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「メタモルフォーゼの縁側」見てきました。

木曜日ぐらいからどうやら低気圧頭痛が出まして、結構しんどかったんですが…今日はまだ良い感じだったので気になる作品を見てきました。
感想は…いや~予想以上によい👌ということです。何度も泣きました。

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ホントはBL(ボーイズラブの略)大好きなのに、内気でなかなかそれを外に出せないうららと、本屋さんで「BLコミック」と偶然ながら運命的な出会いをしてしまった書道教師・雪が同じ漫画にハマって語り合っていくうちに絆が生まれてという話です。ざっくり言えば…

宮本信子さんといえば、言わずと知れた名女優(伊丹十三監督の奥様)ですし、芦田愛菜さんといえば頭もよく演技力も素晴らしく、子役から伸び悩みもせずに、着実にキャリアを積み上げてきた稀有な存在ですよね!そのふたりがタッグを組んだんですからもう最強です。

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雪(宮本信子)は夫に先立たれて寂しい生活を送る日々。そこにBLとの出会いがあって、思いがけず若い女の子とも知り合いになってワクワクするものができた!「年齢なんて『推し活』に関係ない!」とばかりに雪のボルテージは上がっていきます。

でも好きなものが一緒ってすごいことで、年齢をも超越するんじゃないかっていうのは私も感じますよ、私はお笑いが大好きですけど、同じ漫才師が好きっていうだけで、高校生と盛り上がれる自信はあります(^^)v

そのうちに「うららさん、漫画が好きならあなたも書いてみれば?」と雪が提案し、うららは自分でコミックを書いてコミケで売ることを決意します。

だけどやっぱり自分の画力等に自信がなくて…当日逡巡が生まれるんですよね、その辺も描き方がうまいです。(脚本は岡田恵和さん)自分のふがいなさに涙するうらら、雪さんが作ってくれた「カツサンド」を食べながら。

「わかるな~」と思ってしまいましたね~なんだか。私も自分には自信が持てない方ですし、漫画もヘタウマで書いたり(ペン入れ経験はなし)コミケで友人の手伝いで売り子さんもしたりしたことあるんで、まんざら知らない世界じゃない。

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雪はうららに自分の少女時代を投影して、夢をかなえて欲しいと思ったんじゃないかな。「私も字があまりに下手でファンレターを書くのをとん挫した。そこから字を練習して書道の先生になったのよ」とエールを送るわけです。

好きなものがあればパワーをもらえるし、「私も漫画を描いてみたい」と突き動かされるのかもしれません。

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詳しく言いすぎるとネタバレになりますが、うららが自分で作った本(個人誌)は思わぬ人の手に渡ることに。これがあるあるかつハートウォーミングなエピソードで、ほろほろっと来ます。

プロであれ、アマチュアであれ…漫画に賭ける熱意と愛には変わりないんだなというのがまたグッと来るんですよね~~。

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エンディングには愛菜ちゃんと宮本さんの歌も聞けますので、主演の二人が歌う曲が最後に流れるって意外とありそうでない気がしますから、その辺もグッドです。あとは高齢の方が登場すると「余命わずか」という安直な方向につい話が行きがちのように思いますが、そういうイージーさもないのが素晴らしいです👏

笑って泣いて…絶妙のさじ加減。また作中で二人が熱中する漫画「君のことだけ見ていたい」も実写ドラマ化が決定しているらしく。こちらも気になります^^

↑これは拙いながら、私が映画の感想を「声」ではなしているものです💦🙇

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