AVT Tips動画プロジェクト
オーディトリーバーバルセラピー(Auditory-Verbal Therapy、以下AVT)では、難聴児が音声言語を習得するのに最適であると、最もエビデンスに基づいて確立されてきた方法を用います。子供は人とのやりとりを通して認知力を育みことばを操れるようになるので、子供らしい遊び、歌、ゲーム、日常のしつけなど、いつでも、どこでも、AVTを行うことができます。
親子間対話が言語発達に最も効果的になるのは、
(1)親子が同じモノ、あるいは同じ体験についてやり取りする時、
(2)日常のルーチンや頻繁にすること、絵本読みなど、流れがわかっている・予測できることから学び易い状況、
(3)親と子が、順番にやり取りをする時です。
AVTを行う上で、「聞こえ」を担保することが必要条件です。補聴器や人工内耳により最適な補聴によって音声全て聞こえていることで、子供達は、聞こえに気づき、聴くこと・話すことを学び、対話における主体となっていけるのです。
AVTでは、聴くことを通して生きた音声言語を学べるように、これまでの蓄積をもとに考え抜かれたコツ(AVT Tips)があります。
AVT Tipsには6つの目的があります。
① 聞こえの環境づくり
② 聞こえに注意を向ける
③ 人の話すことばに注意を向ける
④ ことばの操作を学ぶ
⑤ 発話と認知を促す
⑥ 自ら学べるようになる
Tips(コツ)を駆使することにより、明確な目的をもち、引き出したい反応を常に念頭に置いて対話することができます。
AVTでStrategy(やってみよう!)と呼ばれる声かけの「コツ」を、わかりやすく動画で解説していこうと思います。色々な方のご協力を得て、5つのAVT Tipsの説明と動画を作成しました。参考にしてもらえると嬉しいです。
音の気づきを誘おう
https://note.com/shujiro_373/n/n0020cdb65557
聞こえを確認しよう
https://note.com/shujiro_373/n/nd1e8f68a37e4
代わりにことばにしてあげよう
https://note.com/shujiro_373/n/nd00eccbe12e9
聞かせたい音を強調する
https://note.com/shujiro_373/n/n360be4a0a89d
聴覚サンドイッチ
https://note.com/shujiro_373/n/nbb902e42eb3e
最後まで言ってしまわず、お子さんに「助け舟」を出してもらおう
https://note.com/shujiro_373/n/n6cd83e02b29b
からだの動きとことばをシンクさせよう
https://note.com/shujiro_373/n/n5563296a0bfd
👉 AVTでStrategy(やってみよう!)と呼ばれる声かけの「コツ」はまだまだあります。次の「6 Goals.pdf」みてください。
今後、このようなTips(コツ)動画を、それぞれの年齢に合わせて増やしていく予定です。 実現には皆様のご協力が必要です。恩送りの一つの形として以下のようなお手伝いをいただけそうでしたら、まずはseientai@me.comまでお便りください!(このプロジェクトは声援隊にご協力を頂いています!)
👉 動画の提供:療育の場やお家での声かけ動画をご提供いただけないでしょうか。進行中のプロジェクトの台本と照らし合わせた上で使わせていただけるかどうか判断させていただきます。
・お子さんの年齢は0歳〜就学前までとさせていただきます。
・採用されてもされなくても、ご希望の方には動画を拝見しての「ひとことアドバイス」を差し上げます。
・プライバシーについてご希望にそえるようにいたします。提供者の同意なく使うこと・公開することはありません。
・記念の粗品贈呈。
👉 撮影協力:感染症予防のためオンラインで、撮りたい場面をご説明し、実践していただいて撮影します。例えば「聞かせたい音を強調するってこんな風にやるんだよ〜」といった具合にアドバイスをさせていただくので、実践的なAVTのコツを学んでいただけるメリットもあるかなと思います。
・費用のご負担はありません。
・お子さんの年齢は0歳〜就学前までとさせていただきます。
・お子さんの発達に即したAVTの「コツ」をアドバイスします。
・記念の粗品贈呈。
またAVTは米国AG Bell協会が認定する認定AVTセラピストによって行われますが、日本にはまだAG Bell協会認定AVTセラピストはいません。AVT Tips動画プロジェクトでは、AG Bell協会認定AVTセラピストを目指す小児難聴療育に関わる先生(言語聴覚士など)を、環境的また金銭的に全力でサポートすることを考えています。次の認定AVTセラピストへの要件をご確認いただき、認定AVTセラピストを目指したいと考える先生はseientai@me.comまでお便りください!
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