小松祥山

住職、文筆家、詩人

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    みなさんから寄せていただいた写真を掲載しています

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    人生に気づきをもたらしてくれる”ことば”を紹介します

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    人生とともにあり、ときに人生の基調となる音楽。

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コラム・住職の方丈記47 ~ 笹だんご、その風情と趣き 2024.7.21

笹だんご。 餡の入ったよもぎのだんごを笹の葉で包み、ヒモでしばって蒸したりゆでたりして作られる新潟のお菓子。 先日新潟のお土産にいただきました。 5個ひと組、ヒモでつながっているので、切り離してヒモをほどき笹の葉を剥いていただくのですが… ほんのり笹の香りがするだんごはちょっと食べ応えがあり、程よい甘さの餡と相まって、越後の風情を感じます。 笹の葉で包むので、こじんまりとしたサイズですが、ヒモで縛ってあるためか、真ん中がちょっと締まったそのプロポーションは

    • コラム・住職の方丈記46 ~ エトナ山の噴火とイタリアの温泉 2024.7.10

      イタリアといえば何を思い浮かべますか? ピザ、パスタ、ジェラート、オペラ、フィアット500… ラテンの陽気さ、楽しさ、そして食事の美味しさと、こころ惹かれる国の一つです。 地中海に囲まれた国土は、日本と同様、南北に細長く、しかも活火山がいくつかあるのですが… 先週7月2日、シチリア島のエトナ山が噴火。 4年ぶりに火口から溶岩が噴き出すスゴい光景が見られました。 エトナ山は標高3330m。 富士山が3700mほどなので、高い山ですね。 一番古い

      • コラム・住職の方丈記45 ~ 梅雨時のそば談議 2024.6.30

        以前、とうじそばのことを書いたところ(コラム・住職の方丈記40 2024.3.2)… 「方丈さん、今度はそば談議でも書いてくれませんか」、と要望をいただいていましたので、今回はリクエストにお応えする形で。 みなさんはおそば好きですか? わたしは個人的には好きな方です。 といっても、もっぱらスーパーで買ってきた麺を家でゆでて食べることが多いですが。 個人的におススメの生麵は、熊谷製麺の「古城そば」。 松本地方の定番です(たぶん)。タレもついているので、自宅で手軽にお

        • 和気あいあいフォトギャラリー2024夏(6月~8月)

          こちらの「和気あいあいフォトギャラリー」では、みなさんから寄せていただいた写真などを、順に掲載しています。 Iさん 奥上高地トレッキングに行って来ました。 明神岳と奥穂岳かな? 奥穂と小梨かな? 明神池 Hさん 梅花ウツギが咲きました。 仄かな優しい香りがただよっています。 Sさん 早朝の中島公園です。 Nさん 6月19日、美ヶ原高原に行って来ました。 前日、雨だったからか、とても綺麗な空とれんげつつじでした。 遠くに槍ヶ岳も見えました。思い出の丘からの景色です。

        コラム・住職の方丈記47 ~ 笹だんご、その風情と趣き 2024.7.21

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          気づきのことば ~ 「ゆるし」が「苦しみ」を終わらせる 2024.6.9

          ゆるすことは 幸せになるための処方箋 ゆるさないことは 苦しむための処方箋 苦しみの原因がなんであれ 苦しみにはすべて 「ゆるさない」 という種が 宿っていないだろうか? … これは、ジェラルド・G・ジャンポルスキーの『ゆるすということ』という詩の冒頭の部分です。 わたしたちは、自分の思い通りにならないと苦しむものです。 もう少しよく見てみると、わたしたちは自分の思い通りにならないことに対して、不満を感じたり怒ったりしていることがわかります。 とい

