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料理人を志し、この道を歩もうと心に誓ったきっかけ

高校卒業後インテリアデザイナーを目指し、
挫折し、料理人になろうと決め、骨折した足の治療が終わってから飛び込みで修行先を探し、京阪神間で受け入れ先を探しましたが、
調理師免許が無く、調理師専門学校卒業もしていない私を受け入れてくれる所はありませんでした。
2000年の5月
正直焦りましたが、滋賀県草津市、草津駅近くのショッピングモールAスクエアにあったトラットリア【ジオルナータ】にアルバイトとして受け入れてくれました。
【ジオルナータ】は当時の関西では珍しい、ローマスタイルのトラットリアで、90席の大箱レストラン でした。
 【ジオルナータ】のコンセプトはその日出来立て!シェフの加藤さんは農業が好きで、畑を持っておられ草津近郊で取れた新鮮な野菜が毎日レストラン に届きました。
鮮魚も産地直送、料理はもちろんDolceも全て手作りで、パスタもその日に打ち立てを提供する事が決められていたので兎に角毎日勉強になりました。

アルバイトに入ってからは洗い場からスタートしDolceの仕込みを中心に初めました。
90席のレストラン で料理は全て手作り、
ショッピングモールの中で、草津駅のロータリー付近に面していたので、お客様も多く、
仕込み多く体力的にも大変でした。
 基本的な技術や知識が無い私は、準備も時間がかかり、先輩達にもかなり叱られましたが、
早く上達したい思いが強く、シフトの時間よりかなり早くから準備を初めてました。
それでも上手く行かず、悔しい思いもありましたが、専門書を買いあさり、遅くまで技術習得に時間を割きました。

1年後正社員に昇格し、魚を捌く練習やパスタも作り始めましたが、後から入ってきた専門学校新卒の後輩に抜かれて悔しい思いもしましたが、基礎をしっかりと学び、誰よりも遅くまで残り料理の練習をしていました。

修行中にも沢山の挫折感を味わいも、心が折れそうになる事もありました。
 社員になって2年目にシェフの加藤さんに
【料理人は料理が出来るだけではダメだ、料理に向き合う姿勢が大切だ、その先にお客様がいるのだから】
と、言葉をかけて頂き、その時その言葉を受け入れ、初めて料理人の道を進み始めた気がしました。

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