さいとうしょうた

2021年に創業した酒蔵【稲とアガベ】のCFO。日本政策金融公庫での11年間の勤務を経…

さいとうしょうた

2021年に創業した酒蔵【稲とアガベ】のCFO。日本政策金融公庫での11年間の勤務を経てジョイン。ものづくりベンチャー企業の財務・経理・総務周りのほぼ全てを経験。2022年11月から本来のCFO業務が本格化し、新事業の資金調達に奔走してましたが、2024年7月で一段落。

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    稲とアガベの資金調達の色々について、CFO目線で紹介します。

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なぜ稲とアガベ(岡住修兵)は市中金融機関から2億円超の創業資金を調達することができたのか【資金調達シリーズ①】

0.はじめにずっと書こう書こうと思っていたこのテーマについて、ついに書き始めることにしました。 今現在、会社で余りに色んなことをやり過ぎている自分ではありますが、一応、一番の本業である資金調達の話です。 この記事を読む前に、ぜひまずは稲とアガベ代表の岡住修兵が2年前に書いたこのコラムをお読みください。500円の有料記事ですが、後悔はしないはず(というか安過ぎ)。 きっかけの一つとしては、まず弊社の資金調達が次のフェーズに進みつつある(詳細はまだ内緒)ということで、まずその

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    • 地域プレイヤーの小規模な新規出店、資金調達手段は一択です!【資金調達シリーズ④】

       皆さまこんにちは。約6か月ぶりの、資金調達シリーズの更新です。  2023年8月、稲とアガベは、蔵のすぐ目の前の建物の一部をリノベしてラーメン屋を開業しました。その名も男鹿塩ラーメン「おがや」。なんと「一風堂」を運営する㈱力の源ホールディングスさんからのメニュー監修を受けるという素晴らしい縁に恵まれ、開業にこぎつけました。 (※ 上記記事では7/18オープン予定とありますが、秋田県で発生した豪雨災害の影響を受け、8月頭にオープンを延期しました。なお、男鹿市も豪雨の影響で

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      • なぜ稲とアガベは男鹿のまちづくりに取り組むのか(CFOさいとうの目線)

        1.稲とアガベがICCサミットのクラフテッド・カタパルトで優勝しました(感謝) 約1週間前の2024年9月4日、稲とアガベがICCサミットというベンチャーカンファレンスの「クラフテッド・カタパルト」というピッチにおいて、代表の岡住のプレゼンにより優勝しました。  反響大きく、ICCサミット会場に自分もいたので会う人会う人におめでとうと言っていただき、優勝というインパクトからか男鹿に戻ってからもICCサミットのことをよくわかってないだろう地元の方々からもSNSを見てかおめでと

        • 法人ネットバンキング徹底比較シリーズ①~ようやく土台が整った~

          皆さまこんにちは。 更新頻度が落ちている最近でもたまに、「note読んでます! 文章好きです!」という声をいただきます。本当にありがたいことです。 この前なんて、某金融機関の新担当の方が、「noteの記事ほぼ全部読みました」とか言ってました。すげぇなnote、大事だな継続。(たぶんこれも読んでくださっているSさんこれからますますヨロシクお願いいたします!) さて、実はかなり前からやりたかったシリーズものがついに始められることとなりました。 そのシリーズの名は、「法人ネットバ

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        なぜ稲とアガベ(岡住修兵)は市中金融機関から2億円超の創業資金を調達することができたのか【資金調達シリーズ①】

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        • 資金調達シリーズ
          4本

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          【ぼやき回】何でメールのやりとりしてるのに電話してくるんですか

          急な思い付きで、【ぼやき回】シリーズを始めたいと思います。 これまでは主に総務・経理の方向けのお役立ち情報に絞って執筆してきましたが、ぼやき回はそんな日々の業務の中でのただのぼやき。 さいとうのnoteを読んでくれている方であれば、分かってくれる方も多い内容のはず。暇つぶし程度にお読みください。 タイトル画像は、むかつくぜ燃やしてやりたいというわずかな気持ちと、ぼやき記事が炎上する可能性の意味を込めました。「ボヤ」とはかかってません。 さて本編です。 2回前の電話代行に