          気づきのことば ~ 「ゆるし」が「苦しみ」を終わらせる 2024.6.9

          旅日記・ジパング見聞録11 ~ 姨捨(おばすて)の棚田と長楽寺(長野県千曲市) 2024.6.1

          以前(2024年1月下旬)、長野道の姨捨サービスエリアからの夜景を紹介したことがありました。 「夜景100選」にも選ばれたという、善光寺平のステキな夜景です。 サービスエリアには展望スペースもあり、案内板も設置されているので、気分転換にゆっくり楽しみたいところです。 その善光寺平、昼間はこんな感じ。 先日(5月29日)、天気が良かったので敬愛する要人について姨捨の棚田を見に行ってきました。 姨捨SAのスマートインターを出て山道を下っていくのですが…

          旅日記・ジパング見聞録11 ~ 姨捨(おばすて)の棚田と長楽寺(長野県千曲市) 2024.6.1

          コラム・住職の方丈記44 ~ 新緑の中山 2024.5.19

          久しぶりに、仕事で中山霊園まで行ってきました(5月18日)。 中山霊園? 松本地方の方はご存じでしょうが…松本市南東部の中山に造成されている市営の霊園です。 松本盆地の東側の山々からちょっと離れてぽつんとある中山ですが、標高は836m、霊園は南側の斜面に造成されているので、眺めはとても良いです。 霊園のHPによると、東京ドーム10個分もの敷地面積を誇る松本市内最大の霊園だそうで、霊園内はクルマで移動できるよう車道が設けられています。 せっかくここまで

          コラム・住職の方丈記44 ~ 新緑の中山 2024.5.19

          和気あいあいフォトギャラリー2024春(3月~5月)

          こちらの「和気あいあいフォトギャラリー」では、みなさんから寄せていただいた写真などを、順に掲載しています。 Hさん 石楠花が色鮮やかにさきました。 Iさん フキは既に開ききっていましたが水仙は丁度これからです。 Yさん もうすっかり葉になってしまいましたが、満開の時にキレイだったので、思わず撮りました。 住職さんのお寺の枝垂れ桜です。 Hさん 伊那にあります六道の堤の桜です。 ため池の中に島がありまして大きな松が生えています。 Sさん 一人静です Hさん 春のうら

          和気あいあいフォトギャラリー2024春(3月~5月)

          コラム・住職の方丈記43 ~ 良寛、春の歌 2024.4.20

          良寛は江戸時代後期の禅僧です。「良寛さん」と親しまれることが多いですね。 生涯にわたって寺を持つことはありませんでしたが、多くの歌や詩、書を残しました。 素朴で慈愛に満ちた歌の中から、今回は春の歌を紹介したいと思います。 霞立つ 永き春日を 子供らと 手毬つきつつ この日暮らしつ 子供好きだった良寛。春の日に、子供たちと手毬をついて遊んでいる様子が和みますね。 いざ子ども 山べにゆかむ 桜見に 明日ともいはば 散りもこそせめ 桜はすぐに散ってしまうので、はやく見に

          コラム・住職の方丈記43 ~ 良寛、春の歌 2024.4.20

          コラム・住職の方丈記42 ~ 非合理的な買い物 2024.4.13

          今回はコラムの冒頭に、クイズを。 Q: リンゴとミカンは合わせて110円で、リンゴはミカンより100円高いです。では、ミカンの値段はいくらでしょうか? A: 5円 え? 10円じゃないの? たしかに…10円と思ってしまいがちですが…? そこで、ミカンが10円だとすると、リンゴはミカンより100円高いので、リンゴは110円ですね。 すると…ミカンとリンゴの合計は 10 +( 10 + 100 )=120 となって10円高くなってしまいます。

          コラム・住職の方丈記42 ~ 非合理的な買い物 2024.4.13

          気づきのことば ~ 成功するために必要なもの 2024.3.31

          つい先日までは冬だったのに、今週末は急に暖かくなりました。 おかげで境内の梅も咲き始めました。 この写真は今朝撮ったもの。 梅の花ことばは、「上品」、「高潔」、「忍耐」、「忠実」… どのことばも、寒さ厳しい季節に、凜と咲く梅の姿から連想されることばですね。 さて、日本人初の女子留学生としてアメリカで学び、後に津田塾大学を創設した津田梅子は、次のようなことばを残しています。 何かを始めることはやさしいが、それを継続することは難しい、成功さることはな

