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【AIR】地方に仕事がない、はもう古い〜年収は需給、業界、都市のポジショニング戦略で変わる〜

団塊の世代の「いい大学、いい会社」という思考のまま、「せめて大学を出れば」という過去の論説をもとに、よくわからないままに奨学金を借りて進学したけど、年収の伸びない分野に就職してしまい、奨学金返済も大変という自体が多発しています。

しかしながら実はこれって団塊ジュニア世代から既に発生が始まっていて、就職氷河期となる前に高卒で就職している人のほうが条件がよい会社に入れて、受験戦争を経て大学に入って就職しようとしたら氷河期になつてできなかった人は割りを食ったりしていたんですね。つまりはタイミングなどで大きく状況は変わる。

つまりは大学にいけばどうにかなる、は30年以上前から「そうとも言えない」という個別具体的に中身を見ないといけない状況になっているのは事実なのに、いまだにそれだけを頼りにしている人が多く、結果として生活が困窮してしまうことになったりします。親や先生のいうことをきいていると人生を棒に振るうこともあるのです。自分の頭で考えよう!

そんな中、もはや地方においては下手な大学に奨学金で借金つくってどうにか地元の役所や銀行に就職するよりも、中卒、高卒で現場に入って10代から稼ぎ、スキルアップしていく人のほうが稼いでいる認めたくない現実もあったりします。

その実例の一つが大工。その他、現場まわりで必要な機械関係の免許取得者も人員不足になっています。先日も熊本のプロジェクトでTSMC関連の開発爆発で熊本では大工であれば日当数万の現場がバリバリ出てきていて、引く手あまた。経験と能力があればさらに高給で、皆、高級車を乗り回しているような人もざらという話です。経営者にとっては建築も高くなるし、雇いにくいし頭が抱えているという話だったのです。

これはシンプルに需給の問題です。

何より年収は個人の優秀だとか努力だとかではなく、「需給」と「業界」と「都市」で決まります。競争戦略のポジショニング戦略が有効に機能することを認識しておきましょう。


○ 3つのファクターと年収

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