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新刊のご案内【集英社文庫1月刊】

みなさんこんにちは。
集英社文庫noteです。

年が明け、2024年が本格的に始まりました。
今年はどんな一年になるのでしょうか。
穏やかで素敵な一年になりますように✨

さて、1月19日に集英社文庫の1月刊が刊行されました。
今月は10作品。
こちらの記事では、それぞれの魅力をご紹介していきます。
みなさんのお気に入りの一冊が見つかったら幸いです。


新年1発目はバラエティ豊かなエンタメ小説が豊作

まずはこちらの3冊をご紹介。

左から『ももこのまんねん日記』『十年後の恋』『吸血鬼と愉快な仲間たち 4』

『ももこのまんねん日記』
さくらももこ

今年も大みそかから元日の朝まで飲んで気づけば夕方。(1月1日)
何気ない日常が愛おしい。日々を楽しむ天才、さくらももこの「巣ごもり」絵日記。

息子とゲームをしたり、事務所のスタッフとカラオケをしたり、ふつか酔いになったり。
平凡な楽しみを味わいつつも、必ず妙なことが起こるのが、さくら流。
新しくチャレンジしたいことは特になし、いつもの暮らしが無事にできればいい。
願うことは世界平和。
地味だけれど、コツコツ幸せを追求する日常は、みんなが心地よく生活するための貴重なヒントになるはず。
さくらももこの「巣ごもり」絵日記。

『十年後の恋』 
辻仁成

愛ではなく、恋がしたかった。ただ焦がれるだけの恋を。
パリで暮らす著者が描き出す、大人の恋愛小説。
離婚から十年。彼女を待っていたのは、甘いときめきと黒い噂。そして、未知の感染症……。

パリで暮らすシングルマザーのマリエは、離婚から十年、映画製作の仕事と子育てに奔走してきた。
二度と恋はしない——そう自分に言い聞かせていたが、謎めいた年上の実業家・アンリと出会い、急速に惹かれていく。
しかし新型コロナウイルスが蔓延する中、アンリの友人から、彼がお金を返してくれないと相談される。
アンリは一体何者なのか。
疑念は膨らんでいき……。
永遠の恋を描く、究極の恋愛小説。

『吸血鬼と愉快な仲間たち 4』
木原音瀬

一難去ってまた一難……。今度はハイジャック事件発生‼
🦇書き下ろし掌編「パパとボディガード」収録。
互いを命がけで守るアルと暁。けれど、想いはすれ違っていき――。
激震のシリーズ第4弾!

帰国前にLAへ行き、友人に会うという暁。
アルも蝙蝠姿で一緒に飛行機に乗るが、ハイジャック事件が発生! 
犯人のカルト集団は、逮捕された教祖の釈放と亡命を要求する。
運悪く暁が人質に選ばれた上、人間の姿に戻ったアルの存在が犯人にばれてしまい、ふたりは危機に陥る。
はたしてアルは暁を守れるのか。
そして暁がLAに向かった本当の理由は……。
それぞれの想いがすれ違う、シリーズ第4弾。

最初にご紹介するのは集英社文庫らしいバラエティに富んだこちらの3作品。
『ももこのまんねん日記』はフルカラーの楽しいエッセイ。
日々のちょっとした事件に思わず口元が緩みます。
『十年後の恋』こちらは大人の恋愛小説。ほろ苦い恋に胸が締め付けられます。
『吸血鬼と愉快な仲間たち 4』こちらはシリーズ4作品目。
前作に引き続きアメリカで起こる騒動。二人はどうなるのか……?
ジャンルの違う作品ですがどれも魅力的な作品です! 

笑いあり涙ありの時代小説たち! 江戸を舞台に繰り広げられる様々な人間模様

続いてはこちらの3作品をご紹介!

