見出し画像

高収入は幸せ?

幸せについて

ご無沙汰しております。チョコレートが大好きなゲーム好き証券マンです☺
突然ですが、チョコレート食べているときって落ち着きません?
ベルギーのGallerチョコレートが個人的にはGodivaよりもずっと美味しいです。食べているとすごい幸せを感じます。

ということで、今回の就活記事の内容は、「幸せ」についてです。

そもそもあなたがどんなことで幸福を感じるのかをはっきりさせないと、自分がどんなことで、働き甲斐ややりがいを感じるか、わからないのではないでしょうか。

この記事を読んでくださっている方の中で、「高収入」が自分の幸せを決める上で一番の指標だと思っている方がいると思います。

そこで、収入と幸福の関係性を中心に今回は書いていきます。
「就活でいろいろなところから内定をもらったが、自分の好きなことや
 やりがいがわからない」
「とりあえず年収が一番高いところに就職しよう」
「世間体的に見栄えの良い企業で働きたい」
「職場の雰囲気や、同僚と気が合うかどうかなんてどうでもいい」
という就活生に、個人的には一番見てほしいです。


カーネマンの2つの研究


まず、知っている人も多いかとは思いますが、プリンストン大学のダニエル・カーネマン名誉教授の調査研究で 
「給与と幸福レベルは比例する。しかし、一定の基準に到達すると、“感情的な幸福レベル”は下がる。」というものがあります。

教授の研究では、年収75,000ドルまでは、収入と幸福レベル(喜びや満足感)が比例するという結果が出ています。日本円だと大体800万円くらいの年収ですね。

しかし、年収が800万から1,000万円への増加と、500万→700万円の増加を比較すると、前者の方が幸福レベルの増加を感じにくいという調査結果が出ました。

ここで気を付けてほしいのが、ここでの幸福が日常的に感じる”幸福”を指すことです。例えるなら100円拾ってラッキー的な感じのものですね。
経済学で言う所の「限界効用逓減の法則」に近いかもしれません。
この日常的な幸福度へアプローチした研究結果だけが、なぜか日本では広く知られています。


カーネマン教授のこの研究は日本でも有名ですが、皆さんに勘違いして欲しくないのは、"幸福はお金で買えない"だとかを言っているわけではありません。
今「幸せだ」と感じるか、過去「幸せだった」と感じるか。どちらを重視するかで、収入と幸福との関係性が変わってきます。

そこで私は、あまり知られていない、教授のもうひとつの研究も次に紹介します。

それは自分の人生を顧みた時、その満足度を評価するのかというものです。
その結果は、年収が高ければ高いほど自分の生涯を肯定し、満足していると答える人の割合が増えました。

年収1300万円>800万円>500万円…こんな感じで金を持っていれば持っているほど、長期的な幸福度は上がるそうです。

このように教授は「幸福」の調査に2つの観点からアプローチしました。
結論としては、毎日感じられる幸福度は、800万円を基点に上がりにくくなるが、長期的な人生においては逆に高収入な人ほど、幸福を感じやすくなる、というものでした。


じゃあ!やっぱり給料の高い会社に入った方が結果的には幸せなんじゃん!
労働生産性が低いとか、欧米に文句言われても日本人には日本人の働き方があるんじゃ〜!働き方改革反対!
と思った方、ちょっと待ってください!!!
結論を出すのはまだ早いですよ!
というのも、何か忘れていませんか?

累・進・課・税!


累進課税とは


はい。手取りに関係してくる税ですね。
就活している時にはあまり意識しないかもしれませんが、給与の額面と手取りには大きな違いがあります。どれだけ年収の額面は良くても、控除や手当が無ければ大幅に引かれちゃいます。
日本は超過累進税率方式を採用しており、
国税庁の定義では、”所得税の税率は、所得が多くなるに従って段階的に高くなり、納税者がその支払能力に応じて公平に税を負担するしくみ”とあります。
つまり、年収の金額ごとにそれぞれ課税割合が決まっています。

年収が1000万円の人だと、手取りは700万円台ほどになります。

画像1

図に表すとこんな感じですね。
ただし、2020年から所得税率の改正で、年収850万円以上の独身世帯を中心に納付額が増えるようになりました。
個人的には、税金を取りやすいところから今のうちに取ろうってしているなって邪推しちゃいます(笑)
ここまでざっくり給与と課税について述べてきましたが、生命保険に入っているとか、世帯の状況で控除や所得も色々と変わってきますので、詳しく知りたい人はファイナンシャルプランナー2級の本でも買って眺めてください。

こんな感じで、額面だけの年収に惹かれて職業を選ぶと、人によっては他の人よりもきつく働いているのに、自分より年収の低い人と手取りが一緒じゃん!ってことになる場合があります。キャリアをその業種で積みたい等の目的や、やりがいが無ければ、納得した働き方をしていると感じられなくなるかもしれません。

結局、何が大事なの?


僕は、
①その会社に入って成長出来ると思った
②奨学金返済のためにさっさとお金が欲しい
③名の知れた会社のリクルーターにスカウトされたし、就活もういいや」
という理由で会社を決めた就活生でした。

しかし、
①その成長を描いたキャリアプランは必ずしも1年目の配属先で達成される
 わけではない。
②お金の稼ぎ方は、投資やアフリエイトなどで多様化している。
③リクルーターから言われた内容は確約されたものではない。
 入社前に会社が皆さんに伝えることは、必ずしも正しくはありません。
 そのような時、自分がどのようなものに幸福を感じる要素と仕事がリンク
 していなければ、そもそも仕事を続ける意味がありません。

長くなりましたが、年収と幸福の関係性、そして就活するときには、あまり気にしていない所得税の存在などをお伝え出来たかなと思います。

今度は、やりがいを見つけることの重要性について自分の経験からお伝えできればと思います。ご購入ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?