          【ぼやき回】何でメールのやりとりしてるのに電話してくるんですか

          noteをきっかけにfondeskサポートチームからフォローの連絡がきた話

          皆さまこんにちは。 思いも寄らない、前回のfondeskの記事の続きです。 この記事の中で、こんなことを書きました。 敢えて言うならばの不安点ということで、オペレーターさんの聞き間違えを例に挙げ、「むしろ微笑ましい」というネタ的に書いたのですが…… なんと、この記事を見て、fondeskサポートチームから以下のようなフォローのメールが入りました! しかもなぜか会社のアドレスに、、スタッフの不満点不安点に対しては、本人ではなくサービスを使用している会社にフォローが行くよう

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          電話代行サービス:fondeskを導入したら電話対応から劇的に解放された話

          皆さまこんにちは。 今回は久々に総務系の話を書きます。 タイトルのとおり、【電話対応から解放された】というお話です。 まさに社内の「何でも屋」であった自分、その名に違わず元々は電話対応もほぼ全てしていたわけですが。 電話が来て自分の仕事が中断されるたびに、「何とかなんねぇのかなこれ……」と常々思っていたわけです。 (ちなみにこの1年はありがたいことに頼れるスタッフが増えてきて、おかげさまで仕事の種類は減りつつあります……感謝……) 自分は元々金融機関で、さらに農家さん相

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          noteをきっかけにABEMA Primeからコメント取材を受けた話

           先日の4/4、「ユーザーからお問い合わせが来ています。」というタイトルで、noteからこんなメールが届きました。  何やら怪しいメール?とも思ったのですが、アドレスのドメインはおそらく間違いなく某テレビ局のもの。ってか、このメール来たのが17:24……放送明日の21:00からなのにこのタイミングでやるもんなのこういう取材って?!  推測するに、直近の記事が「スタートアップ」とかの検索でひっかかって、自己紹介投稿を見て連絡してくれたものと思われます。  いずれにせよまぁ減

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          商工中金と国民公庫とのやりとりを通じて、国のスタートアップ支援への本気度を知った話【資金調達シリーズ③】

           ここ数週間で資金調達絡みでちょっとびっくりするような話があったので、初めてタイムリーな資金調達シリーズを書いてみます。  題して、「商工中金と国民公庫とのやりとりを通じて、国のスタートアップ支援への本気度を知った話」です。  資金調達シリーズということで有料記事となりますが、赤裸々に金利や金額の話も書きますので、興味あればぜひご購読ください。  最近、国の政策として「スタートアップ支援」ということばをよく聞くようになる一方で、あまりそれが現場に下りてきている感はまだなかっ

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          商工中金と国民公庫とのやりとりを通じて、国のスタートアップ支援への本気度を知った話【資金調達シリーズ③】

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          なぜ創業赤字の決算しかない稲とアガベが新規事業のために約8,000万円の追加融資を受けることができたのか【資金調達シリーズ②】

          皆さまお待ちかね、資金調達シリーズの第2弾のリリースです。 大変ご好評をいただいた第1段ではありましたが、今回は前回と異なり、稲とアガベ・岡住修兵を第三者的にから見た話ではなく、自身を基軸とした完全に稲とアガベの中の人視点でのストーリーになります。 第1段、気になってたけどまだ読めていない……という人はぜひまずそちらを読んでみてください! この記事をきっかけに、「note読みました!」とか「noteおもしろいですね!」と話しかけてくださる方が出てきました。大変ありがたいこと

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          なぜ創業赤字の決算しかない稲とアガベが新規事業のために約8,000万円の追加融資を受けることができたのか【資金調達シリーズ②】

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          【稲とアガベのオウンドメディアが始まっております】さいとうのインタビュー記事が本日公開!

