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富裕層というターゲティングの複雑性〜経営者とデザイナーとサービスのアンバランスを乗り越える世代交代の必要性

昨今、地方に誕生する高級ラインの宿泊施設。富裕層、ふゆうそう、と念仏のように唱え続ける地方観光市場ですが、それではかなり難しい。というのも、富裕層というターゲティングは実はかなりのグラデーションがあり、さらに趣味趣向も異なるのでバリエーションも豊かなのです。そのどの層を狙って行うのか、をクリアにしないと、単に豪華そうなものを提供するだけ、になってしまうのです。

で、特に日本の富裕層というのは高齢者が多いので、ここに今までは照準を合わせて、高齢者の地方経営者が仕掛ける宿やサービスという構図が成立したのですが、これって中年以下の富裕層には刺さらないし、海外の多様な富裕層にもあまり支持されにくい面があるなと思っています。

そのあたり複雑化していく富裕層市場の難しさについて解説します。


○ 富裕層ターゲティングが難しい理由

富裕層市場ターゲティングが難しい理由は大きく2つあると思っています。

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