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RIZIN 30

初めての投稿になります。

とりあえず明日のRIZIN 30について、思っていることを書いてみました。
これからもMMAのことについて書いていこうと思います。

よろしくお願いします。

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第一試合
ぱんちゃん璃奈 VS 百花

RIZIN女子MMA部門は選手が多いとはいえないから、ぱんちゃん璃奈選手もいつかMMAに挑戦するのかな?
けどその前に百花選手に勝てるかな?

二人の試合は数試合しか観た事がないんで、印象レベルだけの話になります。

ぱんちゃん選手は前蹴りを多用して距離を保ちながらのアウトボクシング。
手数が多い。相手が踏み込んできたらカウンター。
それを外したら接近戦に付き合わずにクリンチ、首相撲。
百花選手は、打たれ強いけど、ややスロースターター。
中に入り込んでの接近戦での殴り合いが多い、ですかね。
ほとんどオーソドックスだと思うんですけど、たま〜にサウスポーになって踏み込むスピードもかなり速いんで、もう少し頻繁にスイッチしても面白いかも。

それぐらいしかわからないんで、ここからは、これまでの対戦相手やその結果などのデータからオンリーの印象になります。
ぱんちゃん選手は、直近の二試合とも、自分より背丈のかなり背丈の低い選手相手だったので、百花選手ぐらい身長差のある相手との闘い方には慣れてそうな気がします。
百花選手は、前回の試合ではダウンを喫してますけどフルに3ラウンド闘ってます。それだけでなく、ここ3年ぐらいの試合は全て3ラウンド、または延長までいっての判定決着ばかり。
タフなんだと思います。
馬車馬みたいな感じでしょうか。
更に40戦も経験してきたベテランなんで、そんなに簡単にフィニッシュされるファイターではない事は明らかだと思うんです。

私がRIZINのマッチメーカーなら、当然ぱんちゃん選手を売り出したいと考えると思います。
そうなると、百花選手は前に出て打ち合ってくれるから激しい試合してくれそうだけど、背丈は低いから、ぱんちゃん選手的にはやり易く感じるだろうし。
良いのを喰らいダウンとかしない限り、接戦になったとしても、ぱんちゃん選手は手数が多いから判定で勝つ可能性が高い、みたいに考えてマッチメークしたと思います。

メジャー団体のマッチメークというのは、ある意味ビリヤードに似ている部分があると欧米のマッチメーカーからよく聞きますが、その観点で見ると、この試合に関しては、どこに9番ボールを残すか?にも興味があります。
勝者は次に何があるのか?
そして敗者に次はあるのか?
要するに、次の一手へのセットアップですね。
団体からしたら、大きな舞台を用意して選手にスポットライトを当てて、ある意味、投資したんですから、一試合だけで使い捨てにするのは勿体ないという考え方もありますし。
長期的に見た時に、選手たちの次の、その次の次と考えると、個人的には、この試合の後が気になります。

ぱんちゃんは果たしてMMAも視野に入れるのか?
それともRIZINは女子のキック部門を強化するのか?
女子選手の層は、間違いなくMMAよりキックの方が厚いですし、結構面白い試合をする選手が多いと思うんです。ということは、今テーブル上のほとんどを埋めているのはキックボクサーというボールだと思うんで、女子キック部門の強化もありだと私は思うんです。

そういえば、ぱんちゃん選手を見ていると、なぜか宮地真緒を連想します。

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第二試合
昇侍 VS 鈴木千裕

鈴木千裕選手の試合はパンクラスでのネオブラッド・トーナメント(以下「ネオブラ」)と、RISEでの数試合しか観たことがないんで、語る資格なし(汗)
ベテランの昇侍選手が下手に色気を見せて打撃の展開に応じずトータルMMAで勝負すれば勝てるという意見もわかるんですけど…..

昔からMMAを見ているコアなオールドファンからしたら、ミルコ選手対藤田選手、自演乙選手対青木選手、MMAファイター同士の試合ですけどモラエス選手対スターリング選手みたいなこともあり得るんで、何が起こるかわからない!みたいなストライカー幻想を鈴木選手が膨らませてくれるか?という感じでしょうか(汗)