左から『鉞ばばあと孫娘貸金始末 まがいもの』『弟よ おやこ相談屋雑記帳』『大江戸かあるて 秋空に翔ぶ』

まさかりばばあと孫娘貸金始末 まがいもの』 
千野隆司

描かない絵描きの秘密を探れ!
強欲だが悪にも厳しい、江戸最強のばばあと
柔術使いのお転婆孫娘が活躍する痛快事件帖。

お鈴は両親を亡くし、金貸しの祖母お絹と二人暮らし。
看板描きの仕事をしながら、祖母の集金を手伝っている。
ある日、身投げしようとする絵描きの与三次を見つける。
絵が描きたくないから、お絹に借りた金を月末までに返せないという。
お絹が与三次の技量を見込んで金を貸したことを知ったお鈴は、絵を描かない理由を探ろうと……。
鉞で客を脅す江戸最強の強欲ばばあとお転婆孫娘の痛快事件帖。

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『弟よ おやこ相談屋雑記帳』 
野口卓

会話が本当に楽しい令和の新定番シリーズ
春からあたたかい気分に浸りたい方へ
「信吾の弟・正吾に何が?」「干支をめぐる神々の言い争い!?」
など、読み味軽快、展開は予測不能、最後はじんわり感動、の全4編!

信吾が営む将棋会所「駒形」、年末の将棋大会も3回目で恒例行事になりつつある。
今年の優勝者は? 天才少女ハツの順位は? 
大会準備で慌ただしい師走のある日、実家の料理屋を継ぐ弟の正吾が、折り入って話があると言ってきた。
彼の店も忙しい時期に、時間をとって話したい、ということは!? 
シリーズを通してもほぼ初めて正吾をじっくり描いた表題作ほか、今回も期待を裏切らない全4編。

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『大江戸かあるて 秋空に翔ぶ』 
杉山大二郎

笑える! 泣ける! 学べる! 三拍子揃った大人気青春時代小説!
「私はデビュー以来、二百作以上の小説を書いてきたが、これほどまでに強い衝撃を孕む冒頭を書いたことがない。この一文を読んだとき正直、負けた、と思った」
小説家 鈴木英治氏 絶賛!!(解説より)

「勃たないのでございます」あの蔦屋重三郎がそう言って江戸一番の医者になるために修業中の駿のところへやってきた! 
師匠の間市は〝陽萎〟として治療を施すが、まさかの展開に(第一章)。
三年間の修業を終え、ついに自身の病院を開いた駿。
すると、次々と訳アリの人たちが訪れて!?(第三章)など、ユニークな発想で描く、一風変わった時代小説。
感動と学びが詰まった大人気シリーズ、第三弾。

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今月の時代小説はすべて書下ろし! そして舞台は江戸!
人情味あふれる登場人物が魅力的な作品が勢ぞろいです。
『鉞ばばあと孫娘貸金始末 まがいもの』こちらはシリーズ第2巻。江戸を舞台に鉞ばばあ(名前のインパクトがスゴイですよね!)とお転婆孫娘が大活躍! ある絵師の謎に迫ります。
大人気シリーズの最新刊!『弟よ おやこ相談屋雑記帳』
たくさんの魅力あふれる人物がでてくる人間ドラマです。クスっとあったかい気持ちになれること間違いなしですよ!
『大江戸かあるて 秋空に翔ぶ』こちらもシリーズ第3巻。成長した主人公の駿はいよいよ自身の病院を開きました。成長する彼の姿に胸を打たれます。
どの作品も市井の人々の営みを紡いだ元気がもらえる作品です。

大河ドラマの主人公・紫式部に迫る!

続いてはこちらの2作品をご紹介。

左から『紫式部と清少納言 二大女房大決戦』『決定版 女人源氏物語 四』 

『紫式部と清少納言 二大女房大決戦』
瀬川貴次

サイテーのライバルが、サイコーのバディに!?
2024年 大河ドラマ主人公は紫式部
「まさに、平安文学好きの夢!」平安フリーク・たらればさんも太鼓判

紫式部は執筆に追われていた。
「源氏物語」を餌に、帝の関心を愛娘・彰子へと向けさせたい藤原道長から、続きを催促されているのだ。
創作の手がかりが欲しい紫式部は、素性を隠し、荒れ屋で暮らす清少納言の元を訪れる。
そこで、皇后定子の霊鬼が宮中を徘徊しているという噂を、うっかり口にしてしまい——。
小競り合いばかりの二人が、霊鬼探しでまさかの共同戦線!?
超展開の二大女房大決戦!

