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調査で見える、強力に戻るオフィスワークのリアルと移住できない人たち〜コロナで地方へ人が、という幻想が終わりを告げる〜

すっかり新型コロナウイルスについての報道の量も低くなり、より喫緊課題となっているウクライナ危機のほうに視点はシフトしていますね。そうこうしている間にイギリスでもコロナ規制は解除され、アメリカでもマスクは全州で解除と、着実にコロナ許容社会へとシフトしてきているように思います。コロナによって都市から地方へ、みたいなお話はそもそも無理がある筋書きでしたが、そんなことはほとんど起きないままに社会は次へと変わろうとしていると言えます。

コロナ禍になり、ようやく日本でも非効率なオフィスワークに毎日固執することなく急速にリモートワークが進むかと思いきや、やはり当初私がコラムでも危惧していたとおり、東京も混雑コストが生産性を阻害している問題を抱えたままオフィスワークを戻しています。さらに地方に至ってはそもそもリモートワークを導入することがほとんどないままに、元に戻っています

儀式が大好きですね。ものすごいコロナ禍ど真ん中でも「膝を突き合わせて議論せねばならん!!」とか幹部社員に送信する狼狽社長のいる大会社とかの話をきいても本当にこりゃなかなか変わらんな、と思っていましたが、やはりという感じです。喉元過ぎれば熱さを忘れる、であります。

もちろん一部企業、一部産業分野では進んだものの、結局はインフラ、大学などの人材が集中している東京ですらオフィスワークが戻ってきている状況ということで、日本の生産性改善は結局はなかなか進まない感じですね。

○ 2020年と2021年を比較したワークスタイル変化調査でも、オフィスワークの戻りが顕著に見られている。

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