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人に寄り添うということ

*この記事は、AJグループ各社(アーキ・ジャパン、アクト・ジャパン、AJホールディングス)社員に向けた社長メッセージです。noteで #オープン社内報 として公開することで、社外の方にも当社の文化社風、大切にしている価値観、経営者の考え方などが少しでも伝われば幸いです。

人材業界と一言でいっても、人材派遣と人材紹介ではその役割やミッションは大きく違います。つまり”何のために仕事をしているか”が大きく違うのです。時々、「人材紹介の仕事の方が社会貢献性が高いと感じる」という声を聴きます。でも社会貢献性という観点からはどちらも高い。(一部の反社会的組織を除いて社会貢献していない会社などないですが、、、)ただ、その方向性が違います。今日はこの観点から当社が目指す方向性と、人に寄り添うということについて話をしたいと思います。

”出会いづくり”と”ひとづくり”は全然違う

当社の内勤社員(営業、採用、アフターフォローなどの職種)の採用で面接に来られる方は、”人に寄り添いたい” ”人に関わることが好き”という志望動機をお持ちの方が多くいます。とても素晴らしいことだと思います。このアツイ想いがなければ当社の仕事は務まりませんし、ぜひ色々と困難なことにぶつかったとしても、この初心は忘れないで欲しいと思います。ただ、少し方向性がズレるかもしれないな?と感じるのは、”求職者と企業の双方の意向をよく聞いて両者にとってベストなマッチングを実現していきたい”と話をされる方です。もちろん、両者の求める要件を合致させようとすることは大切なことですが、ご紹介時点の適合度を重視しすぎると、私たちの仕事の方向性とズレてしまいます。

人材紹介会社は”紹介する”こと、つまりできるだけベストなマッチングをして最高の出会いを創出することがミッションですから、紹介時点で双方が感じ取る適合度が全てになります。逆に言えば、入社が確定した後に、思っていた人/仕事と違うとなっても、それは企業/求職者の責任ということになります。つまり紹介会社の仕事は採用が決まるまで。私もこれまでも紹介会社経由で転職をしていますが、入社後のフォローは1ヶ月後と年始のメール程度。(文句とかではないですよ、それが紹介会社の仕事ですから!)お付き合いの頻度は徐々に低下していきます。

私たち人材派遣の仕事は、紹介してからがスタートです。ご紹介時点で違和感などを感じることがあるようであれば、都度双方の話を聞きながらひとつひとつ解消して、できるだけ長い期間派遣先に就業してもらうことが大切です。当社のミッションは、”未来を創るひとづくり”。マッチングをすることではなく、就業経験や教育などを通じて、人として、社会人として、そして建設業界で働く人材として成長してもらうことを目指しています。

”出会いづくり”と”ひとづくり”、人材紹介と人材派遣(当社)では全く目指していることが違うのです。

マッチング力ではなく伴走力が価値

求職者、特に業界未経験の方には様々なバックグラウンドの方がいます。これまであまりキャリアのことを考えずに仕事をしてこなかった方、一度就職をしたけれどあまり自分には合っていないと感じて辞めた方、しばらく正社員として働いていたけれど不況やコロナなどで企業が雇用を維持できなくなった方。キャリアを真剣に考えて仕事を探している方、お金を稼がないといけないからどんな仕事でもいいと考えている方。人間関係がうまく構築できずに組織に馴染めなかった方。仕事で心身の健康状態を崩した経験がある方。ポテンシャルは高いのにそれを活かせる仕事を見つけられなかった方。うまくいかないことがあるとすぐに逃げてしまい仕事が継続できなかった方
。何でもネガティブに捉えてしまい自分には価値がないと考えてしまう方。。。。全てではありませんが、これまでの社会人経験が順風満帆というわけではなかった方、まだ社会人として船出をしていない方が多いのではないかと思います。

それだけに、皆さんの”ひとづくり”のアツイ想いに対して同じ熱量で応えてくれないことがあります。必死に営業して探した仕事を3日で辞めてしまったということも、それが理由で派遣先から怒られることもあるでしょう。でも、それはうまくマッチングさせられなかったことに原因があるわけでなく、その技術者の事情に寄り添いきれなかったことに起因しているのです。新しい職場、新しい環境、新しい人との出会い、誰もが緊張しますし不安も感じます。すぐに馴染めずに逃げたくなることもあると思います。そこにどう寄り添って、うまく立ち上がることができるようにサポートするかが大切なこと。特にこれまでの社会人経験が浅く未熟であるほど、はじめのハードルを超えさせられるかどうかは重要です。紹介した瞬間から双方がベストマッチ!こんな人/職場を紹介してくれてありがとう!などとなることの方が少ないのではないかと思います。その人/職場のご紹介が正解だったかどうかは3年後、5年後にわかることかもしれません。そこに向けてどうサポートするか、その伴走力が私たちの価値であり存在意義です。

3日で辞めてしまったではなく、3日仕事ができたのだ

それでも3日で辞めてしまう人は辞めてしまう。時間と労力をかけ、アツイ想いでとった契約であればあるほどがっかりしますよね。でも、自分ができることを最大限やった結果であればそれで良いのではないかな?だって、3日間仕事ができたのですから。研修期間も合わせたら1カ月と3日、立派な社会人としての経験ができたのです。もしかしたら、その方は皆さんとの出会いがなければ、3日すら仕事をすることができなかったかもしれない。その経験が今後の人生のプラスになることは間違いありません。

以前、ありがとうという言葉にやりがいを求めるのではなく、私たちが信じる最善の道を前に進んでいるかどうかを考えるという話をしました。

3日で辞めてしまった人の多くは、ありがとうとは言わずに去っていくでしょう。仕事は続けていても文句やクレームを言っては現場を転々とする人もいるかもしれません。それでも私たちは、採用した技術者たちが建設業界で活躍できる人材になること、社会人として、人として成長していくために最善のことをやり続ければよいのです。それが、日本の雇用問題と建設業界の人材不足に対するソリューションなのですから。

そして、それがアーキ・ジャパンで働くということであり、人に寄り添う、人にかかわるということなのだと思います。


あとがき

  1. 昨日我が家の#1ハンバーガー、自由が丘バーガーに行ってきました。素材にこだわり、野菜たっぷり、バテはビーフ100%ですごいボリューム。はじめの一口はあごがはずれそうなくらい大きな口を開けてかぶりつき、最後はハンバーガーとしてのていをなしていないくらいグチャグチャになってしまいます。ポテトやコーラにもものすごいこだわりが。大満足でした!
    https://www.jstyle-co.com/burger.html

  2. 長男の中学はカトリックなのですが、父親聖書研究会なるサークル活動があります。主にはお父さんと先生方の飲み会が中心の活動ですが、学園祭の時には焼き鳥を焼いて振舞ったりもします。昨年はコロナで中止になってしまったので今年は年始の始業式に合わせて開催。朝7時に集合して、設営、炭起こし、焼き、たれづけ、梱包、販売、、、シフトに合わせてがんがん焼いて、1.5時間で3000本を完売しました~。




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