個人的には、鈴木選手がMMA仕様のスタンスになるのかな?というのに興味があります。
少し極端でもいいから重心を下げたスタンスで、あからさまなタックル対処スタイルみたいな感じで、兎に角タックルを切る、殴る、後ろに回られたら顔面に肘ぶち込む、そしてスタンドではパンチ、特にあの振り回す感じの左右のフックを多用したら、意外とわからないかも?とも思ってます。
パンクラスのネオブラで優勝してるから、厳密にはMMAからキックに転向して戻ってきたことになると思うんで、キックから転向する他の選手と比べたらMMAの経験あり、知識も豊富なのは間違いないと思うんですよね。
ただネオブラの時は確か階級が二つぐらい上での試合でしたから、あえて、すぐにトータルMMAファイターになろうと考えずに、いやいや、俺はキックの選手で、今は少しずつMMAファイターになっていく過程だから。
まだまだ未完成だけど何か悪いっすか?みたいな、ある意味図々しく、パンチで倒すぞ!という感じで闘えば、この試合はなかなかスリリングな展開になり、鈴木選手にとっても勝機が見えてくるのでは?と思っています。

昇侍選手といえば、私の中では、やはり2007年7月のジョゼ・アルド戦なんですよね。
あの時はパンクラスと提携していたボードッグファイトからの派遣という形でアルド選手が参戦したんです。
WECに参戦する前。
まだ20歳でした。
けどアルド選手って、この前も後も、一回もボードッグファイトに出たことがないんです。
それは同大会に出たファブリシオ・ナシメント選手も、そしてこれより前の同じ年のパンクラス2月大会にでたチアゴ・シウバ選手も同じなんです。
ボードッグファイトからの派遣選手だったのに。

なぜこんな事になったのかというと、この時、ボードッグファイトの内部では色々と揉め事が起きていたんです。
2006年に、ジェイク・シールズ、チェール・ソネン、ホジャー・グレイシー、エディ・アルバレズ、マイク・ブラウン、イーブス・エドワーズ、ペレ、ホルヘ・マズビダル、ホドリゴ・ダム、ブラック・マンバ、ジェイク・エレンバーガー、ケイン・ベラスケス、ロイ・ネルソンなど、既に当時スターだった選手の他に、無名だったけどポテンシャルのある選手たちと契約し、かなりの投資をしたのに、期待していた結果が出ていなかったんですね。それが理由で、マッチメーカーのミゲル・イトゥラーテ氏管轄のファイトチームの発言力が、社内で著しく低下していたんです。
ちなみに私は当時、このファイトチームの一員として、選手のスカウト、契約を担当していました。
いくら結果が出てないとはいえ、スタートしてまだ1年。
今ここでスケールダウンするのは間違っていると信じていた我々ファイトチームは、そんな社内の反対派の声を無視。
2007年4月のロシア大会に向け、更にエメリヤーエンコ・ヒョードル選手やマット・リンドランド選手などの大物選手との契約を強行したんで、簡単な言い方をすれば、オメエらよ、金使っているのに結果が全然でねぇじゃないか!と言い出す反対派が、社内でどんどんと拡大していっちゃったんです。

その中で問題視されたのがブラジル人選手でした。
あの国はMMAファイターの宝庫。
チャンスにハングリーな選手なんてわんさかいるんだから、ブラジル人選手なんて「Dime A Dozenのはずだ!」と言い出す人も出てきまして(大汗)
「Dime A Dozen」とは、市場にこれだけ溢れて簡単に手に入るんだから安値で買い叩けるだろ!という意味なんです。
そんな中、WECも欲しがっていたアルド選手と、今だから明かせますけど、ボードッグファイトは、ミゲル・トーレス選手の契約にも成功してたんです。
ただ当時はメジャー経験ゼロのアルドやトーレスのような選手を、それなりにいい条件で契約したこともあり、社内の反対派からはそれもギャンギャン言われ........(大汗)ボードッグファイトのロシア大会や、その後やったアメリカ大会やカナダ大会でも、このまま新規契約したブラジル人選手の試合を組めそうにないかも?という流れになってしまってたんで、パンクラスさんにお願いし、アルド、シウバ選手などの試合を組んでもらったんです。

当時のアルド選手は私から見たら明らかに逸材だったんで、彼の対戦相手には、当時のパンクラスのフェザーでは一番強くて活きのいい若い選手が良いのでは?という話になり、白羽の矢が立ったのが昇侍選手。
そして昇侍選手は、この後WECのチャンピオンとなりUFCのチャンピオンとなったアルド選手と、互角以上の闘いを繰り広げたのを覚えています。
それぐらい強い選手だったんですよね、昇侍選手って。
経験豊富で超がつくほどのベテラン選手なんですけど、あのアルド戦も既に14年前。そんな昇侍選手が、MMAファイターとしてはルーキーの鈴木選手と、一体どういう試合をするのか?

