!

地獄のような練習を乗り越え、待ちに待った新人戦が開幕しました。

新人戦の概要としては、まず、市内での予選、そこから順位によって県南部予選、そして県大会、全国大会へと大会が展開されていきます。

私がいる地域では、三市が集まり、合同で県大会への予選を行うことになりました。個人戦は、かなりの人数で試合をします。総数およそ130名ほどという人数で試合を行います。

空手の世界を見てきた私からすると規格外です笑 正直勝ちあがれないだろうと思っていたぐらいでした。優勝するまでに約7回ほど勝利が必要というかなりクレイジーな大会だなと感じていました。

団体戦も形式が第1ラウンドがリーグ戦で試合を行い、上位1チーム同士が決勝に進めるという内容でした。(勝ち上がるのがまあまあ大変笑)

会場へ行くと、他校の皆さんと顔を合わせることになります。

これがまた面白い。それはなにかというと、他校の分析が始まります。
どこの誰が強いのか、キーマンやエースの存在、道場上がりで経験者は誰なのか等々、他校同士での探り合いがスタートするのです。

バスケットボール漫画の代表作である「スラムダンク」の試合場面で出てくるあんな感じです(知っている人は何となく共感できるかと思います笑 知らない方は漫画読んでみてください)

また、他校の主将達が談笑している姿を、当時の1年生だった私は、まさにチームの大黒柱がメンチをきりあっているようにしか見えませんでした笑

ここで、私的に災難だったのが、自分の先輩が他校の主将に後輩を紹介する伝統的なものがあるらしく?「こいつウチの1年、試合バリバリ出るからよろしく」

私の顔→ ( ゚Д゚) 「何言ってくれてんスカ…(内心)」

いやこれめちゃめちゃやめてほしかった笑 初めてこれやられると怖かったですね。でも反対に、今思えば、名前と顔を覚えてもらったのは凄くありがたかったなと思うのですが、当時はそんな余裕はありません。

そんなこんなで、挨拶と顔合わせは終了し、本選へと臨むのであった。

つづく。






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