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『痛てて…』 「大丈夫?」 『流石に、ちょっと無理しすぎたかな…』 前には無かった…
僕の彼女は、 ほんわかしているけど、 爽やかで心地よい。 例えるなら、 夏の蒸し暑い日に つ…
新横浜を出て、加速するのぞみ。 学生だけど、麗奈のレベルに合わせて、 頑張って貯金した甲…
「ねぇ、かっきー」 「どうしよ…」 『どうしよう、って言われても…』 『でも、自分の気持…
「じゃあ、行くよー」 半クラでシフトを繋ぎ、アクセルを踏む。 柚菜が長年の貯金をはたいて…
「ただいまー…」 人々が寝静まった夜中、 俺は家に帰ってきた。 システムトラブル続きで…
『はい、これ。』 『誕生日、おめでとう。』 「じゃあ俺からも。」 「誕生日おめでとう。怜奈。」 生年月日が2日違いの俺達は、 俺の誕生日に、こうやって お互いの誕生日を一緒に祝うのが習慣だ。 プレゼントも、事前に聞き合った お互いの欲しいものを交換する。 付き合いたての頃は、 日付通りにケーキを食べたり、 お祝いをしていたけど 『もう、面倒くさいから一緒にしない?』 『1日置きにケーキ食べるのも、正直、胃がもたれるし』 という怜奈の一声で、そうなっ
『お母さん、宿題出来たよー』 「はーい」 お母さんが、お菓子とジュースを持ってくる。 …
『楽しかったねー!』 手を繋いで歩く、久々の2人っきりのデートの帰り道。 『ねぇ、晩ご飯…
「おい…何だよこれ…」 美羽のテストに書かれた×の数々。 『しょうがないじゃーん。』 …
『ねぇ、ほんまにこの近くで合ってるん…?』 「うん…たぶん…」 『なんやねんその返し、不…
2人で一緒に、電車に揺られる。 僕らが目指すのは、学問で有名な総本宮。 それ故に、乗り換…
今まで、ずっと黒髪ロングを貫き通してきた光莉。 その髪を大胆に切って、髪を染めた。 髪の…
「うわぁ…綺麗」 初めて見る福岡の風景は、気持ちいいものだった。 眼下に広がる、にぎやかな街並み。 少し見る方向を変えれば、穏やかな海が広がっている。 『ほら、あそこ!』 「ん?どこどこ?」 『あれだよ、あの小さな島』 祐希が指差したのは、陸続きの小さな島。 彼女の、故郷だ。 雨上がり故に、少し霞んで見えてしまっているのが残念だ。 「でも、来れて良かった」 『そう?嬉しい』 「でもさ、帰らなくて良かったの?実家」 『うん、別にいい』 『だって、実家