\こちらの記事で詳しくご紹介しています/

『決定版 女人源氏物語 四』 
瀬戸内寂聴

2024年 大河ドラマ・主人公は紫式部!
「源氏物語」は、恋と愛だけではない。男の成熟と老いの物語へ――
解説/山田詠美 決定版解説/田中慎弥 全5巻連続刊行中!

15歳の女三の宮が降嫁してからというもの、順調満帆だった光源氏は苦境に陥る。
一方、頭中将の息子で31歳の柏木は、以前からの恋心が募り、ついに女三の宮と密通してしまう。
その事実を知り、さらに悩む源氏。
追い打ちをかけるように愛する紫上も世を去り——。
本巻では、下の世代の台頭と中年を迎えた源氏の苦悩、女人たちの諦観と決別を描く。
恋と愛だけではない、人間の成長を切り取る、第四巻。

別方向から”紫式部”に迫る二冊をご紹介!
『紫式部と清少納言 二大女房大決戦』
こちらは紫式部が主人公のエンタメ作品!
清少納言も出てきて宮中で推理バトル!? とページをめくる手が止まらなくなること間違いなし!
『決定版 女人源氏物語 四』
こちらは源氏物語を女性たちの目線から語り直すシリーズ第四巻。いよいよ後半に差し掛かり光源氏の行く末もどうなることやら……。
今も昔も恋心は儘ならぬものです。
華やかな平安時代を小説で感じてみるのはいかがでしょうか?

ページをめくる手が止まらない! ノンストップのサスペンス&ミステリー

続いては、こちらの2作品を。

左から『ゴサインタン 神の座』『災厄の宿』 

『ゴサインタン 神の座』 
篠田節子

転落から絶望へ――、堕ちきることによって、魂は再生するのか!?
生き神に翻弄された男を描く迫力の社会派エンターテインメント。
第10回山本周五郎賞受賞作。

豪農の息子・結木輝和は外国人花嫁斡旋業者の仲介でネパール人のカルバナ・タミと結婚し、言葉の通じない妻を淑子と呼んだ。
従順だった淑子が神がかり始めると、信者と名乗る人々が結木家に集まってきた。
惜しみなく与える淑子によって全財産を失った輝和は……。
生き神様となった妻に翻弄された輝和が、辿り着いた再生の境地とは!? 
現代人の根源を抉る社会派大作。
第10回山本周五郎賞受賞作。

『災厄の宿』 
山本巧次

立てこもり事件×不可解な殺人×自然の脅威
次から次へと降りかかる災い……。果たして、この旅館から脱出できるのか!?
手に汗握る怒涛の展開! 分刻みのノンストップ・旅情ミステリー

昭和51年、台風の影響で強い雨が降り続く中、弁護士事務所の嘱託調査員の上坂徹郎は、休暇で徳島の人里離れた旅館を訪れる。
だが、散弾銃と爆破物を手にした男が押し入り、籠城事件の人質の一人に。
さらに、警察に包囲された旅館の中で不可解な殺人が起き、川の氾濫や土砂崩れといった自然の脅威も差し迫って——。
手に汗握る怒濤の展開で、読み始めると止まらない!
分刻みの旅情ミステリー長編。

『ゴサインタン 神の座』こちらは壮大なスケールで描かれる社会派サスペンス。ちなみにタイトルにもなっているゴサインタンはヒマラヤ山脈にあるシシャパンマという山の別名です。この山も関わってくるのか……? ぜひ読んで真相を確かめてください!
旅館で起こるノンストップミステリー『災厄の宿』。
主人公が休暇で訪れたはずの旅館で次から次に起こる事件。
息つく間もない展開にあなたもきっと驚愕するはず!
どちらも読み始めたら止まらない作品……! 作品世界に没入したい方必見です!

いかがだったでしょうか?
今月もバラエティ豊かな集英社文庫でした。
来月の刊行もお楽しみに!

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