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なぜ創業赤字の決算しかない稲とアガベが新規事業のために約8,000万円の追加融資を受けることができたのか【資金調達シリーズ②】

皆さまお待ちかね、資金調達シリーズの第2弾のリリースです。
大変ご好評をいただいた第1段ではありましたが、今回は前回と異なり、稲とアガベ・岡住修兵を第三者的にから見た話ではなく、自身を基軸とした完全に稲とアガベの中の人視点でのストーリーになります。

第1段、気になってたけどまだ読めていない……という人はぜひまずそちらを読んでみてください!
この記事をきっかけに、「note読みました!」とか「noteおもしろいですね!」と話しかけてくださる方が出てきました。大変ありがたいことです。

早くももう1年前になりました。2023年1月25日、自分が稲とアガベに入社してから最初の資金調達を行いました。
食品加工場「SANABURI FACTORY」の整備事業に対して、融資額4,900万円。加えて長期の運転資金として3,000万円で、総融資額計7,900万円。この後に記載のとおり一部補助金もいただいておりますので、総調達額は8,000万円をこえております。

資金調達元の秋田銀行と日本政策金融公庫が連名でプレスリリースをしてくれて、それに呼応する形で日本経済新聞にも掲載していただき、おかげさまで当時皆さまに大変ご注目をいただきました。関係者の皆さま、おめでとうと声をかけてくださった皆さま、誠にありがとうございます。
とはいえもちろん今回事業に限らず、資金調達は通過点と言いますかまだスタート地点と言っても過言でないわけで、しっかり安定的に「作る」「売る」「(借金を)返す」ということができるようにならなければ胸は張れません。1年経った今でも、その状況にはまだまだ至っていないのが正直な実状です。商売そんなに甘くない。

最初の調達先が自分の前の職場になるとはあまり思っていなかったため、何だか不思議な感覚で不思議な縁だったなぁと今でも思います。
※今回も、(設備資金に関しては)公庫農林水産事業の資金を秋田銀行扱いの代理貸しという形で調達しています。

自分がフロントに立って最初の資金調達が今日終わりました! 現在工事中の食品加工場への資金調達がようやく一段落。 関係者の皆さま、誠にありがとうございました。 最初に調達先が自分の前の職場とは、何だか不思議な感覚です(笑) 正直な話、公庫の...

Posted by Shota Saito on Wednesday, January 25, 2023

改めて思い返してみれば足掛けほぼ1年、資金調達完了するまで色々あったなぁ……ということで、最初の相談から資金調達までの経緯を記録に残しておくことにしました。
今回は、元金融機関職員から見た専門的な分析やノウハウ的な話ではなく、自分自身のCFOとしての資金調達ストーリーといったテイストの記事になります。資金調達シリーズということで、今回も途中から有料とさせていただいておりますが、ご興味ある方はご購読いただければ幸いです。



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