とても興味があります。

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第三試合
太田忍 VS 久保優太

短髪になりあのファッション、そしていつもの低姿勢ヘラヘラ感満載だったせいか、RIZINの記者会見で久保優太選手が登壇した時、一瞬どこかの占い師兼芸人かと思いました💦

聞くところによると、久保選手は幼少期はテコンドー、それからキックボクシングに、というルートで育ってきてファイターらしいですし、K-1とKrushでタイトルを獲ったんですけど、私の印象は「考えるムエタイ・ファイター」なんですよね。
そんなにたくさん久保選手の試合を観たことがある訳でもないし、久保選手のこともよく知らないんで、これは私の、何の根拠もない想像です。
19歳ぐらいから数年タイで試合をしていた時代が彼のファイターとしてのバックボーンを形成し、それにあのディフェンス力と空間支配力が加わったからこそ、蟹股でやや背を丸めるムエタイの構えとは若干違う、あのサウスポーでやや背筋を伸ばした感じの構えになったのかな?と思っているんです。自分の「目の良さ」にも自信がありそうですし。
K-1離脱の時はボクシング挑戦と言ってたから、基本的には打ちまくらないといけないボクシングというスポーツにも対応する練習を積んできた時期もある筈なんで、彼がMMAをやるんなら、ハイキックはあんまり出さない代わりに、ディフェンス力とカウンター、そして一気にパンチで畳み掛ける、が武器のミルコ・クロコップ選手みたいなイメージがあるんですよね。

これにプラス、久保選手は来月で34歳になるべテラン選手なんで、なぜかモーリス・スミス選手のことも思い出してしまうんです。
だから明日は、ややミルコ、モーリス二人の選手を久保選手に重ねて、この試合を観ようかな?と思ってます。
ホイス・グレイシー選手後のUFC初期はレスラーたちが席巻し、その過程で多くのストライカーが破れ去りましたけど、当時MMA無敗だったマーク・コールマン選手を、タックルのディフェンスと打撃で圧倒し、それを覆したのがモーリスなんで。
あれはモーリスが35歳の時だったんですよね。
久保選手は果たしてモーリスみたいになれるのか?
個人的にはそんな感じでも、この一戦を捉えてます。

でも太田選手なら、久保選手の打撃の当たらない位置から、普段より遠〜い遠〜いポジションからタックルに入っても、テイクダウン取れると思うんですよね。
彼はグレコローマンだからタックルはイマイチみたいな意見をどこかで読みましたが、そんな事ないと思うんですよね。
高校まではフリースタイルもやっていたらしいですし、五輪銀メダリストは、基本的には怪物アスリートですから。
そんな太田選手が、遠くからのタックルに固執し、久保選手が近づいてきたら接近戦なんかに付き合わずに組んで胴タックル、みたいな戦法できたら........これを久保選手が何度も何度も切り、ディフェンスしていくのは、かなり難しいのでは?と私は思うんです。
久保選手はとてもスマートなファイターだと思いますから、タックルに膝を合わせる以外の対処法も色々と身につけているとは思うんですけど、この全てを、MMA1試合目でしっかりと遂行するのはなかなか.......。

ということは、キーとなるのは、倒された後、久保選手の立ち上がる技術がどれだけか?になるような気がします。
ポジショニングとスタミナという点でも太田選手は問題なしだと思いますし、更に太田選手はパラエストラ柏に入ったそうですから、MMAのフィニッシュ技術も向上していると思うんで。

まぁ、けど久保選手からしたらMMAデビュー戦ですから、気負わずにこの試合に臨んで欲しいですね。あのキャラ、そしてあの奥さんの存在は、プロデューサーなら料理してみたくなる素材だとは思うんで、この試合がどんな内容でどんな結果になっても、これから「久保優太」という商品をRIZINがどう調理していくのか。
これはすごく楽しみです。

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第四試合
佐々木憂流迦 VS 堀江圭功

マネジメントさせて頂いてる選手については、特に試合前はあまり書くべきではないと思うんで、RIZINでは初のフェザーでの試合となる佐々木憂流迦選手には、この永ちゃんの言葉を送りますー
「ドアの向こうに夢があるなら、ドアがあくまで叩き続けるんだ。最終的には自分でドアを開けなきゃ。周りは開けてくれない、開けられないですよ。」