          皆さまこんばんは。 今回は、これまでの記事のジャンルとは全く異なる、PR記事で失礼いたします。 1週間前の2024年1月8日より、オウンドメディアとして「海と - 稲とアガベと男鹿のメディア」がスタートしております。 様々な目線で稲とアガベを、そして稲とアガベを通して男鹿の地と男鹿の人々を、紹介していこうという多くのパートナーに支えられた新たな取り組みになっております。 稲とアガベに注目してたけど情報見逃してた……って方はもちろんのこと、noteからさいとうを知って実際に

          【稲とアガベのオウンドメディアが始まっております】さいとうのインタビュー記事が本日公開!

          学ぼうインボイス制度 番外編~生成AIから学ぶインボイス制度~

           明けましておめでとうございます。元旦から災害で大変なことになってしまいましたが、自分のやるべきことと、わずかばかりの支援を粛々とやっていこうと思います。  さて、今年の自分の目標の一つに、「生成AIを業務で駆使できるようになる」というのがあるのですが、事務仕事をしていたらMicrosoftのCopilotの画面が登場した(誤ってアイコンをクリックしたためw)ので、インボイス制度についていくつか聞いてみました。  せっかくなので、今後見返すためにも記録として残しておくことに

          学ぼうインボイス制度 番外編~生成AIから学ぶインボイス制度~

          経理のお話し⑥~部門別経理を導入しよう(施策編)~

           昨日の投稿の後編です。昨日の投稿では、部門別経理を導入するに当たっての背景について書きましたが、本記事では具体的にそのために社内でどんな施策を講じたのかを書きます。  いきなりこの記事に来た方は、まずは前編からお読みください。 1.経理システムをアップグレード  まず肝になってくるのがもちろん経理のシステムです。  弊社では現在、税理士との兼ね合いでTKCの「FXクラウドシリーズ」という経理システムを使っています。具体的な経緯等については、以下の記事やその前後のシリー

          経理のお話し⑥~部門別経理を導入しよう(施策編)~

          経理のお話し⑤~部門別経理を導入しよう(背景編)~

           2023年も間もなく終わりですね。皆さまいかがお過ごしでしょうか。  自分は3回目の男鹿での年末です。大晦日は岡住家でなまはげを迎えて年越しして、元旦に実家に帰るというのがパターン化してきておりまして、今年もその予定になっております。  さて、11月は特に決算関係で忙しくしていたのですが、この12月はこれまで以上にやること山積みという感じでした。というのも、 ・某補助金の採択に伴う交付申請業務 ・労務制度の整備とそれに合わせたKING OF TIMEの導入に向けたあれこれ

          経理のお話し⑤~部門別経理を導入しよう(背景編)~

          学ぼうインボイス制度③~バクラクの調査レポート「インボイス制度対応に伴う業務負担増加の試算」に対する簡易考察

          皆さんこんばんは。 本日もインボイス制度に関することを書いていこうと思います。 実は弊社、経理システムのアップグレード(厳密な部門別収支管理の導入のため)に伴いまして、9月決算確定しないと経理システムがいじれないという事情がありまして、まだ10月以降の経理入力は本格化しておりません。 が、もちろん各種証憑のインボイス対応有無はチェックしているわけですが、その中で、もはや今回のインボイス対応で大事だろうなと思っているのは「慣れと諦め」だと感じております。 「何事もそのうち慣れ

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          学ぼうインボイス制度③~バクラクの調査レポート「インボイス制度対応に伴う業務負担増加の試算」に対する簡易考察

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          学ぼうインボイス制度②~道の駅のレシートには登録番号記載なし…?

          経理・総務担当の皆さま、インボイス制度が始まって如何でしょうか。 中小企業の場合、まぁよくわからないけどひとまずわかる範囲でやってこうというのが実情でしょう。。もちろんうちでもそうです。 色々と書きたいこともたまってきたので、インボイス制度に関することも少しずつ書いていこうと思います。 さて、今回書くのは、道の駅での購入に当たってのインボイス対応です。 ある日、弊社のレストラン部門の人間が、食材を道の駅で買った際のレシートを受け取りました。 10月以降はひとまず、インボイ

          学ぼうインボイス制度②~道の駅のレシートには登録番号記載なし…?