エントリーシートは通過するのに面接で落ちるのは「なぜ?」
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1. 当記事の目的
エントリーシート(書類選考)は通過しているけれど、面接で落ちてしまう学生の方から、
このようなご質問およびご相談をいただくことがあります。
当記事では、上記のような疑問に答えるべく、考え方やポイントについてご紹介したいと思います。
2. 面接で見られているポイント(=評価基準)
選考の面接で見られている(評価されている)点については、大きく2つに分類できます。また、それら二つをハード面とソフト面に分けることが出来ます。
まずは、面接の実態を理解するために、この二点について、詳しく説明していきます。
(1)ハード面
ハード面とは、実際の印象に関係してくる、爽やかで清潔感のある見た目や挨拶、声の大きさなど視覚や聴覚による情報のことです。
書類選考とは違い、面接では、こういったその人自身の印象についても評価対象となっています。
実際、この印象は全体の印象として変換されやすく、評価に大きく影響することがあります。
このことについては、下記の記事でさらに詳しく説明していますので、気になる方は是非読んでみてください。
この側面については、書類選考では評価できないため、書類選考は通ったのに、面接で落ちたという方は、ハード面の要素で面接落ちになっている可能性はあります。
(2)ソフト面
ソフト面は、自己PRや志望動機などの内容に関する評価です。
この内容に関する評価は、主に下記3つの要素に集約されます。
この3つの要素については、以下の記事で詳しく説明していますので、こちらも気になる方は是非読んでみてください。
ソフト面については、エントリーシートでも同じことを書いているかもしれないですが、面接という選考段階において状況が異なるため、その異なる要素が起因して選考落ちになっている可能性があります。
3. 書類選考と面接の違い
前述の「選考段階において異なる要素」について、この章で詳しく説明していきたいと思います。
(1)選考段階による評価方法の違い
主に、選考全体を通して、企業が見ている能力は、以下の3つになります。
また、これら能力は、選考ごとに評価している比重が異なります。
比重割合については、以下の図を参考にしてください。
図のように、エントリーシートの段階では「絞る・切る」の比重が大きく、選考後半の面接においては「見極める・選ぶ」の比重が大きいです。
つまり、エントリーシートの段階では足切りの要素が強いため、そこまで高くない合格基準が設定されているのに対し、面接においては深堀を通してしっかり見極めているため、合格基準が圧倒的に高いわけです。
そのため、面接においては、志望動機でも「整合性」「納得感」「熱意」が備わっているかなど、企業側も厳密に見定めてきます。
(2)選考段階による評価者の違い
前述の章でも書いているように、選考の前半は多人数の応募者の中から「絞る・切る」といった比重割合が大きいです。
そのため、前半に該当するエントリーシートの段階では、選考通過ラインも比較的低く設定されていることが多いため、見定める企業側の評価者においても採用の熟練度(見極める力)を必要しません。
したがって、選考の前半ほど若手の人事担当者などが評価者であることが多く、後半の面接段階においては、熟練者による見極める厳しい目と相対することになります。
こういった評価者側の視点の違いからも、書類選考と面接では大きく異なってきます。
4. まとめ
以上のように、評価対象となっている自己PRや志望動機などの内容は、書類選考と面接で同じであっても、評価基準や選考段階における要素(評価方法や評価者)によって評価自体が異なってきます。
それでは、最後に書類選考と面接における要素の違いについて簡潔にまとめておきます。
書類選考は通過出来るのに、面接で通過出来ない人は以上の点を理解し、今一度「ハード面の要素」と「内容が厳しい目にも耐えうるか」について見直してみてください。
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