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雑記2(最近聴いた音楽など)

雑記

物心ついてからアレルギー性鼻炎で、花粉症ももちろん辛いです。
暖かくなってきて、春が来て、目鼻口喉的に言えば最悪です。

桜、花見、新たな門出、気温全てにおいて好きな季節なので、どうにか対策したいと思い、薬局でデカデカと展開されている花粉症の薬を売れ筋順に買っています。
どれも設定金額が高く、花粉症患者の足元を見ている値段を突いてくるので、身体に合う薬を探すのに少量ずつ買って試した結果、自分はベタに「アレジオン」が効きました。
漢方で言えば「小青竜湯」もおすすめです。

最近聴いた音楽

3月初旬から約2週間で何回も聴いた音楽の感想を残したいと思います。

前回同様、各項目の分量にバラツキがあり、レビューや解説などでもなく、音楽をやってる20代後半の個人としての感想です。
自分にとって、この音楽のここが素敵だったという部分が少しでも伝わって、それぞれの音楽へ興味を持っていただくことに繋がれたのなら幸いです。

Tagua Tagua『Tanto』(2023)

ブラジルはサンパウロのバンド、Tagua Tagua(タグア タグア)の最新アルバム。
ジャンルで言えば、ネオ・ソウルやサイケデリック・ポップ、ドリームポップになるのでしょうか。。。
取り急ぎ、最初聴いた時の感想としては「グッドミュージックで最高すぎ」です。

それぞれ楽曲一つ一つが超個性的、かつ際立っているというわけでは無いのですが、アルバム通して何回も聴きたくなるアルバムです。
自分は、初めて聴いてから10周近く繰り返し聴いています。
流して聴くのも空気感を作ってくれるし、作り込まれた楽曲内容や音感、演奏内容を集中して聴くのにも耐えうるアルバムだと思います。

ここ最近、BGMとしても流せるという魅力を持つ音楽は素敵だと感じ始めました。
言い方が難しいのですが、あくまでその作品の持つ魅力の一部に、BGMになりうる要素があると言うことは素晴らしいと思っています。
流しているだけで雰囲気を作れる、と言うことは作品自体の軸やクオリティーが強固じゃないと出せないと思っているので。

雰囲気だけの音楽、BGMとして何となく流せる程度の音楽には、魅力ではなく使用用途だけが際立ち、芸術作品というよりは日用雑貨に近いイメージを持ってしまいます。

このアルバムは、どの楽曲もハッとするような良い曲揃いですが、M3「Me Leve」M5「Bercelona」M6「Starbucks」M7「OODH」が特に好きです。

Moonfish『Mahi Mahi』(2021)

ディグっていたら変なタイトルの曲を見つけて、再生しました。
タイトル通り、アヴァンギャルドな曲で、気に入りました。
1:59からの展開がカッコ良いです。

楽曲の名前的にインド系のアーティストなのかな?とか思ってましたが、全然違くて、ロンドンのアーティストでした。
BandcampやSpotifyのプロフィールから見ると、ジャズやエレクトロニカ系のアーティスト二人からなるユニットみたいです。
Spotify上だとアルバムがまだ無いみたいなので、リリースが楽しみです。

メインのシンセの音がピッチがかなり揺らぐため、苦手な人は聴けない曲だと思いますが、面白半分で一聴してみてほしいです。

The Shanghai Restoration Project『Sketchbook 94』(2023)

前々作のアルバム『Flashbacks in a Crystal Ball』から数曲、フォローしているいくつかのプレイリストで知り、Spotify上でフォローしていたので、今回のアルバムのリリース情報は、トップページに上がってきていました。
曲をお気に入りにしていたことや、フォローしていたことも忘れていたのですが、アルバムジャケットやアルバムのタイトルに惹かれて、思わずクリック。
すると、1曲目から人を食ったようなヘンテコな曲。
一瞬最後まで聴くのを躊躇いましたが、なんとか我慢して一曲目を聴き終わると、そこからはマジ最高な世界が広がってました。

クラシックの素養のある人の音楽なんだろうな〜と思う、ディズニーなどの昔の映画音楽のサントラにありそうな、洗練されてて精巧な音の組み立て方の曲が多く、うっとりしました。
そこにめちゃくちゃキレッキレのエレクトロサウンド、バキバキにかっこいいのに変わった個性的なトラック。

自分は、M3「The Visionary」M8「Lost in Bomarzo」あたりのチェロの使い方が、とても好きすぎました。(楽曲の好みもこの曲たちが今はずぬけて好きです)
小さい頃にラーメンズにハマって以来、チェロの音には並々ならぬ思い入れがあるので、将来的にチェロを使った良い楽曲を作れるような腕を磨きたいです。
M7「Solo Free Float」のようなコード展開の曲を意図して作ったことがそこまでないので、早速作ってみたいです。

Cornelius『Mellow Waves』(2017)

