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【オライリー氏からの助言】ようこそ21世紀へ#7 未来からのニュース①


こんにちは。シンラボ共同代表の草場です。

オライリー氏のレポート、『Welcome to the 21st century』をまとめています。目次は以下です。

・概要
・二度と戻ってこないものは何か
・今、完全に予想外のことが起こるかもしれない?
・未来からのニュース
・堅牢な戦略の展開
・堅牢ではないもの

今日のテーマは、「未来からのニュース」です。

■未来からのニュース
この「未来からのニュース」というのは、シナリオ・プランニングの手法だそうです。

想像力を解放したら、周りの世界を観察して、シナリオプランナーが「未来からのニュース」と呼ぶデータポイントを探してみよう。散布図と同様に、データポイントは地図上の至る所にあるが、それらのデータポイントを十分に集めると、トレンドラインが見えてくる。

様々なデータポイントが出てきますが、お互いに反発するようなデータポイントも出てきます。そこで、これらのトレンドをベクトルとして考えるそうです。

ベクトルを合計、乗算して、可能性のある未来への経路をどのようにキャンセルしたり、増幅したり、リダイレクトしたりするかの感覚を得ることができる。

ベクトルで考える、理系としてはとても良い発想だと思います。

トレンドをベクトルとして考えると、新しいデータポイントはトレンドラインを伸ばしたり太くしたりして、加速しているか減速しているかを示していると見ることができる。そして、トレンドラインがどのようにお互いに影響を与えるか、または新しいものを追加する必要があることを見るように、あなたは継続的にあなたのシナリオを更新することができる(ベイズ統計学を学んでいるとさらに良い)。
これは比較的無意識のうちに行うことができる。

これは、早く実践しないと、ですね。オライリー氏は在宅勤務を例に挙げて話を展開しています。

例えば、在宅勤務のようなトレンドが新たな常態化の始まりになりつつあるかどうかを理解にはどうしたら良いか?
①在宅勤務がトレンドになるのは、TwitterやFacebookが感染症が収まっても在宅ワーク推進のコミットメントを発表したのは、明確な兆候となります。

②実際にどうかを検証するには、ベイエリアで実際に勤務しているハイテク労働者の給与プレミアムが低下しているかどうかを見てみると良い、とオライリー氏は述べています。これは、「ベルウィザー企業の求人情報を見ること」が良いそうです。ベルウィザー企業とは?

ベルウェザーは、トレンドの可能性の存在を示すイベントや指標です。特定の企業/株式や債券のパフォーマンスは、そのパフォーマンスがトレンドとよく相関しているため、アナリストは経済や金融市場の状態を示すと考えられています。ベルウェザー企業は通常、それぞれの分野で市場をリードする企業であり、「優良企業」とみなされることもあります。

リーダー企業的な?見てみます。

③さらにトレンドを分析するためには、商業用不動産の価格や稼働率の低下、それが住宅用不動産にどのように波及するかは、ベクトルから追加または減算すると良いかもしれません。

④さらに、自社の社員にも目を向ける必要があります。彼らはどのように適応してきたのか?彼らはオフィスに戻ることを楽しみにしているのか?通勤方法はどれくらい大事なのか?

このように、自分が注目しているトレンドについて、それに続く効果を考える時間を取ると、よりトレーニングになります。

例えば、在宅ワークが広く受け入れられるようになった場合、二次的な影響はどのようなものになるのか?あなたのシナリオには、公共交通機関に依存した密集した都市の空洞化や、メガシティから郊外、あるいは小都市への移動が含まれるかもしれない。
デレク・トンプソンがアトランティック紙に書いたように、「アメリカの都市化の歌はアコーディオンの上で演奏されている」。労働者や顧客が誰であるかによっては、このような変化はビジネスに大きな影響を与える可能性がある。

シナリオ・プランニング、ぜひ身に着けたいです。

明日は、オライリー氏が分析した未来のニュースについて書きます。

草場壽一
https://sinlab.future-tech-association.org/


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