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NAITO中学生‐部活「剣道編②」

剣道編①はこちら↑。

夏休み稽古指導!

3年生が引退し、1・2年生主体の活動がスタートしました。

この時期でいうと丁度7月に入る暑い季節でした。

そう、暑い季節なのです。剣道にとって暑いとは死活問題でもあります。というのも、道着の上に「垂れ」「胴」の防具、さらに顔には「面」手には「小手」の防具を身につけて稽古を始めます。

そう、この状態が標準装備です笑 初心者の方は自分でやったら最初引きます(苦しくて)

既にこの状態で暑くて苦しいうえに、体育館にエアコンなんてものはありません。気合いで暑さを感じないメンタルを用意しなくてはならないのです。

さらに肝心なところは練習メニューです。追い込むメニューなのか、技術練習なのかで、その日の命運が分かれます。

私はもちろん技術練習しか望んでいませんでしたが、そんなことはありません笑 キッチリと追い込む練習を夏の暑苦しい時間帯にやらされました。

その追い込む練習の代表としてかかり稽古です。

かかり稽古とは、元立ちの相手に向かって技を打ち込んでいくというシンプルな稽古です。

しかし、安心はできません。実はこのかかり稽古、先生によってはアレンジできるものなので、キツくしようと思えばいくらでもキツくできる稽古なのです。

というのも、上記にあるとおり、技を相手に打ち込んでいくのですが、先生の交代の合図により、自分が今度は元立ちとなって相手の的になり技を受けていくのです。

先生によっては、この交代までの時間がえげつないくらい長い人もいるので、先生の気分によって左右される稽古といっても過言ではありません。

さらに、強い先輩とその稽古を行うとシゴキがあります笑 技を打ち込んだ後に、「体当たり・つかみ・投げ飛ばし」これは定番でした。

でもそんな一見理不尽な稽古に見えますが、がむしゃらに練習することで、くらいついていくメンタルが養われていくので、「スタミナ・パワー・スピード」の身体の土台となるものは着実に身についていきました。

人生初の夏合宿で肉体の限界を迎える⁈

夏の暑い日が続く数日、突如部内でミーティングが行われました。

私の中学の区域には剣道クラブ(町道場)が2つあり、顧問の先生が所属していたことや、昔からの縁もあり、繋がりがありました。

そのため、町道場主催の夏合宿に参加することになったのです。初日は他校との合同合宿となかなかに豪華でした。

顧問の先生「来週から合宿があるから体調管理しっかり行っておくように」

自分「え?情報それだけ?笑」「合宿内容とかキツさとか知りたい」(内心)

なんとこの合宿代々毎年夏冬と合宿に参加していたようですが、道場の都合上、近年は中止していたらしく、先輩もその合宿の内容は知りません。

なんという情報量の少ない合宿なのか…合宿までの間、私は連日ビクビクしておりました。

「行きたくない・やりたくない・帰りたい」

そんな思いもつかの間、合宿当日を迎えた日、モチベーションなんてものはありません。キツくて苦しくて辛いの嫌だなあそんな思いしかありませんでした。

そんな思いを胸に早速合宿が行われました。体育館を大声で盛り上げながらアップをし、徐々に運動強度が上がる練習に段階が上がっていきます。そして、それに応じて先生方の熱量も上がり、練習はヒートアップしていきました。

そして、午前の練習が終わり、お昼休憩です。ここでの救いは、お昼休憩はなんと自宅に帰れるというボーナスタイムが発動します笑

正直言って本当にありがたかったですね笑 午前練習でこの肉体的破壊力は凄まじいなと思っていた矢先に、神がかっていました。

この昼休憩で完全に回復してやると思っていましたが、私の肉体は思ったよりも酷使していたらしく、なんと歩くだけで身体全体が痙攣するという状態までに追い込まれていました。

とは言え、まだ初日の午前中…「これは完全に終わった(゜o゜)」内心そのように思いながら、午後の練習に向かうのでした。

肉体の限界を超えた先に待っているもの

さあ、午後練習開始です。走るだけで、脚が攣ります笑 もうこの時点で何度も心が折れそうになりました。

水分をいくらとっても、身体が疲労困憊で正常な状態に回復しません笑

私に残されているのは気合いのみです。もう根性を見せるしかありません。辛い練習を乗り越えていくにつれて、時間が経過していきます。早く終われ以外の思考が働きません。こんなにも時間を気にしたことは今までになかったことでしょう。

いよいよ、稽古も終盤。後半は、自稽古を行います。

自稽古とは、ボクシングでいうスパーリングみたいに、自由に技を出し合う実践練習のことです。

これが、キツイ笑 何がきついかというと、相手が先生なのです。

しかも、剣道を現役で実業団でプレーしている人や、高校生、大学生など第一線で活躍している方もいるため、いわゆるボコボコにされる精神修行です笑

さらに、どの先生が一番怖いかは一瞬で分かります笑 なぜなら、怖い先生には誰も自稽古練習に行かないからです笑 列になって並ぶのですが、怖い先生は並ぶ列がだいたいガラガラに空いています。

私自身もその先生だけは自稽古をしたくないと、上手く避けつつ隠れながら練習をしていましたが、私の場合、先輩が私の名を直接指名し、めちゃくちゃ最強に強い先生のところに行って来いと伝令が下ります笑

「うわ、終わった…死んだ…」内心そう思いつつ自稽古に参加しました。

案の定、ボコボコにされますが、予想以上に食らいつくことができ、精神的には折れずに乗り切ることが出来ました。

このめちゃくちゃキツイ練習を乗り越えた後には、達成感、仲間との一体感、攻める姿勢を身につけることが出来ました。最初は、自分が後にどのような状態になるのかは想像すらできませんでしたが、練習を終えてみると、完全に初心者の状態から一段と、人間的にもプレイヤーとしても成長している自分がいました。

この合宿を終え、もう二度とやらんと心に誓うのですが、後にあと2回くらいやります笑

そんなこんなで、暑苦しい夏が終わり、新人戦のシーズンへ。

ここでもまた、新たな試練が待ち受けるのであった…


つづく。
















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