バーチャル坐禅会ーお正月についてー
あけましておめでとうございます!
こんにちは!今年最初のバーチャル坐禅会では「お正月について」ということで、年末年始の行事についてお話ささせていただきました。
ご参加していただき、ありがとうございました。
除夜の鐘
大晦日の夜といえば除夜の鐘だと思います。12月31日の夜から元旦にかけてお寺の梵鐘を108回つきます。
108という数は煩悩の数と言われています。煩悩の数だけ鐘をならして、煩悩をきれいさっぱりにして、新年を迎えようというものです。
煩悩についてはこちらから
なんで108なの?
そういえば、
「煩悩って108個もあるのって?」とか
「本当に数えたの?」って疑問に思いますよね。
108という数字にはいろいろな説がありますが、4つの説を紹介させていただきます。
6x3x2x3=108
六根という6つの感覚器官ががあります。
眼・耳・鼻・舌・身・意6つになります。身は触覚器官で、意は心で感じることです。
これら6つの感覚器官から私たちの心が生じます。
3という数字は「好・悪・平」の3種類の感情になります。
「好き」「嫌い」「どちらでもない」の3つです。
2という数字は「浄」(清らかなこと)と「染」(汚れたこと)の2つです。
最後の3という数字は「過去」「現在」「未来」の3つです。
こららを掛け合わせると
6x3x2x3=108になります。
4x9+8x9=108
「四苦八苦」という四字熟語からきています。
これ、実は仏教の言葉です。
誰だって年老いていくし、病気にもなりますし、みんないつか死にます。
そもそも生きていくこと自体苦しいものなのです。
この世界(cluster)も苦しみにあふれています。仲のいいフレンドが辞めちゃうこと(愛別離苦)もあるし、嫌いな人とも出くわすこともあります(怨憎会苦)。欲しいアバターやアクセサリーだって自由に手に入りませんし(求不得苦)、いくらQuestの性能がいいからって全くバグがないなんてことはありません(五陰盛苦)。
もちろん現実世界でもです。
世の中苦しいことばかりっていうか、苦しみそのものっていうのが「四苦八苦」の教えです。
じゃあその苦しみをどうしたらいいのっていうのは今回はおいておきますが、
108という数字は「四苦八苦」の四苦(4x9)と八苦(8x9)を足したものです。
12+24+72=108
こちらは暦に由来したものです。
1月から12月まで「12」の月の数があります。
季節を細かく分けた暦で「二十四節気」という「24」の季節があります。
さらに細かく分けたもので「七十二候」という「72」の季節があります。
こちらは5日おきに季節が変わっていくということになります。
日本古来の感覚
日本では古来から多い数を表すときに「8」という数がよく使われます。八百万や噓八百などになります。
私たち人間には数えきれないほどの煩悩があるということで「108」という数になりました。
年神様をお迎えする
日本には年神さまという神様がいます。元旦になると高い山から私たちの家に訪れ幸福をもたらすと言われています。
スクリーンが間違っていました汗
誤:鏡餅→正:しめ縄
失礼いたしました。
鏡餅
お正月と言えば鏡餅ですね。clusterのロビーにもありました。
神社などでは「鏡」が御神体になっていることが多いです。
鏡餅は私たちの所に訪れた年神様が宿る所です。
お年玉
みんなが楽しみにしているお年玉。
もともとはお餅だったと言われています。お正月が終わって鏡餅を家族で分けて、一年間の無事を祈りました。
それが変化して今のようになったと言われています。
門松としめ縄
正月飾りの門松としめ縄も年神様に関係しています。
門松は年神様が訪れる為の目印のようなものです。
また、しめ縄は年神さまがいる神聖な場所ということを表しています。
良い一年を!
禅とは一日一日を、さらには一瞬一瞬を大切に生きることです。
しかし、365日常に全力で生きていくっていうのは中々難しいと思います。
なにかに感動した次の日とかはできますが、
人間は慣れてくるとどうしても、だらけてしまいます。
記念日や行事などもそうですが、お正月も一つの節目になります。
新しい年を迎えるにあたって、今の自分をもう一度振り返りましょう。
みなさんはどんな一年にしたいですか?
みなさんにとって、今年が良い一年になることをお祈りいたします。
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