堀江圭功選手は素晴らしい選手だと思うし、UFCから1試合でリリースされたと聞いた時は凄く悔しかったんで、これだけは言いたいです。
UFCからでも、試合まで二ヶ月を切っての緊急オファーなら、4試合契約の初めの1試合は負けてもリリースなしの条件をマネジメントに交渉して貰ってから受けるのが業界スタンダード。
なぜ、それをしなかったのか?
今更これを言っても仕方ないんですけど、あの後、マッチメーカーのショーン・シェルビーには、なんで1試合でリリースしたの?と聞いたんでよね。
すごく稀なことなんで。
その理由は、ここで書くことはできませんけど、なんかなぁ〜、と釈然としないものを少しだけ感じました。

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第五試合
武田光司 VS 矢地裕介

日本国外に、武田光司選手に興味を持っているマッチメーカーって、結構いるんです。
実際に先週も某団体のマッチメーカーとの会話の中で、武田選手の名前が出てきました。
まだ26歳ですし、戦績も12勝1敗。
レスリングのバックボーンに、アグレシッブなあのファイトスタイルですから、マッチメーカーは興味を持って当たり前だと思うんですよね。
ネガティブ点といえば判定が多いというのと、中堅どころのデミアン・ブラウン選手相手に星を落としているというところかと。
でもあの試合の少し前に椎間板ヘルニアを発症したと聞いてるんで、そこら辺はマッチメーカーに売り込むときに、いくらでも説明できると思うんです。
欧米的な感覚だと、なんで試合をキャンセルしなかったの?と聞かれるかもしれませんけど、それは逆に、いやいや、そんな怪我でも大会に穴を開けないプロ意識の高い選手。そういった点でも頼りになる、アテになる選手。そういうタイプは、ロースターの中にいると便利でしょ?みたいに話せば問題にはならないような気がします。

ちなみに、ちょくちょく弊社内でも武田選手の名前はあがります。
弊社のブラジル・オフィスのインターンくんが、グラチャンでの武田選手の試合を見て「カレリン・リフト二回やったよ!この選手、契約した方が良いよ!」と私に言ってきたのは3年以上も前の事です。

矢地裕介選手って、フェザーに戻す気はないのかな?
もう30過ぎてますし、PXCに出ていた時と比べたら肉体改造をしたのは明らかなんで、もう難しいのかな?
これはツイッターでも前に呟いたんですけど、矢地選手は、PXCという今は消滅してしまったグアムの団体で、現UFCフェザー級王者のアレクサンダー・ヴォルカノフスキー選手と対戦。
4ラウンドまで持ち込んでいるんです。
もう6年前のことなんですけど。
あの時は、お、矢地選手、これはあと数試合白星つけたらUFCに行けるかも?と注目していました。
RIZIN参戦から五連勝したことで、スター選手の仲間入りを果たしたと言っても過言ではない矢地選手ですけど、五味隆典選手や北岡悟選手を倒したこの5連勝の貯金も、すでに使い果たしているというのを本人が誰よりも認識しているからこそ、前回の試合は、軌道修正した矢地選手が見れたのでは?と想像しております。
だとすると、今回も更に進化した矢地選手が見れることは、ほぼ間違いないかと。そこに着目したいと思います。


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第六試合
浜崎朱加 VS 藤野恵実

インヴィクタFCのアトム級王座を獲得し日本人で唯一、真の日本人MMA世界チャンピオンとなった浜崎朱加選手と、WSOFでタイトルマッチをやった藤野恵美選手の対決。
世界中のWMMAファンも、この試合には注目していると思います。
男子ほど機会に恵まれない日本の女子ファイターたちは17年前から世界に挑戦しています。
藤井恵、高橋洋子、藪下めぐみ、赤野仁美。
そんな選手たちのDNAが受け継がれているのがこの試合だ!と私は勝手に思っています。

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第七試合
元谷友貴 VS 瀧澤謙太

RIZINでの対日本人ファイターという点で、堀口恭司選手と一番接戦を演じたのは、私の中では、元谷友貴選手なんですよね。
もう4年前の話になりますけど。
あの試合は秘策だった飛び蹴りが、どちらかというと裏目に出たと思うんですけど、それでもフルに2ラウンド・15分の判定に持ち込んだのは流石だと思いました。
更には、直樹選手のマネジメントという立場からしたら当然元谷選手には格の違いを見せて勝って欲しいところなんです。けど瀧澤謙太選手が自分の距離をキープできたら、面白い試合になると思います。

でも行き着くところは、打撃が明らかに上達したとはいえ、元谷選手の組みの力と極めの技術と、ここだ!と畳み掛けるタイミングを見分ける力が、勝負の分かれ目になるような気が…..。

