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『フェルミ推定』解体新書

※当記事は約4分で読めます【約1,600文字】

1. 当記事の目的

戦略コンサルの選考内容として定番となっているフェルミ推定ですが、実際の選考の際には、3分くらいの短い時間で、途方もないようなテーマに対して答えるというかなりのプレッシャー環境下での対応となります。

そして、フェルミ推定のテーマを始めてみた人からすると、解答の糸口を見つけること自体が困難に感じ、大きな壁のように感じる人も多いです。

しかしながら、数多くの過去問題と向き合ってみると、ある程度体系化が可能な分野であり、その体系化した全体像を頭に入れて、パターン化された思考プロセスを理解しておくと、容易に解けるようになってきます。

むしろ、戦略コンサルから内定を取るような人によく見られる、「フェルミ推定バカ」と言われるような、なんでもかんでもフェルミ推定で解くのが楽しくなってしまうような状況にさえなれてしまいます。

なんでも得体のしれないうちは大きな壁のように感じますが、その本質を知ってしまえば、なんら怖いものでは無かったりします。

当記事では、このように当初は足踏みしてしまうようなフェルミ推定について、「体系化された思考プロセス」を理解することで、楽しくなってしまうようなそんな手引きという立ち位置でご紹介していきたいと思います。

2. フェルミ推定で企業が見ている評価基準とは

フェルミ推定について確認するとともに、選考する企業側の評価基準(意図)について確認したいと思います。

(1)フェルミ推定とは

フェルミ推定とは、いくつかの手掛かりを元に論理的に推論し、短時間で概算することである。
例えば
・「東京都内にあるマンホールの総数はいくらか?」
・「地球上に蟻は何匹いるか?」
など、一見見当もつかないような量に関して推定する事、またはこの種の問題を指す。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

このように、ネットとかでも紹介されています。

(2)ケース面接におけるフェルミ推定の目的

選考におけるフェルミ推定では、あくまでも答えを導き出す過程(プロセス)が評価基準とされます。

この評価基準について要素分解すると、以下の2点が主なポイントとなります。

①    答えを導く過程での合理的なアプローチ方法(考え方や計算式)
②    与えられた時間の中で、概算の解答を導き出す力【時間制約の中での即時対応力】

選考全てにおいて言えることですが、まずはこの「企業が何を評価基準としているのか」ということを理解することが非常に重要です。

つまり、選考におけるフェルミ推定というのは、正確な数字や答えを求めているわけではなく、概算における合理的な近似値を求める瞬間的な思考力を就活生に対して期待しています

3. フェルミ推定の解答は体系化・パターン化できる

数多くの過去問に触れていると、フェルミ推定の解き方に共通点やパターンが存在することがわかってきます。

そして、それを体系化してしまうと、基本的にはどれかのパターンに当てはめることで、一定の法則に基づいて問題を解くことが出来るようになります。

つまり、フェルミ推定とは、以下3つを理解さえしてしまえば、後は手順に沿って解けばいいだけのものになってしまうというわけです。

①    フェルミ推定の基本体系
②    フェルミ推定を解く際の思考プロセス(5ステップ)
③    基本的な数字(日本の面積や人口など)

基本体系と5ステップについては、以下の記事にてご確認ください。

4. まとめ

フェルミ推定は地頭力を鍛える最適な教材の一つです。
戦略コンサルの選考を受ける人は勿論ですが、論理的思考力を身に付けたい人など、地頭力の訓練としておススメですので、興味のある方は是非これからご紹介していく解答方法で楽しくフェルミ推定と向き合ってもらえたらなと思います。

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