          気づきのことば ~ 成功するために必要なもの 2024.3.31

          気づきのことば ~ こころをまなぶ 2024.3.23

          近代日本経済の父と称される渋沢栄一は、生涯で約500もの企業に関わり、日本の近代化に大きな功績を残しました。 それ故に、名言も数多く残しましたが、わたしが心惹かれるのはこのことばです。 真似をするときには、その形ではなく、その心を真似するのが良い。 たとえば、見た目も良く、美味しい料理をいただいたとしましょう。 では、同じ材料を使い、同じように調理すれば、だれでも同じ味を再現できるかというと…? ファーストフードならともかく、手作りの料理となると、

          気づきのことば ~ こころをまなぶ 2024.3.23

          コラム・住職の方丈記41 ~ 上雪(かみゆき)2024.3.15

          安曇野では、先日もだいぶ雪が降りました。 長野県(の方言)でいうところの上雪(かみゆき)ですが、ボテッとして重いので雪かきが大変です。 参道をかかないことには外に出られないので、雪が降るたびせっせとかいているのですが、いい運動といいますか…💦 さらに、建物の周りには屋根から落ちた雪が積み上がってしまいます(圧雪状態)。 これでは中に入れないので、人が通れるよう”圧雪山”を切り崩して通路をつくるのですが、スコップやシャベルでないと無理。 悲しいかな、今回の雪の重みで、

          コラム・住職の方丈記41 ~ 上雪(かみゆき)2024.3.15

          コラム・住職の方丈記40 ~ とうじそば 2024.3.2

          みなさんは、おそば好きですか? わたしは、長野県民ということもあり(?)、おそばは好きなほうです。 とくに、仕事が一区切りついた日は、おそばがご褒美。 といっても、もっぱらスーパーで買ってきた麺を家でゆでて食べることが多いのですが。 そもそも外食店よりスーパーのほうが好きなので、時間があるとよく買い物に行くのですが、生麵・乾麺、たれ付き・たれ無し、いろいろ売っていてうれしいです(個人的におススメの生麵は、熊谷製麺の“古城そば”とか、信越明星製のもの。長野県内でしか売っ

          コラム・住職の方丈記40 ~ とうじそば 2024.3.2

          コラム・住職の方丈記39 ~ 「世界」と「作品」 2024.2.25

          みなさんから寄せていただいた写真を掲載している「和気あいあいフォトギャラリー2024冬」、更新しました。 文字通り、北は北海道から南は沖縄、さらにフランスやカナダなど海外の写真も届きました。 ギャラリーに掲載しながら見ていて思うのは、たとえ身近な場所であっても、世の中ホントにいろんなところ(光景・場所)があるんだな、ということです。 と同時に、どんな気持ちでスマホを向けたんだろう?と、撮る人の心情も想像してみたりします。 「きれい」、とか「すごい」「懐かしい」など、な

          コラム・住職の方丈記39 ~ 「世界」と「作品」 2024.2.25

          コラム・住職の方丈記38 ~ 「多聞第一」 アーナンダ(阿難尊者) 2024.2.17

          アーナンダ お釈迦様の十大弟子の一人で、日本では阿難(あなん)尊者といわれています。 お釈迦様がお亡くなりになるまでの25年もの間、侍者(付き人)をしていたお弟子様。 いつもお釈迦様の側にいたので、誰よりも多くお釈迦様の説法を聞くことができました。 また記憶力に優れていたので、「多聞第一」と称せられています。 お釈迦様滅後におこなわれた経典の編纂会議では、とても重要な役割を果たされました。 お経のはじまりのことば、如是我聞(われ是の如く聞けり)の多くは、アーナンダ

          コラム・住職の方丈記38 ~ 「多聞第一」 アーナンダ(阿難尊者) 2024.2.17