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自分の可能性を最大限に引き出す方法

少し前のことになりますがイチローさんがシアトルマリナーズの殿堂入りを果たしましたね。日本人ではじめてとなる大リーグ球団殿堂入りは大変な偉業です。今日は本拠地シアトルで行われた式典でのスピーチで感じたことについて話をしたいと思います。


*この記事は、AJグループ各社(アーキ・ジャパン、アクト・ジャパン、AJホールディングス)社員に向けた社長メッセージです。noteで #オープン社内報 として公開することで、社外の方にも当社の文化社風、大切にしている価値観、経営者の考え方などが少しでも伝われば幸いです。



クールなイメージから情熱的な男へ

現在現役の日本人メジャーリーガーは8名います。今でこそ日本人選手がメジャーリーグ入りすること自体驚くことではありませんが、その道筋をつくったのは野茂英雄さんであることは間違いないでしょう。野茂さんがそうであったようにメジャー入りは投手が多い中で、イチローさんは日本人初の野手として2001年にマリナーズに入団、その後19年にわたってメジャーリーグでプレーしました。2001年から10年連続シーズン200安打を続け、2004年にシーズン262安打という大リーグ記録も達成。自身のスピーチの中で表現しているように「日本から来たやせっぽっちの男」が、メジャーのユニフォームを着て、メジャー球団の殿堂入りという名誉を受けるとは誰も想像していなかったと思います。

イチローさんといえば打撃、守備、走塁すべてにわたって見る人を惹きつけるプレーが魅力ですが、最も印象に残っているのは2006年のWBC(ワールドベースボールクラシック)で見せてくれた情熱的な言動です。開幕前に「ただ勝つだけでなく、向こう30年は日本に手は出せないなという感じで勝ちたい」と挑発的なメッセージを出してチームを鼓舞しましたが、この言葉が韓国にゆがんだ形で認識されて猛烈なバッシングを受けました。その後の韓国戦で敗れたときには「野球人生で最も屈辱的な日」と悔しさをあらわにし、最終的に奇跡的な優勝をおさめたときには「野球をやってきてこれだけチームメイトと同じ気持ちで一つの目標に進んだことはない。人生最高の日。」と涙を見せながらインタビューに答えていました。

イチローさんはクールな人というイメージがありましたが、一連のWBCでの言動を見てイメージががらっと変わりました。メジャーで活躍するイチローさんが日本代表としてWBCに出て、日本野球のレベルの高さを世界にアピールしたい。彼の言葉やプレーのひとつひとつにアツい思いが感じられましたし、実際チームメイトもその思いに心を動かされたからこそ、逆転優勝を手にすることができたのだと思います。


意欲と情熱で制限をなくせ

マリナーズ殿堂入り式典でのスピーチは、"What's up Seattle?"と明るく軽いノリから始まります。その後はアメリカンジョークで笑いを誘ったり、チームメイトとの思い出や奥様への感謝の言葉などでぐっと引き込まれたりと素晴らしい内容でした。そして、最後に現役選手へ次のようなメッセージをおくって締めくくりました。

日本から来たやせっぽっちで小柄な男が、このユニフォームを着て試合に出場し、今夜皆さんの前に立ってこの栄誉を受けることができるのであれば、あなたにできないはずがありません。もちろん、苦難や挫折にも直面することもあるでしょう。私も毎年直面していましたからよくわかります。しかし、自分に制限をかけることなく、日々の困難を克服するための意欲と情熱を見つけなければなりません。それが皆さんの可能性を最大限に引き出す方法であり、その後には想像を絶するようなことを成し遂げることができるからです。

イチローさんにように偉業を成し遂げる可能性は誰でも平等にもっています。あとは自分がどこまでその可能性を引き出すことができるか次第で成し遂げられることの大きさが決まります。「自分にはできない」と思えばできないですし、「無理だ」と思えば無理。ブレーキをかけたり、制限をかけているのは常に自分自身です。でも、日々直面する困難が自分の気持ちを弱くする。だから”情熱”が必要なのです。


走者でもあり伴走者でもあってほしい

皆さんは情熱をもって仕事ができていますか?心が弱くなっているなと感じたら、それは情熱が消えかけている証拠です。情熱の熱量は上がったり下がったりを繰り返すもの。だから下がってしまった熱量を上げてくれる伴走者を見つけておくことが大切です。そして何をきっかけに気持ちがダウンしたか、自分のやる気を失わせた言葉や事象は何なのかについて聞いてもらいましょう。また、どのような時にエネルギーがこみあげてくるか、何をしているときに気持ちが高揚しているか、充実感を感じるのはどのようなときか、また自分が成し遂げたかったことはなんだったか。それらを言葉にして伴走者にぶつけてみてください。きっとそれだけで自分の頭の中が整理されて、下がった熱量の半分以上が戻ってくるでしょう。

おそらくイチローさんにも苦難や挫折を乗り越えるために伴走してくれた仲間がいたことでしょう。その人には自分の正直な気持ちや弱音を聞いてもらったのかもしれません。そして、一通りの気持ちを言葉にして吐き出し、また自分の気持ちに火を点けて走り始める、といったことを繰り返したかもしれません。でもそれによって人は情熱を持ち続けることができ、可能性を最大限に引き出すことができるのだと思います。私たちはひとりで仕事をしているのではありません。だから皆さんには、”走者”でもありまた”伴走者”でもあってほしいですし、私もそのひとりでありたいと思っています。

制限を外して想像を超える未来へ!


あとがき

  1. コロナはまだ収束はしていませんが、仕事に余暇に人の動きは徐々に正常化してきましたね。各自治体の旅行促進策、いわゆる県民割を利用した旅行客も増えてきました。以前旅行業界にいた私としてはうれしい限りです。ということで、神奈川県民である私はかながわ旅割を利用して箱根日帰り旅行に行ってきました!
    「かながわ旅割」のご利用について | 箱根・芦ノ湖畔のホテル ザ・プリンス 箱根芦ノ湖 (princehotels.co.jp)
    通常6000円のアフタヌーンティが3000円に、かつひとり2000円のクーポンがついてくる!その2000円でお気に入りの日帰り温泉も愉しみました。
    天山湯治郷 (tenzan.jp)

  2. iPhone14が発表されましたね。バッテリーやカメラなどが進化しているようですが、革命的な新機能はしばらく出ていないような気がします。それにしても最安機種で11万9800円って。。。パソコン以上。


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