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手技道 40年の歴史が創る実績 整体 本物を目指す【No.238】(再掲)

2019.6.29掲載


こんにちは、手技道の多治見です。

先日手技道で大掃除を行い、

上半期の溜まった汚れを落としました。

やはり場をキレイにすると空気も気も良くなって気持ち良いですね。

幸運が舞い込んできそうです。

さて、今回は皆さんが自分でできるケアなどのお話ではありませんが、

手技道で学んだことや、

以前伺ったことのあった院長の思いなど、

ある体験を通して感じたこと、学んだことをお伝えしたいと思います。

○驚きのセミナー
さて、その日の午後、門田先生と一緒に外部のセミナーに出席してきました。

大掃除での埃落としも終わり、

颯爽とした気分で向かったセミナーでしたが、

そこで出席したことで、愕然としました。

手技道でも院長のもと、

日々日々修行と研鑽を重ねさせて頂いておりますが、

更に技術レベルの向上の為にも、

どのような形であれ、技術面で学べることを吸収させて頂こうと考えておりました。

そこで習った手技そのものは、

普段行っている施術で十分対応できる比較的簡易的なものでした。

しかし、驚いたのは、そういった技術や知識面ではありません。


そのセミナーの開催者の対応や考え方を見て、

「如何に患者さんを大切に、真摯に向き合って自分を高める必要があるか」

それを反面教師として、その方々に学ばせて頂きました。


時間管理、接遇、衛生面なども決して良いとは言えず、

何よりセミナーそのものの商法が、

「金ありき」だったことです。


敢えて言い方を悪く言わせていただくと、

「お金さえ取れれば、楽して自分さえ良ければ何でも良い」

というのが、態度や方法の裏に透かされており、

受講したものとしてはネズミ講のようなものに遭っている気持ちに、

ならざるを得ませんでした。


勿論お金(経営)も大切です。

人のためと言えど、仕事でもございますので、

夢や理想だけでは生活していけません。

何事もバランスが大切、

見えないことの前にまず現実に見えることを正すことが筋であることは、

常々院長より言われています。

ただし、目先の利益、我欲、金銭など、目の前の方法論などに惑わされ、

根幹となるものである理念が生き方そのものが歪んでしまいます。

○医療業界の底上げ 院長の夢

今回、セミナーでの体験や内容を報告した際に、

院長が仰った一言が私には大変印象的でした。

「残念だけど、全体のレベルが下がってきているよね。」

と嘆いていました。

以前なら何気なく聞いていただろう一言でしたが、

この一言を聞いた時、

入社間もなくの頃に、

僕の夢はみんながこうやって頑張ってくれている医療業界の底上げをしたい。
特に西洋医に比べて、鍼灸マッサージ師のなかでも、
本当の技術や知識があった人でも、とても立場が弱い。
手技道で“本物”と呼べる人たちを育てて、正当な報酬をもらえるような環境を、これからの人たち、君たちみんなの為に作ってあげたい。


と仰っていたことを急に思い出しました。

この話を聞く前、

手技道に入る直前の時期に海外を巡り、

決して裕福とは言えず、

日陰生活を送る人々に会い、地域を回ったことがあります。

そこで会った人の中でも、貧しくとも人に優しく、笑顔を絶やさない人達もいれば、

楽していきたい、人を騙してでも、自分さえ良ければよい、金がすべて、物欲がすべて、

という人たちも沢山いました。

「倉稟(そうりん)満ちて礼節を知り、衣食足りて栄辱(えいじょく)を知る。」というように、生活に困窮すると後者のように自己中心的な考え方により易くなってしまうのも事実です。

私自身その旅行の中でそういった方々と接するうちに、

自身も荒み、帰国後にも院長や周りの皆様にご迷惑をおかけしました。

怖いのは、心が荒み、悪辣に生きることは、

更に周囲に害悪を撒き散らすことで、負の連鎖を招くことです。

昨今のDVやネグレイト、家庭内暴力など、

親が子へ、子が孫へ、暴力、トラウマ、モラハラなどの問題を、

連綿と続けてしまう悲しい構図もその一つではないでしょうか。

貧して鈍するかは、やはり、その人自身のあり方一つですが、

自分さえ良ければ良いという考え方の方々ほど病気も治らず、

同じ輪廻の中をぐるぐると苦しんでいるように感じます。

金銭的に満たされても幸せだと思える人は存外に少なく思います。

その反対に、ここ数年の院長セミナーと治療経験の中で、

身体、精神の回復が正しく進む患者さんこそ、

健康のみならず、

心穏やかになったり、精神年齢が再発達したり、

自己だけでなく人の事を考えられるようになることで、

周囲含め幸せになっているお姿を拝見しています。

私自身、身体も以前に比べれば遥かに元気になった分、

日々辛さを感じずに生きていけることは、

肉体的にも精神的にも、

とても楽で幸せなんだと思います。

人の出会いも、こうやって学べることも本当に、ありがたく思います。

院長のたった一言の嘆きでしたが、

過去の自分やネガティブな事象と外部セミナーの気の悪さ、思考の歪みなどが重なり、

同時に手技道で修行してきたこと、教わったこと、

自分が歩んできた道を振り返り、

あぁ、こうやって幸せを感じれる人を増やせる仕事、生き方は、

自分自身が生きる道だけでなく、

社会貢献でもあるんだなと、

やっと、あの時夢を話してくださったことの意味が僅かでも実感がわきました。

参加したセミナーそのものは、反面教師だったからこそ、

まだまだ道半ば修行も足らぬ未熟であっても、

そうやって、自分が治療家として歩んできた道が間違いでなかったのなら、

自分を高め、本物になって、それを広め、

社会をよくしていきたいと思える大きな糧になり、本当に感謝です。

○これだけは気をつけてほしいこと
セミナーの帰り際、門田先生も次のように言っていました。

こういうセミナーの講師は話がうまいし、話題なネタを使うから、

患者さんも騙されてしまうかもしれない。

折角真面目に一生懸命やっても、こういう人達が増えることで、

また口先だけで治らない、治せないと施術者全体が思われるのは残念ですね。

実際患者さんの中には、筋膜と別の整体院で聞いてきても、

全く治らなかったし、

特にこういったお金を目的にした人こそ、

オレオレ詐欺が如く、話だけはうまいことが多くあります。

皆さんもそういったものに騙されないようにだけはしていただきたいですが、

本物か、まがい物か、どちらも体験してみない限り、

見分けるのは大変難しく、下手をすると何十件もはしごをすることになります。

そういった苦労を少しでも、減らせるよう、

善い治療家が増えるよう、自分自身これからも“本物”を目指して修行して行きたいと思います。

ご高覧ありがとうございました。


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