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面接官目線で「評価プロセス」と「評価基準」を知ろう!
※当記事は約5分で読めます【約1,900文字】
1. 面接の評価プロセスについて
実際に面接官はどのように採用面接を行っているのでしょうか。
私の人事および他社企業の仮面面接官の経験から具体的な話を紹介したいと思います。
面接官は、面接中に合格を決めるのではなく、その日の面接が終わった後に、1日を振り返って学生の印象を思い出しながら、面接官同士で相談し、
「〇〇さんの〇〇の部分が良かったよね!」
とか言いながら判断していることがほとんどです。
企業側からすると、より良さそうな学生を採用したいため、相対的に評価することが最適な方法となり、1日全員の面接を終えてから再考するわけです。
これは、実際に
「1週間以内(当日という例外もありますがほとんどが明日以降)に合否の連絡をします」
と企業側が選考通過者を選ぶための猶予期間を設けていることからも、面接後に判断していることがわかります。
そのため、多くの学生の面接を見ている面接官からすると、全員の内容の詳細まで覚えられるわけもなく、再考の段階では、視覚や聴覚による印象に対する評価に偏ってしまうことが無意識的に多いのが事実です。
これはメラビアンの法則でも実証されています。
メラビアンの法則については、以下の記事でも詳しく説明していますので、気になる方はそちらでご確認ください。
だからといって、質疑応答の内容が評価に関係ないわけではなく、質疑応答におけるポイントもクリアしている前提で上記のような議論が行われます。
つまり、イメージとしては、
① 面接中の評価で、ある一定の基準値に到達している学生が絞られる
↓
② 他面接官と認識のすり合わせを行う必要があるため、①を前提に最終議論が行われる
⇒ただし、その際の評価基準がどうしても印象に偏ってしまう。
という流れになります。
そのことを念頭に面接の準備をすることが、選考通過という結果をつかみ取るうえで重要になってきます。
2. 面接中の評価ポイント
ここまで印象の重要性について話をしてきましたが、上記でもご説明の通り、質疑応答での評価は大前提となるため、こちらについても面接官側のイメージを共有したいと思います。
面接中は、
・履歴書
・エントリーシート
・評価シート
の3点が面接官の手元にあり、これらを見ながら、
・「自己PR」⇒入社後活躍してくれそうな人材か
・「志望動機」⇒その他同業他社でもなく、当社に入社したい理由が明確か
を中心に質問をしていきます。
また、質問の中では
① 整合性
② 納得感
③ 熱意
のポイントがクリアできているかを判断しています。
この3要素についての詳細は別記事にて詳しくご紹介します。
つまり、上記ここまでの内容をまとめると、面接における企業の評価基準は以下に集約されます。
<面接における評価基準>
(1)視覚や聴覚情報による印象
(2)質問に対する回答の整合性、納得感、熱意
この評価基準に対して、どのような準備をするべきかについては、以下の記事にてまとめていますので、気になる方は是非読んでみてください。
3. まとめ
いかがでしたでしょうか。面接官の立場を知ってみると、選考結果の連絡までの猶予期間の理由など、様々なことが明白になると思います。
そして、有名な軍事理論書「孫氏の兵法」の一説
「敵を知り己を知れば百戦してあやうからず」
敵の実力や現状をしっかりと把握し、自分自身のことをよくわきまえて戦えば、なんど戦っても、勝つことができるものです。なにか問題を解決するときも、その内容を吟味し、自分の力量を認識したうえで対処すれば、うまくいくものです。
でもあるように、就活においても企業側の意図や状況を知ることで、適切な対処が出来るようになります。
そのため、面接だけでなく、エントリーシートの設問一つ一つにおいても、「この質問の意図はなんだろうか(何を見ようとしているのか)?」
等、常に考えながら対応するようにしましょう。
孫氏の兵法についてもっと知りたいという人は、ビジネス書としても有名なため、気になるのを選んで一度読んでみると良いと思います。
代表的なものをいくつか下記に載せておきますので参考にしてみてください。
①図解 孫子の兵法―丸くおさめる戦略思考
情報7daysや脱力タイムズなどに出演されているため、最近メディアでも良く見かける齋藤孝さんの著書
②まんがで身につく 孫子の兵法
活字が苦手な人にもお勧めの漫画で読めるタイプです。
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