恥ずかしながらこの名盤を一回も聴いたことがないまま、2023年まで過ごしていたのか。
それがこのアルバムを聴いた時の感想です。

そもそも自分はCorneliusやフリッパーズ・ギター、小沢健二などを聴いてこなかったので、このアルバムも発売当時はあまり気にしていませんでした。
エレクトロニカを初めとした電子音楽全般を意欲的に聴くようになって、ある程度聴く耳ができた状態で聴いて、ここまで衝撃を受けたので、発売当時に聴いていなくてよかったかもしれません。

無音になる瞬間や音の隙間での空間処理のストイックさや、トラックの一つ一つがすげえ良い音だけど、レイヤーとして捉えた際にその凄まじさが改めて際立って聴こえてくるのです。
ここ最近、一日一回聞いてますが、毎回鳥肌が立ちます。
あとはやはり、ボーカルの処理の仕方はとても参考になります。

最近の自分の音楽の聞き方として、歌詞が音楽の邪魔になるので、歌詞メインな楽曲を聴くのは避けているのですが、そのバランスもさすがだなあ、素晴らしいなあと思いました。
坂本慎太郎さんの歌詞は無機質な感触なのに、温度が伝わってくると言う作詞家としての強靭さも、このアルバムでも味わえました。

細かい制作の裏側を知りたいので、時間を見つけてサンレコなど買ってみようか思います。

くるり『愛の太陽 EP』(2023)

くるりの最新作が出たので、聴きました。
歌モノの作品集として、スッと日本人の身体に染み渡る素敵なEPでした。

今回のEPの収録曲はタイアップになってる曲も多いらしく、割と聴きやすく、歌モノの面が全面に出ててとても好きでした。
先行配信されてた「真夏日」はリリース直後から繰り返し聴いてました。
少しだけ暗くなった夕方手前の帰り道とか、駅のホームで電車を待っている時にこれを再生し聴くのが好きです。

ちょうど知人とこのEPの販売直後の時期に、くるりのライブを観に行く予定があり、そのライブでも今回のEPの曲を演っていたのですが、それまでピンときていなかった「愛の太陽」「八月は僕の名前」がとても刺さりました。
生で聴くと、好みまで変わるので、やはりライブは習慣的に観にいくべきですね。
そのライブ以降、その二曲ばかり聴いてます。

くるりの楽曲って、楽曲単体でただ存在するのではなく、個人個人の思い出や記憶と共に存在してくれる感じがします。
この曲は彼女に振られた時に聴いて、そこで歌詞の意味が全部わかった感覚が走ったな〜とか、この曲を聴くときは夏のモワッとした感覚が蘇るな、とか。
このEPの中の曲も、自分にとってどの思い出と歩んでくれるのか、それを考えることができる曲が多いから、僕はくるりが好きです。

ゆきみ「ノーマル」(2023)

バンド「あいくれ」のボーカル・ゆきみさんのソロプロジェクトの新曲です。
僕はソロ活動開始からアレンジャーとして、トラックメイキングやサウンドプロデューサーとして関わらせていただいています。

どういうことを歌っているのか、どういう気持ちを込めたかは、それぞれが感じることだと思うので、自分はそこは触れませんが、アレンジしていて拘ったのは「普通ではない」オルタナティブなトラックで積んでいき、それらが積み重なって最終的に見える音の風景が、それぞれの「普通」に寄り添えるものを目指しました。
ゆきみさんの声にはストリングスが合うと常々思っていたので、ここで実現できてよかったです。

感想というより宣伝に近くなりましたが、良いものができたのでここでも載せました。
よかったら聴いてください。

細野晴臣『トロピカル・ダンディー』(1975)

音楽好きの間では、細野さんのアルバムがどれも名盤なのは、もう言うまでもないと思います。
そして、自分の中ではビートルズと同じで好きなアルバムはその日の体調や、聴く時期によって大きく異なります。
今めちゃこのアルバムハマって聴いてます。

収録楽曲の中でも、好きな曲はその時々によって変わると思うのですが、細野さんが好きな人のそういう話を聞いてみたいです。
僕は今「三時の子守唄」が好きです。

Marker Starling『High January』(2020)

このアルバムもフォローしているプレイリストで見つけました。
ソフトロックやAORというジャンルなのでしょうか、オシャンな曲でそれに見合う控えめだけどツボを押さえた演奏で、そりゃ好きだよねという感じで聴いてます。
アーティスト情報ググったら、結構ベテランの方みたいで、だからか!と納得できる作品で好きです。

まだ3〜4回ほどしか聴いてないですが、M3「Drop And Pierce」のメロディーの完璧具合が好きです。
M6「Starved For Glamour」、M8「A Little Boy」の出だしからいい曲と思わせるのすげえのでこれも聴いてほしいです。

締めの雑感

尊敬する同世代のミュージシャン、バンドマンが新作を出してくれてます。
Spotifyとかサブスクで聴けるのが嬉しいです。

でも、流石にお互いを認知してる間柄で、こうして感想の詳細をnoteで上げるのは、あまり好ましくないので控えますが、とても素敵な作品だったし、なんかこうやってサブスクの埋め込みで表示されるのが嬉しいので、勝手に載せます。(みていないとは思いますが)
自分も負けずに頑張りたいです。


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