ところで、あの視点を少し下にして動く瀧澤選手の試合中の出で立ち、私には、フリマで何かを探している礼儀正しい学生さんに見えるんですよね。

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第八試合
扇久保博正 VS 大塚隆史

いろんな人たちから、この試合は「塩漬け対決」と言われているみたいですけど、大塚隆史選手は昔、凄くアグレッシブだったんです。ヒラヒラのついたゴールドのムエタイ(?)ショーツを履いてた頃が、一番強かったと私は思います。
あの時の彼には「塩漬け」という言葉は当てはまらなかった。
例えば、もう12年前の試合になりますけど、PRIDEとUFCではライト級で活躍した三島☆ド根性ノ助選手とフェザーで対戦した時のあの試合は、彼のベスト・パフォーマンスの一つだと思います。
レスリングと喧嘩が強い!みたいな感じの戦い方、圧力のかけ方もすごく良かったんで。
これなら世界でやれるのでは?
WECに大塚選手を入れたいなぁ〜、と思ったのを覚えてます。

扇久保博正選手はTUFでアレッシャンドリ・パントージャ選手をグラウンド・コントロールの巧さで封じてますけど、ファイト・スタイルがあの頃とあんまり変わらないというのが、少しだけ気になります。
けどその反面、同じスタイルでも勝ち続けているところが凄いと思うんですよね。
私の中では「MMA界の笠智衆」ですね。

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第九試合
井上直樹 VS 金太郎

憂流迦選手と同様、マネジメントさせて頂いている選手に関しては永ちゃんの言葉にしたいと思います(笑)
常に挑戦者であるという姿勢を崩さない井上直樹選手なんでー
「攻撃することが生きることだ。負い目をつくらず、スジを通して、自分なりのやり方でオトシマエをつけてきた。休むわけにはいかない。やらねばならぬときはまだある。」

金太郎選手って、これ、私の揣摩憶測なんですけど、すごく良い人そうだし、なんかとてもリアリストのような気がしてならないんです。
だからファンの期待も理解していると思いますし、腹も括っていると思うんで…...
見せ場を作るために初っ端、または序盤戦で何か仕掛けてくるのかな?
それとも、めっちゃくちゃ冷静にトータルMMAを遂行するニュー・金太郎選手になっているかな?
何か違った金太郎選手が見れると思うんで、1MMAファンとしては、そこが楽しみです。

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第十試合
朝倉海 VS アラン”ヒロ"ヤマニハ

アラン”ヒロ"ヤマニハ選手といえば、私の中では、幻のUFCファイターなんですよね。

2015年のUFC日本大会の時に、故・山本”KID"徳郁選手として、UFCがスタンバイする形で契約したのがヤマニハ選手だったんです。
しかしKID選手の欠場により、ヤマニハ選手のオクタゴン参戦も儚い夢となってしまったんですけど、これって結構異例だと思うんです。
普通UFCは契約したら、最低でも1、2試合は組んでくれるもんなんで。
KID選手が出るんなら相手が必要だから試合を組む。
けどKID選手が出ないのなら、君の試合はUFCでは組まないという内容の契約だったという事なんですよね。
そういう過去もあったんで、ヤマニハ選手からしたらRIZIN参戦はやっと掴んだビッグステージへの切符。
燃えてあったり前だと思うんです。
私の中で感じたヤマニハ選手の弱点の一つは、判定で勝っていると思うと、あんまり無理をしないで自分自身にブレイクをかける、というところなんですね。
見方によってはスマートな闘い方とも言えるとは思うんですけど、ラウンドマストではなく試合全体で採点するRIZINでは、これがマイナス要素の一つになるのでは?と私は思っているんで、そこが修正されたのか?に注目しています。

そんなヤマニハ選手が、相手をグラウンドに持ち込む時に使う技術は引き込みとタックル以外にも結構あるぞ!というのを理解し、それに対応する練習をしてきたのなら、朝倉海選手がスピードとパンチで押し切れる。海選手陣営としては、そう考えているのではないでしょうか。

けど気になるんですよね、クレベル・コイケ選手がヤマニハ選手のKO勝ちを公に予想しているところが。
だからこそ逆にヤマニハ選手は、打撃で倒す展開は狙わずに、打撃を繋ぎで使ってくるゲームプランで来るのでは?
彼らはプロなんで、カードが決まった時点から闘いは始まっている。
そう考えているに違いない!な〜んて思っちゃうんですよね(笑)

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