インフレ目標緩和というNEO金融政策

どうもつだです。

円安すごいですね。
でも、世界中でインフレーションが起こっています。日本はインフレという意味ではそれほど物価は上がっていないので、インフレで大騒ぎする人はちょっとその人がインフレしちゃってるきがします。

インフレがひどいとすぐに気づいたら「倍じゃん!」みたいなことが起こるわけです。10%くらいのインフレが7年くらい続くと個別に差はあるものの全体的に全部倍です。

普通円安がつづくとインフレになるもんです。海外から入ってくるものがことごとく高くなるわけですから。なのにそんなにインフレにならない。日銀が目標とするインフレ率を安定的に超えるほどに至っていない。

謎です。いくつかあれが理由なんじゃないかなというのは私も直感的にはあるのですが、エビデンスだ、実証しろとかいわれるとめんどいので、機会があったら知り合いの経済学者さんに仮説を聞いてもらおうと思います。

ところで、金利を上げろとかいう人がいますが、これは自爆行為です。世界中のどの中央銀行も、できれば金利を上げたくないけど仕方なしに泣く泣くインフレを退治するために金利を上げてるのであって、海外があげてるんだ!金利差が!と金利をあげろというのは暴論です。おそらく泣く泣く金利を上げている政策担当者が聞いたら「ちょううけるー」とかいうと思います。

でも、どうであれ円安はつらいです。私も関連事業で輸入に携わってますので、この円安がいかに大きなインパクトを持っているかわかります。でも、いま金利を上げることは日銀はしないしできないし、仮に金利を多少上げてもそれで円高に振れるかどうかは怪しい。エンドレスの泥仕合になる可能性もある。

そこでできる政策はないかと考えたとき、この2%目標っていうのが高いんじゃね、ということは考えられます。日本の物価は世界でもまれな粘着物価で、デフレではないとしても2%まではなかなかいかんぞというのはこれまでわかってきたことです。

そこで、2%の物価目標を仮に1%にしたら、マーケットはどのように考えるでしょうか。お、目標インフレが下がったということは、日銀が目標を達成し、量的緩和の終わり、テーパリングが近づいてるんじゃね?と思います。そうすると、金利が上がるかもしれんぞ、円高になるかもしれんぞとこの流れに歯止めがかかるわけです。

でも、日銀は目標はまだ達成してないから全然やる気ですぜと態度を変える必要はないわけです。2%から突然1%だと、実際に達成しちゃう可能性があるので、1%刻みとかで、目標を1.9%にします、とかやっていく、目標自体を操作変数にするわけです。

効くか効かないかはわからないけど、金利を上げるほど直接的ではないマーケットへの刺激を日銀が目標を変えるだけで与えることができる可能性があります。

実際、2%ってなんか明確な根拠があるわけでもない気がするので、それが1.8%でもいんじゃね、って思います。要はデフレを克服するに十分なインフレ率にしたいわけで。確かですが、ミスター円の榊原さんがおっしゃっていた気がしましたが、海外より目標が低いと円高になるっていうので当時かなり円高だったために目標として2%ができたらしいので、だったら目標を下げることで円安に歯止めをかけられるのかもしれません。

まぁ、目標なんでね、コロコロ変えるってのは信認を失うかもしれんですねw だったら無制限にじゃぶじゃぶ流すのだってさ・・・あれなわけじゃないですかw そもそも目標とか予算って妥当性を欠いたと認められたら修正されるべきものでしょ。達成しそうになったら上げますとか、ゴールポストを動かすようなことをやり始めたら確かに問題だと思います。

これにより新たな中央銀行の操作変数が生まる、かも。信じるか信じないかは、あなた次第です・・・。

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